アナグラアメリ

恋愛に関心がなく、決して傷つく事がない自分だけの世界「アナグラ」に生きる女子高校生の森川あめりは、幼なじみの南里帝斗との長きにわたる誤解が解けた事で交際を開始する。やがて二人は、西島世堂も交えた三角関係に発展。初めての恋とその障害に戸惑うあめりが、精神的に成長していく姿を描いた青春ラブストーリー。「マーガレット」2016年No.5から連載の作品。

正式名称
アナグラアメリ
ふりがな
あなぐらあめり
作者
ジャンル
恋愛
 
学園
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
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あらすじ

第1巻

高校2年生の森川あめりは、友人の中尊寺のりこ安西もなかと三人合わせて「もののけ三人衆」と呼ばれていた。三人は趣味に生きるあまり、華やかな学校生活を送る事を放棄しており、周囲はそんな彼女達を小馬鹿にしてそう呼んでいるのである。そんなある日、あめりは趣味の映画鑑賞の帰りに、幼なじみの南里帝斗に遭遇する。あめりは、3年前まで帝斗に思いを寄せていた。しかしある日、周囲に二人の関係をからかわれた際、帝斗はあめりが好きだと告白したが、あめりは帝斗が自分をだまそうとしているのだと感じて傷つき、以来帝斗を避けるようになってしまったのである。しかしこの日の会話により、それは誤解で、帝斗は本当にあめりの事が好きだった事が発覚。反省したあめりは、翌日3年前に帝斗がしてくれたように、人目がある中で告白する。しかしこれは、あめりが現在進行形で帝斗が好きだという意味ではなく、当時本当は両思いであった事を伝えるためのものだった。だが、これに驚いた帝斗は、自分は今もあめりの事が好きなので、ひとまず1か月間でいいので交際して、今後どうするか決めてほしいと頼む。それに応じたあめりは、帝斗とお試しの交際を始める。

第2巻

森川あめり南里帝斗との初デートで、帝斗への思いを自覚する。一方その頃、中尊寺のりこはTwitterで知り合った男性のsin5と会っていたが、sin5の人を見下した態度に辟易していた。しかし、sin5はそれにまったく気づかず、強引にのりこを自宅に連れて行こうとする。そこへ割って入ったのは、帝斗の友人の水島広樹だった。広樹は同じく帝斗の友人である辻大貴からのりこが困っている事を教えられ、アルバイト中で身動きの取れない大貴の代わりに助けに来たのである。その帰り道、二人はお笑いの話題で意気投合し、のりこは広樹にほのかな思いを抱くようになるのだった。この直後、あめりは帝斗の元恋人の舞島えりさから奇妙なメッセージを受け取る。えりさはあめりと帝斗の仲を応援すると言いながら、自分が帝斗と交際していた頃の写真を送り付け、あめりに嫌がらせをして来たのである。これにショックを受けたあめりは、交際を続ける自信をなくしてしまい、お試し交際期間終了を待たずに帝斗と別れてしまう。しかし武田秋華から、素敵な男性には元恋人がいて当たり前だし、交際を続けたいのなら、過去の恋人の存在を受け入れなくてはならないと言われて反省。自分の本当の気持ちを伝えるため、初めてのおしゃれをして、帝斗に会いに行く。

第3巻

森川あめり南里帝斗は、舞島えりさの嫌がらせにも負けず仲直りし、二人は正式に交際を始めた。一方その頃、中尊寺のりこ水島広樹と友人として親しく付き合っていたが、ある日遊びに行った帰り道に、突如キスをされる。これによってのりこは、自分達は両思いなのではと浮かれるが、翌日から広樹はなぜか素っ気なくなり、混乱する。そこでのりこは、このままでは自分達の関係は進展しないと考え、地味な女性のふりをやめ、学校でもメイクをして過ごすようになる。しかしこの直後、広樹には恋人がいる事が発覚し、あきらめざるを得なくなるのだった。そんなのりこを案じた辻大貴は、恋人がいながらのりこに近づいた広樹の代わりに謝り、大貴の誠実さに好感を抱いたのりこは、今度は大貴と親しくなっていくのだった。こうして1学期は終わり、あめりは帝斗と距離を縮めるべく、花火大会デートに誘う。そして当日、恋愛初心者のあめりは帝斗を困らせてしまうが、勇気を出して、今日を機に関係を進展させ、キスをしたかった事を告白。仲直りした二人は、花火を見ながら初めてのキスをする。

