らぶ・シミュレーション

らぶ・シミュレーション

異性に興味がなく、クラスや友人からなんとなく浮いてしまった中学生の男子と女子。隣同士に住むそんな2人が「恋愛シミュレーション」を通じて恋愛を理解していく姿を描く。1987年に「月刊少年ジャンプ」に連載された作品。大人になった2人の再会を描いた番外編「そして、ふたりは…」も収録されている。

正式名称
らぶ・シミュレーション
ふりがな
らぶ しみゅれーしょん
作者
ジャンル
恋愛
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概要・あらすじ

エロビデオを見ても友人のほど興味が湧かずにいた湯沢篤は、ある日、隣に引っ越して来た少女の裸を偶然見てしまう。翌日の新学期、篤のクラスに転入生としてやって来たのは、隣に引っ越してきた件の少女、早瀬涼美だった。顔を合わせればケンカになる2人だったが、そんななか、篤は偶然、涼美が「みんなみたいに恋愛に興味が持てない」と発言したことから「私達をバカにしている」とクラスの女子たちにいちゃもんをつけられる場面を目撃してしまう。

涼美が自分と同じ思いを抱えていたことを知った篤は、自分たちがクラスから浮いてしまわないためにも、涼美と相談してゲームに見立てた「恋愛シミュレーション」を開始することになった。

登場人物・キャラクター

湯沢 篤 (ゆざわ あつし)

中学2年生の男子。基と卓と仲が良いが、彼らほどには女性に興味がなく、変わり者扱いされている。移り気で飽きっぽく、取り立てて熱中しているものもない。タイミングが良いのか悪いのか、早瀬涼美が見られたくないと思っている場面になぜか遭遇してしまうことが多い。クラスの女子の間で孤立していく涼美を秘かに案じている。

早瀬 涼美 (はやせ すずみ)

中学2年生の女の子で、湯沢篤のクラスメイト。バレーボール部に所属している。篤の家の隣に引っ越して来た少女で、可愛いうえに頭も良く、何をやっても人目を引く。気は強いが、言い過ぎたことは謝る素直な性格。バレーボール一筋で、恋愛に一切興味を持っていなかったが、その態度が周囲の女子たちの反感を買い、次第に周りから浮いてしまう。

(もとい)

湯沢篤と同じクラスの中学2年生で、篤とは小学生からの友人。野球部に所属している。篤や卓といつも3人でつるんでおり、篤をからかうことが好き。付き合い始めたばかりの篤と早瀬涼美にはどことなくぎこちなさを感じているが、2人の仲には興味深々。兄のエロビデオを見るのが趣味で、彼女はいない。

(たく)

湯沢篤と同じクラスの中学2年生で、篤と基といつも3人でつるんでいる。眼鏡をかけた小太りのややオタクな少年で、恋愛シミュレーションゲームをたくさん持っている。基の指示で、篤と早瀬涼美をモデルにしたエッチなイラストを教室の黒板に描くことが多い。

横川 修一 (よこかわ しゅういち)

湯沢篤のいとこでカメラマンをしている青年。「ガキの頃からスケベでは人後におちなかった」と自称している。篤が隣に住む早瀬涼美と「恋愛シミュレーション」をしている話を聞きつけ、自分の初恋をもとにアドバイスを送る。篤からは「修ちゃん」と呼ばれている。

大西 (おおにし)

湯沢篤と同じクラスの中学2年生で、ショートカットで気が強い女の子。男の子や芸能人の話に乗ってこない早瀬涼美を敵視し、理不尽な理由で絶交を言い渡す女子のリーダー的存在。のちに恋愛に鈍感な涼美のために一肌脱ぐ、優しい一面も見せる。

キャプテン

早瀬涼美が所属するバレーボール部で、キャプテンを務める女子中学生。チームが負けた時も、ミーティングはそこそこに切り上げてデートに行ってしまうなど、あまりやる気がない。昼休みに1人で自主練する涼美に対しても、「みんながなまけているように見えるから、やめてほしい」と注意する。

河合 (かわい)

中学2年生の女の子で、湯沢篤のクラスメイト。ひそかに男子に人気があり、いつもブラ外しなどのエッチないたずらをされている。篤が早瀬涼美と仲直りするために書いた手紙を、自分宛てのラブレターだと勘違いしたことから、ちょっとした騒ぎを巻き起こしてしまう。

湯沢篤の父 (ゆざわあつしのちち)

湯沢篤の父親で、中年のサラリーマン。京都支社に転勤が決まった際には、京都で新しい家を探すため、ローンの残っている家を売り払おうと唐突に家族に切り出すなど、やや独断的な性格。この時、引っ越すことを突然事後報告された篤は、大いにショックを受けることとなった。

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