親友同士のゼロ距離ルームシェア
秋吉純太と藤城春継は高校時代からの親友同士。二人は大学への進学を機に、一軒家でルームシェアすることになる。家庭料理が得意な純太は料理担当で、綺麗好きな春継は片付け担当となり、苦手な部分をフォローし合いながら仲睦まじく暮らしている。また、純太と春継はお互いを恋愛対象として意識しており、友達以上恋人未満の関係。しかし二人は決定的な言葉を口にすることなく、お互いに淡い恋心を抱きながらも、とにかくおいしいものを作っておいしそうに食べる日常を過ごしている。
料理をとおして生まれるコミュニケーション
料理担当の純太は、簡単においしく作れるアレンジレシピを得意としている。トマト塩ラーメンの残ったスープに、ご飯とチーズを入れてリゾット風にしたり、サバの缶づめを使ってすいとんを作ったりと、料理が苦手な春継をいつも驚かせている。また、サツマイモをトースターで上手に焼く方法を二人で真剣に考えたり、大家さんからの依頼を受けてうめシロップ作りに勤しんだりと、料理をとおして純太と春継は絆を深めていく姿がほほ笑ましい。紹介されるレシピも思わず作りたくなるものばかりで、隠し味程度に二人の恋愛模様も楽しめる。
登場人物・キャラクター
秋吉 純太 (あきよし じゅんた)
とある大学に通う3年生の男子。藤城春継と同居している。春継とは高校時代からの友達で、同じ大学に進学したことをきっかけに、ルームシェアをしている。料理上手で、家庭にあるさまざまな食材をアレンジする才能に長(た)けている。しかし片付けが苦手で、春継に頼り切っている。明るい性格で、コミュニケーション能力も高い。大学に進学するまでは親の都合で転校を繰り返していたため、春継は初めてできた親友でもある。また、春継に対しては友達以上に感情を抱いており、春継から「アキ」と呼ばれている。
藤城 春継 (ふじしろ はるつぐ)
秋吉純太と同じ大学に通う3年生の男子。純太と同居している。純太とは高校時代からの友達で、同じ大学に進学したことをきっかけに、ルームシェアをしている。料理が苦手で、料理が得意の純太に頼り切っており、料理後の片付け係を担当している。本来はクールな性格ながら、純太のハイテンションに引きずられてしまうことが多い。純太には親友というポジションで接しているが、実は友達以上の感情を抱いている。純太からは「ハル」と呼ばれている。
書誌情報
アキはハルとごはんを食べたい 全3巻 竹書房〈バンブーコミックス〉
第1巻
(2020-09-19発行、 978-4801970649)
第2巻
(2021-05-21発行、 978-4801972988)
第3巻
(2022-01-20発行、 978-4801975279)