第4巻

森川あめりは、花火大会がきっかけで南里帝斗とまた一つ仲を深めたが、これによって以前よりもさらに帝斗を意識するようになってしまった。帝斗はそんなあめりに、確かに自分は将来的にあめりとセックスしたいと思っているが、無理強いをするつもりはない。たとえば触れ合う頻度を増やしたり、少しずつ慣らしていけばよいのではと伝える。これに感激したあめりは自分の気持ちを伝え、二人は予想よりも早く結ばれるかに思えた。しかしセックスは失敗に終わり、あめりは女性らしさに欠ける自分に原因があるのではと落ち込むのだった。そこであめりは運動をしたり、性の知識を得る事で問題を解決しようとするが、そこに偶然武田秋華が現れる。そして事態を察した秋華は、それはおそらくあめりが原因ではないうえ、帝斗もまた自分に原因を感じて落ち込んでいるはずだとアドバイスする。そんな誤解があってはいけないと考えたあめりは、その夜帝斗の自宅へ向かい、素直な気持ちを伝え合った二人は、とうとう結ばれるのだった。

第5巻

夏休み、森川あめり南里帝斗とべったりの毎日を送っていたが、このままでは帝斗に依存しすぎたり、束縛したりしてしまうと考え、自立するためにもアルバイトを始めた。こうしてあめりはレンタルDVD店「レンタ1(ファースト)」の従業員となるが、先輩従業員の西島世堂は仕事に不慣れなあめりの事が気に入らず、なにかにつけ嫌味を言っていた。しかしある日、あめりが映画の知識を生かした接客をしていたのを見た世堂は感心し、考えを改める。また、この件がきっかけで二人はお互い映画好きである事を知り、意気投合するのだった。その直後、あめりはアルバイト中に酔った客に絡まれ、トイレで二人きりにされてしまう。しかし、世堂がいち早くをこれを察し、助けに現れた事で事なきを得るのだった。この日のアルバイトはレンタ1の店長のはからいでその場で終わり、あめりは帝斗に迎えに来てもらう。しかし、あめりに恋人がいる事を知った世堂は、訳もわからず複雑な気持ちになるのだった。それから少し経ったある日、あめりは先日のお礼として、世堂に飲み物をおごる事になる。その日、二人は朝までファミリーレストランで楽しく過ごし、あめりは世堂とこんなにも友人として親しくなれた事を喜ぶが、世堂はこの日、あめりへの思いを自覚していた。

第6巻

秋のある日、森川あめり南里帝斗と桜川公園の屋外映画上映会へ行く事になった。しかし当日、「レンタ1」に忘れ物をした事に気づいたあめりは、待ち合わせ前に店へ向かい、取りに行く。そこであめりは、西島世堂が体調不良を押して働いている事に気づく。世堂が働ける状況にないと判断したあめりは、世堂の代わりにアルバイトする事を決意。帝斗の了承も得た事ですべては解決したかに思えたが、帝斗は内心世堂に嫉妬していた。そしてアルバイト後、あめりは世堂を家まで送って看病をする。これがきっかけであめりと世堂は、お互い複雑な家庭環境にあるが、それでも前向きに生きている事を知り、理解を深めるのだった。この直後、中尊寺のりこ水島広樹といっしょに図書整理の仕事をする事になる。気まずい空気に耐えかねたのりこは以前と同じように接してほしいと頼むが、広樹は最近のりこが辻大貴と親しく、今度いっしょに遊びに行くらしい事が気にくわないと言い出す。呆れたのりこは、広樹には恋人がいるだろうとたしなめるが、広樹は恋人とは別れるつもりなので、やり直せないだろうかと頼み込む。まだ広樹の事が忘れられないのりこは応じてしまい、大貴との約束をキャンセルして、広樹の自宅へ行く。

