概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
深草 九十九 (ふかくさ つくも)
岐阜県立甘柿高等学校2年A組に在籍する男子。淡いピンク色の目と髪を持つ。底抜けに明るい性格で、いっしょにいると元気がもらえるとクラスでも好評ながら、中にはその騒がしさをいとう者もいる。花を擬人化したアニメ「ブーケの花園(通称・ぶけぞの)」が大好きで、芍薬の美少女キャラクター・ピオーネに惚れ込んでいる。グッズ収集に飽き足らず、痛Tシャツを着て街に出かけるほどオープンにオタク活動を楽しんでおり、作品の魅力を熱弁して友達を困惑させることも少なくない。牡丹と芍薬の違いを見抜いたことで、華道部の上巻(あげまき)白玉から入部を勧められるが、病弱な妹・小町の見舞いを優先しているため、一度は断った。しかし、白玉の助言で創作したぶけぞのモチーフの生け花を生けて、塞ぎ込んでいた小町の笑顔を取り戻すことに成功。小町の後押しもあって華道部に入部して、花への愛情と好きなものに対する底なしの没入力を武器に、「全国高校生生け花選手権大会(通称・六花杯)」を目指して奮闘することになる。
出羽国 燕 (でわくに つばめ)
岐阜県立甘柿高等学校2年C組に在籍する男子。長い歴史を持つ六つの流派「六花仙」に数えられる「出羽の国流」の次期家元で、学校でも華道部に所属している。実力は部内随一で、呼吸するように花を生けると評されている。流派の特色である花との対話にも熱心だが、周囲からは奇異の目を向けられることも多く、幼少期から変人として扱われていた。花の声が聞こえなくなるからと、騒音を嫌っている。幼なじみで部長の上巻(あげまき)白玉から人間とも交流するように指導されているが、出羽国燕自身はどこ吹く風で、花にしか興味を持っていない。東海代表として「全国高校生生け花選手権大会(通称・六花杯)」に出場した経験があるが、次期家元としてのプレッシャーから最下位になってしまい、現在は競技から距離を置いている。期待の新入部員・深草九十九とは水と油のような関係だったが、衝突を経て彼の花に対する愛情を認めるようになった。やがて、九十九とペアを組んで六花杯を目指すことになり、自らの過去と向き合うようになる。
クレジット
- 監修
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華道家元池坊(近藤 聡光・加藤 香藍・一般財団法人 池坊華道会) , いけばな草月流(森 彩琳・一般財団法人 草月会)
- 取材協力
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いけばな小原流, いけばな龍生派, NHK文化センター青山教室・東 重甫(未生流家元派遣講師) , 茨城県立土浦第一高等学校 華道部(関 聖・元島 ゆう) , 岐阜県立岐阜商業高等学校 茶華道部
書誌情報
もえばな 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2022-09-02発行、 978-4088832425)
第2巻
(2022-11-04発行、 978-4088833026)
第3巻
(2023-01-04発行、 978-4088833965)
第4巻
(2023-05-02発行、 978-4088835235)