もえばな

もえばな

横山左の初連載作品。舞台は現代の日本で、花の擬人化アニメを愛好するオタク少年の深草九十九が生け花と出会い、「出羽の国流」の次期家元の出羽国燕と共に「全国高校生生け花選手権大会」に挑む姿を描いた部活青春ドラマ。歴史ある六つの流派「六花仙」の次期家元がライバルとして立ち塞がったり、花を生ける場面でオタク知識が役に立ったりと、華道を描いた作品でありながら、少年マンガ的な設定や演出が盛り込まれている点が特徴。また、登場する流派こそ架空のものだが、登場する生け花はさまざまな流派の華道関係者の監修のもと、緻密に描写されている。集英社「少年ジャンプ+」2022年6月30日から2023年3月30日まで連載の作品。

正式名称
もえばな
ふりがな
もえばな
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
 
部活動
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

深草 九十九 (ふかくさ つくも)

岐阜県立甘柿高等学校2年A組に在籍する男子。淡いピンク色の目と髪を持つ。底抜けに明るい性格で、いっしょにいると元気がもらえるとクラスでも好評ながら、中にはその騒がしさをいとう者もいる。花を擬人化したアニメ「ブーケの花園(通称・ぶけぞの)」が大好きで、芍薬の美少女キャラクター・ピオーネに惚れ込んでいる。グッズ収集に飽き足らず、痛Tシャツを着て街に出かけるほどオープンにオタク活動を楽しんでおり、作品の魅力を熱弁して友達を困惑させることも少なくない。牡丹と芍薬の違いを見抜いたことで、華道部の上巻(あげまき)白玉から入部を勧められるが、病弱な妹・小町の見舞いを優先しているため、一度は断った。しかし、白玉の助言で創作したぶけぞのモチーフの生け花を生けて、塞ぎ込んでいた小町の笑顔を取り戻すことに成功。小町の後押しもあって華道部に入部して、花への愛情と好きなものに対する底なしの没入力を武器に、「全国高校生生け花選手権大会(通称・六花杯)」を目指して奮闘することになる。

出羽国 燕 (でわくに つばめ)

岐阜県立甘柿高等学校2年C組に在籍する男子。長い歴史を持つ六つの流派「六花仙」に数えられる「出羽の国流」の次期家元で、学校でも華道部に所属している。実力は部内随一で、呼吸するように花を生けると評されている。流派の特色である花との対話にも熱心だが、周囲からは奇異の目を向けられることも多く、幼少期から変人として扱われていた。花の声が聞こえなくなるからと、騒音を嫌っている。幼なじみで部長の上巻(あげまき)白玉から人間とも交流するように指導されているが、出羽国燕自身はどこ吹く風で、花にしか興味を持っていない。東海代表として「全国高校生生け花選手権大会(通称・六花杯)」に出場した経験があるが、次期家元としてのプレッシャーから最下位になってしまい、現在は競技から距離を置いている。期待の新入部員・深草九十九とは水と油のような関係だったが、衝突を経て彼の花に対する愛情を認めるようになった。やがて、九十九とペアを組んで六花杯を目指すことになり、自らの過去と向き合うようになる。

クレジット

監修

華道家元池坊(近藤 聡光・加藤 香藍・一般財団法人 池坊華道会) , いけばな草月流(森 彩琳・一般財団法人 草月会)

取材協力

いけばな小原流, いけばな龍生派, NHK文化センター青山教室・東 重甫(未生流家元派遣講師) , 茨城県立土浦第一高等学校 華道部(関 聖・元島 ゆう) , 岐阜県立岐阜商業高等学校 茶華道部

書誌情報

もえばな 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2022-09-02発行、 978-4088832425)

第2巻

(2022-11-04発行、 978-4088833026)

第3巻

(2023-01-04発行、 978-4088833965)

第4巻

(2023-05-02発行、 978-4088835235)

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