第7巻

11月、森川あめりの別居中の両親が離婚する事になった。あめりはこれを受け入れつつも、父親に捨てられた気分になり、西島世堂に相談。世堂は、一度父親と話すのがいいとアドバイスする。これに従った結果、あめりは父親が現在もあめりと森川れおんを思っている事を知り、安堵する。そして親身になってくれた世堂に、心から感謝するのだった。この直後、あめりは中尊寺のりこ水島広樹がよりを戻した事を知らされ、驚く。あめりは、広樹がまだ恋人と別れていない事に不信感を抱いて反対するが、のりこの思いがあまりにも強い事と、安西もなかの賛成意見を聞いた事でひとまず納得する。しかし、のりこと広樹との関係が戻った事で、今度はのりこと辻大貴が疎遠になってしまうのだった。こうして年末が近づき、あめりと南里帝斗はクリスマスに向けて旅行の計画を練る。しかしこの日、あめりが両親の件で悩んでいた事をようやく知った帝斗は、話してもらえなかった事にショックを受ける。さらにあめりが帝斗ではなく世堂に頼って解決した事に帝斗は怒り、二人は気まずくなってしまうのだった。

第8巻

クリスマスイブの日、森川あめり南里帝斗に謝罪し、二人は予定通り旅行に出かけた。旅行中帝斗は、自分は西島世堂に嫉妬していたが、世堂はあめりの仕事仲間であり、貴重な異性の友人でもあるという理由で言い出せずにいた。しかし、それが原因で今回のトラブルが起きたので、今後はもっと正直に接していきたいと伝え、二人の仲は深まる。一方その頃、安西もなかはカラオケ店で赤川雪久につかまり、困っていた。先日、偶然もなかの歌唱力を知った雪久は、どうしてももう一度もなかの歌を聞きたくて、店で張り込んでいたのである。そんな雪久の思いに心動かされたもなかはリクエストに応じ、雪久はそのすばらしい歌に涙するのだった。そして中尊寺のりこは、水島広樹を信じて、広樹の自宅でパーティの準備をして待っていた。しかし広樹は、今回も恋人に別れを切り出せないまま帰宅し、のりこは複雑な気持ちになるのだった。こうしてクリスマスは終わり、あめりはこれ以上帝斗を不安にさせないためにも、世堂と距離を置く事にした。しかし帝斗は、決して二人の関係を壊したかったわけではないと説明。自分と世堂のあいだにあるわだかまりを解くためにも、三人でいっしょに遊びに行く事を提案する。

第9巻

南里帝斗森川あめり西島世堂の三人で出かけた真意は、あめりから世堂を遠ざけたいが、露骨な手段に出るわけにはいかず、自分の思いを世堂に伝え、牽制する事だった。これを知った世堂は、帝斗にライバル宣言する。これまで自分はあめりと友人として楽しく過ごせればいいと思っていたが、今は交際したいと思い始めている事を自覚する。春になってあめり達は高校3年生に進級する。中尊寺のりこは今年も辻大貴と同じクラスになって気まずさを感じるが、大貴ではなく水島広樹を選んだ以上、耐えなくてはと考えていた。そんなある日、愛梨から嫌がらせを受けたのりこは、広樹の恋人の下の名前を知り、赤川雪久の「Instagram」のアカウントを経由して、彼女のアカウントを発見する。そこで彼女がとあるカフェをよく利用している事を知ったのりこはそこへ張り込み、偶然彼女が落とした生徒手帳を拾う。これによってのりこは自分の素性を隠したまま、彼女の宇野七瀬と知り合うのだった。後日、七瀬のInstagram投稿を通じて、のりこは広樹と七瀬がデートする事を知る。のりこは、今度こそ広樹が別れを切り出すはずと信じて現地へ行き尾行するが、そこでのりこが見たのは、二人の仲睦まじい姿だった。

