概要・あらすじ
スロプロ(パチスロのプロ)の王子は自己中心的で、自分が1番でないと気がすまない。パチンコ店に気に入らない客がいると、一方的に勝負を宣言する。彼の必殺技はアドリブ。それは、従来の攻略法を超えた独特の「勘」であり、驚異の勝率を誇っている。今日も彼は戦いに挑み、パチンコ店の「トップ賞」として掲載される写真撮影に命を懸けるのだった。
登場人物・キャラクター
王子 (おうじ)
『機動戦士ガンダム』の登場人物ガルマ・ザビのような髪型をしている男性。イベントを主戦場にするスロプロ。自己中心的で好戦的な性格。常に自分が1番でないと気がすまず、また気に入らない相手には勝負を申し込む。パチンコ店の「トップ賞」の記念写真の撮影に情熱を傾ける。アドリブと呼ぶ勘によって、押し順・台選びに驚異的な的中率を発揮し、「ここでアドリブの効かない奴は勝てない」が口癖。 ホクロやオカシなど、他人に妙なあだ名を付ける。『アドリブ店長』にも登場する。
田嶋 政夫 (たじま まさお)
額にホクロがあることから、王子から「ホクロ」とあだ名された。ド素人なのに王子に勝ってしまい、彼に目をつけられてしまう。ユリエに惚れている。
オカシ
常に菓子を口にしているスロプロ。元外資系企業のサラリーマン。アツい出目や演出が発生する度に、菓子とオロナミンCで乾杯する。パチスロの腕は極めて優秀。王子からは目の敵にされている。妹の夫、公一郎とよく一緒にパチンコ店を訪れる。
ユリエ
ツインテール姿が多い女性。スロプロアイドル。実際はアイドルという年齢ではないが、アイドルになりたいという願望を捨てきれずに涙ぐましい努力を続けている。王子とは過去、一緒に行動していたらしく、誰よりも王子の事を知っている。普段はネコを被っているが、パチスロ対決時には本性が見え隠れする。 毎月起こる女性特有の「アノ日」になるとヒキが異常に強くなる。
ギンブチ
銀縁のメガネをかけている男性。王子からギンブチとあだ名される。登場時は浪人生でハイエナを得意としているスロッター(パチスロプレーヤー)。王子に対しては、猛烈なライバル心を持っている。5浪を経て大学へ進学し、そこでパチスロサークル「あみん」を結成する。
山本 (やまもと)
スーツ姿の男性。旅打ちを行うスロッター(パチスロプレーヤー)。全国放浪打ちの先駆者である実在のスロプロ名波誠を尊敬し、彼を模した行動を取る。王子からは当初「ニセナナミ」と呼ばれていた。
朝イチ (あさいち)
口髭面で円形フレームのメガネとオーバーオールを着用した男性。モーニング狙いを得意とするスロプロ。かつて王子とモーニング台を争っていたことがある。
公一郎 (こういちろう)
スーツ姿の男性。オカシの妹の夫。普段はサラリーマンをしている。アイスクリームが入ったクーラーボックスを携えてパチンコ店に登場する。
雅 摩耶 (みやび まや)
右目の下に泣きぼくろがある女性。錦糸町にあるクラブのママ。王子とパチスロ勝負をする。自称35歳だが、王子から実際は45歳だと見抜かれる。
倫子 (りんこ)
前髪で片目を隠した女性。現役モデルのスロプロ。データ重視のプレイをする。王子を敵視するようになる。
美雪 (みゆき)
北海道在住の女性スロッター(パチスロプレーヤー)。2年に一度北海道を訪れる王子と出玉勝負をする。王子に会うために東京にやってきてユリエと勝負する。
ピエール本郷 (ぴえーるほんごう)
髭を生やしメッシュのノースリーブシャツを着たハードゲイを思わせる風貌の男性。海外で旅打ちを行うパチスロ軍団を作ろうとして王子をスカウトする。フサエ・E・ヌレレバや翔の師匠。
翔 (しょう)
長髪で濃い胸毛を露出させている男性。ボッタクリ店やバラエティーコーナーをホームグラウンドにしているスロッター(パチスロプレーヤー)。王子からは一方的に敵視されている。
フサエ・E・ヌレレバ (ふさえ・いー・ぬれれば)
パーラーロマネスクグループ会長・大蔵山喜平の娘。南アフリカ在住。ピエール本郷の特訓を受けて王子に挑む。