あらすじ
第1巻
仲宗根文人は、生まれ持っての超絡まれ体質。浪野高等学校へ転校することになった初日、文人は登校中にさっそく他校の不良たちから絡まれ、カツアゲされそうになる。しかし、そこに一人の男が現れ、不良たちはいっせいに逃げ出す。その男は他校の生徒からも恐れられるヤンキーの堀口勇誠で、偶然にも文人のクラスメートだった。転校早々、クラスメートからさっそくパシリにされる文人だったが、文人の眼鏡がはずれたとたん状況が一変。クラスの男子たちが文人のことを愛してると叫びながら追いかけ回し、中には結婚を申し込む男子もいた。実は文人は絡まれ体質ながら、眼鏡をはずすと逆に相手を夢中にさせてしまうという特異体質だった。だが、眼鏡を掛け直せばその魔法は解け、相手は文人にぞっこんだった記憶を忘れていく。そんな中、文人は眼鏡をはずしている時に勇誠と出会い、キスされてしまう。そして勇誠は文人に、今日からお前は俺のものだと宣言するのだった。(第1話。ほか、4エピソード収録)
登場人物・キャラクター
仲宗根 文人 (なかそね あやと)
浪野高等学校の2年5組に在籍する男子生徒。年齢は17歳。母親ゆずりの超絡まれ体質で、街を歩いているだけですぐに不良に絡まれ、カツアゲされてしまう。不良に絡まれるのが日常茶飯事とはいえ、慣れることはなく、いつもオドオドしている。実は相手を好きにさせてしまう特異体質の持ち主で、その体質を抑えるために眼鏡を掛けており、眼鏡をはずすと周囲の人たちから追いかけ回されるほど、相手を虜にする。しかし眼鏡を掛け直すと、仲宗根文人を好きになった相手に正気を取り戻させることができ、文人を好きだった時の記憶も忘れてしまう。転校初日からクラスメートの3バカトリオである木野、山上、川辺から「ブンちゃん」と呼ばれ、パシリにされている。その一方で、ヤンキーなクラスメートの堀口勇誠から気に入られ、キスをされてしまう。勇誠の兄の堀口誠斗からは「アヤちゃん」と呼ばれる。
堀口 勇誠 (ほりぐち ゆうせい)
浪野高等学校の2年5組に在籍する男子生徒。金髪で目つきの悪いヤンキー。中学時代から喧嘩がめっぽう強く、他校の不良生徒からは「浪高の堀口」と恐れられている。クラスメートからも怖がられ、孤立している。両親が離婚して父親はおらず、実家は兄の堀口誠斗がバーを経営している。なぜか仲宗根文人の人を好きにさせてしまう特異体質の効果は受けていないが、文人のことを気に入り、キスをして自分のものにすることを宣言する。
木野
浪野高等学校の2年5組に在籍する男子生徒。山上、川辺との3バカトリオの一人で、茶髪にソバカスが特徴。仲宗根文人のことを転校初日からパシリにしているが、一応友達のつもりでいる。
山上
浪野高等学校の2年5組に在籍する男子生徒。木野、川辺との3バカトリオの一人で、オカッパ頭のゲーム好き。教室ではよく携帯ゲームで遊んでいる。仲宗根文人のことを転校初日からパシリにしているが、一応友達のつもりでいる。
川辺
浪野高等学校の2年5組に在籍する男子生徒。木野、山上との3バカトリオの一人で、体力には自信を持つ。眼鏡をはずした仲宗根文人を見て、結婚を申し込む。仲宗根文人のことを転校初日からパシリにしているが、一応友達のつもりでいる。
堀口 誠斗 (ほりぐち まさと)
堀口勇誠の兄。母親が経営していたバーを継いで、営業している。勇誠と同じく目つきが悪く、首にバラのタトゥーを入れている。スイーツ作りが得意で、ちょっと女性っぽいところがあり、勇誠が連れてきた仲宗根文人のことも「アヤちゃん」と呼んでかわいがっている。高校時代は両親の離婚もあって荒れており、クラスメートの文沢守のことをいじめていたが、今では古沢とはラブラブのカップル。
文沢 守 (ふみさわ まもる)
堀口誠斗の恋人の若い男性。高校時代はクラスメートの誠斗から毎日いじめられていた。しかし、誠斗のことを一目見た時から好きになっていた文沢守は、橋の上に立っていた誠斗が自殺をするとカンちがいして止めたことがきっかけで打ち解ける。その時に誠斗に自分の思いを告げ、今では堀口勇誠たちの目の前で誠斗とキスするほどのアツアツぶりを見せる。誠斗からは「ブンちゃん」と呼ばれている。