概要・あらすじ
下町情緒あふれる東京深川に事務所を構える小野寺工務店。一級建築士の小野寺拓己、拓己の父で社長の玄、ベテラン大工の祖父・虎之助という親子三代が、たくさんの家族に囲まれ協力し合い、様々な要望を持った施主たちに「住み良く幸せに暮らせる家」を造る。
登場人物・キャラクター
小野寺 拓己 (おのでら たくみ)
小野寺工務店の3代目で一級建築士。設計を担当する。考えに没頭すると周りが見えなくなるくせがある。設計の腕は一流で、施主の要望に出来る限り答えるために様々な提案をする。自宅でもある小野寺工務店を建て替える際は、煉瓦造りの橋をイメージした家を提案し、皆の賛同を得た。
小野寺 玄 (おのでら げん)
拓己の父で、小野寺工務店社長。見積もりや業者の手配を担当する。若いころに妻を亡くしている。仕事ではしっかりと皆をまとめるが、家のこととなるとからっきしで、スーツ用の靴の場所がわからず、母であるウメから怒られている。茜に好意を持っている。
小野寺 虎之助 (おのでら とらのすけ)
拓己の祖父で玄の父。大工のベテラン棟梁。腕の良い大工であり、家族の最年長。弟子の修治に対して厳しく当たるが、根気よく仕事をし怒られてもめげない根性は認めている。曽孫の寿美恵のことを目に入れても痛くないと言うほど溺愛している。
小野寺 ウメ (おのでら うめ)
拓己の祖母で、虎之助の妻。真紀や悦子と共に家族を支える優しい人物。修行時代の虎之助が実家の建て替えに来た際、いきなりウメの両親に結婚を申し込み、それを見たウメ自身が快諾したことが夫婦の馴れ初め。
小野寺 真紀 (おのでら まき)
拓己の妻で勇斗と寿美恵の母。普段は姉さん女房として気丈に振る舞っているが、母・悦子が倒れた時は涙を見せたことも。拓己たちをサポートするため愛犬家住宅コーディネーターの資格を取る。
小野寺 勇斗 (おのでら ゆうと)
拓己と真紀の息子。やんちゃな性格で、父・拓己を乱暴に起こすこともあるが皆の健康を気づかうなど優しい面も。また、小学校の入学式で名前を呼ばれ、返事をするときにクシャミをしてしまった。
伊藤 悦子 (いとう えつこ)
真紀の母で、勇斗と寿美恵の祖母。いろいろなことにチャレンジするバイタリティあふれる女性。真紀が嫁いで以来1人暮らしをしていたが、1度脳梗塞で倒れたことをきっかけに小野寺家で共に暮らすようになる。
小野寺 寿美恵 (おのでら すみえ)
拓己と真紀の間に生まれた長女。大家族の皆に可愛がられてすくすくと育っている。
後藤 茜 (ごとう あかね)
小野寺工務店の近所で小料理屋・茜を切り盛りする美人。拓己たちも度々訪れているが、特に玄と親しくお互い意識し合っている関係。
三浦 修治 (みうら しゅうじ)
虎之助の弟子として修行に励む大工見習い。棟梁である虎之助に怒られてばかりだが、一所懸命に仕事をする姿勢が買われている。虎之助のアドバイスのおかげで、鳶の芳恵と結婚を前提に付き合いはじめた。
芳恵 (よしえ)
鳶職人として働く女性。町内会の集まりなどに積極的に参加し、飲み会などの幹事もする。修治の告白に答え、結婚を前提に付き合っている。
笹野 昌雄 (ささの まさお)
小野寺工務店で家を建てる施主の1人。当初の家族構成は妻の美和と長男の圭太。しかしプランを考えている途中で、美和が双子を妊娠していることがわかり、1度白紙に戻し新たにプランを練り直すことになった。
場所
小野寺工務店 (おのでらこうむてん)
『匠三代 深川大家族』の中心となる店。東京深川に事務所を持つ工務店。親子三代で営んでいるため匠三代と呼ばれ、地域の人々から愛される。住む人が幸せに暮らせる家造りを目指し、日夜努力している。
深川 (ふかがわ)
東京都江東区にある下町で小野寺工務店もここにある。古き良き昭和の雰囲気と情緒ある町並みが残っている。ご飯の上にアサリ、ハマグリなどの味噌汁をかけた深川丼が名物。