「よわよわ先生」に一途に恋する男子高校生
鶸村ひよりはコミュニケーションが苦手なうえ、新学期初日に血だらけで極端に小さい声で授業を行ったことから、機嫌を損ねると呪われるとの噂が流れ、通称「こわこわ先生」と呼ばれるようになる。極端に声が小さく、体力や生活力もないが立派な教師になりたいという強い意志を持つひよりは、自分の弱点克服のための努力を惜しまない。そんなひよりのけなげに頑張る姿を目撃した生徒の阿比倉章人は、庇護欲を搔き立てられ、彼女に恋をする。あらゆるステータスが最弱の「よわよわ先生」ことひよりと、彼女のサポートに奔走する章人の学園生活がコメディタッチに描かれる。
健気でかわいらしい努力家
新米教師の鶸村ひよりは、虚弱体質で自己肯定感も低いことから何をやってもうまくいかないが、非常にまじめな努力家でもある。自分の声が小さいことを気にして腹式呼吸を会得するために下着姿になったり、体力テストでは生徒に交じって意識を失ったりするほど頑張っていた。そんなひよりの健気な姿を見て、最初は「こわこわ先生」と呼んでいた生徒たちも少しずつ距離を縮めていく。また、ひよりは抜群のスタイルの持ち主ながら無自覚なため、阿比倉章人の前で肌をあらわにしたり、生徒からのリクエストを受けて過激なビキニやスクール水着姿を披露したりするなど、天然気味な一面を持つ。
鶸村ひよりを慕う個性豊かな生徒たち
新学期の初日、鶸村ひよりは緊張のあまり顔がこわばっていたこともあり、生徒からは「こわこわ先生」と呼ばれ、距離を置かれてしまう。しかし、ひよりの努力と阿比倉章人のサポートもあり、少しずつ生徒からの信頼を得るようになる。章人の幼なじみで同級生の椋林瑞希は、抜群のコミュニケーション力を持つギャルで、当初はほかの生徒と同様にひよりに対して怖いと感じていたが、彼女の弱弱な一面を見たことで庇護欲を搔き立てられ、彼女を慕うようになる。また、長らく登校拒否をしていた雪下祐樹は、ひよりの学校生活におけるラッキースケベを見たいという不純な動機で復学するなど、個性豊かな生徒たちによって日常はますます騒がしくなっていく。
登場人物・キャラクター
阿比倉 章人 (あびくら あきひと)
とある高校に通う2年生の男子。年齢は16歳。人生は何事もほどほどが一番との考えの持ち主で、穏やかな性格の平和主義者。担任の先生もほどほどがいいと考えていたが、新たに担任としてやって来たのは新米教師の鶸村ひより。弱々しいながらもけなげに努力するひよりの姿を目撃し、庇護欲を搔き立てられて彼女に淡い恋心を抱くようになる。体力や生活力をはじめ、あらゆるステータスが最弱のひよりの力になりたいとクラス委員に志願し、日々奔走している。
鶸村 ひより (ひわむら ひより)
阿比倉章人が通う高校に赴任してきたばかりの女性教師。年齢は22歳。章人の担任になったことで、彼と知り合う。学校では失敗しないようにと必死になり、無意識に顔がこわばることが多く、一部生徒からは「こわこわ先生」と呼ばれている。しかし体力や生活力、すべてにおいて最弱のステータスの持ち主で、何をやっても失敗ばかりしている。だが、立派な教師になりたいとの気持ちが強く、自分なりに最大限の努力を重ねている。放課後に授業のリハーサルをしている姿を章人に目撃され、彼の庇護欲を搔き立てたことで恋心を抱かれるようになるが、恋愛に鈍感なために章人の気持ちには気づいていない。華奢なスタイルながら、誰もが眼を見張るほどの巨乳を誇るが、自分のスタイルには無頓着で、うっかり肌をあらわにすることも多いが、鶸村ひより自身はまったく気にしていない。
書誌情報
よわよわ先生 9巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2023-03-16発行、 978-4065309964)
第2巻
(2023-05-17発行、 978-4065316009)
第3巻
(2023-08-17発行、 978-4065326091)
第4巻
(2023-10-17発行、 978-4065331583)
第5巻
(2023-12-15発行、 978-4065338902)
第6巻
(2024-02-16発行、 978-4065345634)
第7巻
(2024-05-16発行、 978-4065355107)
第8巻
(2024-07-17発行、 978-4065361382)
第9巻
(2024-10-17発行、 978-4065371299)