みつば君はあにヨメさんと。

みつば君はあにヨメさんと。

『銀のニーナ』他で知られる、イトカツの連載作品。舞台は静岡県浜松市。小学3年生の本城みつばは、ぜんそくが原因で、東京から離れて兄夫婦と一緒に暮らすことになる。9歳のみつばと21歳の義理の姉・本城日菜子を中心に、海辺の街の穏やかな生活を描いた日常漫画。双葉社「漫画アクション」2020年8号から2022年7号まで連載。

正式名称
みつば君はあにヨメさんと。
ふりがな
みつばくんはあによめさんと
作者
ジャンル
家族
 
学園
レーベル
アクションコミックス(双葉社)
巻数
既刊4巻
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突然「家族」になった二人のハートフルストーリー

本作の舞台は、静岡県浜松市。ぜんぞくの治療のため、9歳の少年・本城みつばが、東京を離れて兄夫婦の家に身を寄せるところから物語は始まる。兄夫婦は新生活を始めたばかりで、自分はおじゃま虫なのではと心配するみつばだったが、天然で明るい21歳の兄嫁・本城日菜子は、グイグイ距離を詰めてくる。本作は、お互いのことをよく知らず、突然「家族」になったみつばと日菜子の、ぎこちなくも優しい日常を描いた、ハートフルストーリーである。

繊細な9歳の少年×天真爛漫な21歳の兄嫁

みつばは、人見知りで繊細なところがある9歳の少年。あまり勉強が得意ではないみつばは、ある日の夜、成績が上がらないことを両親が話し合っているのを聞いてしまう。その数日後、強いぜんそくの症状が出てしまい、浜松市の兄夫婦のもとで暮らすことになった。兄嫁の日菜子は、天真爛漫で明るい21歳の主婦。約1か月前から浜松市で新生活を始めているが、夫は仕事が忙しく帰宅が遅い。一人で大丈夫だと強がっていたが、新しい環境に移って広い住居で過ごす孤独な時間に、不安な気持ちを隠せないでいた。そんな時、みつばを預かることになり、知らない土地で新しい生活を送ることになるみつばに、日菜子は自分を重ねる。おじゃま虫ではないかと心配していたみつばだが、日菜子は似た境遇にあるみつばを歓迎していたのだ。

静岡県浜松市というリアルな舞台

本作の舞台である静岡県浜松市は、作者・イトカツの出身地である。したがって、浜松駅や中田島砂丘、遠州灘海浜公園といった観光地、道の駅潮見坂、地元では有名な炭焼きレストランなど、実在の場所が数多く出てくる。みつばと日菜子の散策を通して、浜松市の風景や文化がリアルに描かれている点が、本作の大きな特徴となっている。家庭とは別にもう一つ大きな舞台となるのは、みつばの転校先の小学校である。勝気な女王様タイプのクラスメート・吉岡加奈美は当初、みつばのことを「生意気」と怒っていたが、やがてみつばに好意を抱くようになる。また、実家がギョーザ屋の大介とは、サッカーを通じて友情を育んでいく。こうして新天地での生活に慣れていくみつばだったが、やがて前に進むための大きな決断をすることになる。

登場人物・キャラクター

本城 みつば (ほんじょう みつば)

小学3年生、9歳の男子。少し人見知りがある、デリケートな性格をしている。サッカーが好きで、勉強はあまり得意ではない。ぜんそくの症状が強く出たため、東京を離れて兄夫婦が住む、浜松市の新居に身を寄せる。初対面からグイグイ距離を詰めてくる兄嫁・本城日菜子に圧倒されがちで、日菜子からは「みーくん」と呼ばれている。

本城 日菜子 (ほんじょう ひなこ)

21歳の主婦で、本城みつばの兄・雄介の妻。姉が一人いる。明るい性格で人懐っこいところがある。1か月ほど前、浜松市の広い新居で暮らすことになるが、夫が残業続きで寂しい思いをしていた。家で預かることになったみつばを、いきなり「みーくん」と呼んで距離を詰める。

書誌情報

みつば君はあにヨメさんと。 4巻 双葉社〈アクションコミックス〉

第1巻

(2020-11-26発行、978-4575855142)

第4巻

(2022-06-28発行、978-4575857306)

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