第10巻

中尊寺のりこは、噓を繰り返す水島広樹を信じられなくなり、別れを告げた。一方その頃、森川あめりはアルバイト休憩中にうたた寝をしていたところを西島世堂にキスされ、驚く。あめりは気づかなかった事にするが、気がつくと世堂を意識してしまっているのを自覚するのだった。その翌日、のりこは辻大貴が広樹を殴ったという噂を聞く。驚いたのりこはすぐさま大貴に真相を確かめるが、やはりそれは事実で、大貴は暴力をふるうのは間違いだったと反省していた。しかし今回の一件で、今後また別の男性にのりこを奪われるのは嫌だと感じたので、自分と交際する事を再度考えてほしいと告白する。のりこはこれに驚きつつも、大貴との関係にまた前向きになるのだった。その直後、アルバイト中に他店舗へ届け物をする事になったあめりと世堂は、途中寄り道をしていっしょに過ごす。そこであめりは、将来は映画鑑賞で培った英語力をさらに伸ばすため、留学したいと思っている事を打ち明ける。世堂はぜひそうするべきだと言い、あめりは嬉しくなるが、この直後世堂に告白され、混乱するのだった。このままではいけないと考えたあめりは、アルバイトをやめて南里帝斗中心の生活に戻ろうとする。しかし、留学の件を帝斗に話してみたところ帝斗は否定的で、あめりはあまりにも密着した自分達の関係に疑問を抱きつつも、自分には帝斗しかいないのだから、これでいいのだと思い込もうとする。

第11巻

森川あめり南里帝斗は、本格的な受験勉強が始まる前に旅行へ出かけたが、あめりが先日、西島世堂にキスをされた事を打ち明けたために喧嘩になってしまう。帝斗は、たとえキスの件がなくても、あめりの気持ちは世堂に傾きつつあると感じていたのである。事態を察した森川れおんは、南里美音中尊寺のりこ安西もなかに相談。これがきっかけでのりこともなかは、世堂があめりに告白したために、あめりと帝斗の関係がこじれている事を知るのだった。その直後、のりこは宇野七瀬に待ち伏せされ、水島広樹と浮気していた件について尋ねられるが、今はもう広樹とかかわる気はないし、自分の身勝手な振る舞いで七瀬を傷つけて申し訳なかったと謝罪する。これによって、のりこは今度こそ広樹を忘れられると考えるが、その後すぐに赤川雪久から広樹と七瀬が別れた事を知らされ、動揺する。さらにのりこは、広樹からやり直したいと言われるが、久しぶりに広樹と話した事で、すでに自分の気持ちは広樹にない事を確信する。こうしてのりこは広樹に完全に別れを告げ、これを辻大貴に報告。二人はついに交際を始めるのだった。一方その頃、荒れ果てた生活を送っていた帝斗は、これではあめりと向き合う事から逃げているだけと自覚し、一度話をする事を決意。それにあめりも応じ、二人は久しぶりに会う。

登場人物・キャラクター

森川 あめり (もりかわ あめり)

H高校2年D組に在籍する女子。のちに3年B組に進級する。高校2年生の夏から高校3年生の春までは、レンタルDVD店「レンタ1(ファースト)」のアルバイト従業員として務めていた。中尊寺のりこ、安西もなかとは非常に仲がよく、周囲からは三人まとめて「もののけ三人衆」と呼ばれている。前髪を目が隠れるほど伸ばし、水色の髪の毛を、肩につくほどまで伸ばしたセミロングヘアにしている。体型は細めで身長は155センチ、顔は釣り目で目つきが悪い。南里帝斗と正式に交際を始めるまでは、髪の毛はぼさぼさ、服装も楽な格好しかしないという、容姿にまるで気を遣わない状態であった。しかしこのままではいけないと感じ、次第にかわいらしく変化していく。偏屈でひねくれた、自分に自信のない性格。しかし、いざという時に躊躇なく行動できる勇気と、潔さがある。男性は苦手で、高校2年生の春までは、家族と帝斗くらいしかまともに会話した事のある男性がいなかった。その分帝斗とは中学2年生まで非常に親しかったが、中学2年生のある日、帝斗との関係を周囲にからかわれた際、帝斗までぐるになって自分を傷つけようとしているのではと勘違いする。これによって帝斗を憎み、疎遠になってしまった。だが高校2年生の5月、それは誤解で、帝斗にとっては本気の告白であった事を知り、反省。当時、本当は両思いであった事を伝え、これがきっかけで帝斗ともう一度向き合っていく事になる。やがて帝斗と交際を始めるが、アルバイト先で出会った西島世堂と親しくなり、三角関係になってしまう。好きな俳優はブラッド・ピット。

南里 帝斗 (みなみざと ていと)

H高校2年D組に在籍する男子。のちに3年E組に進級する。前髪を両目が隠れるほど伸ばして真ん中で分けた、短髪にしている。体型は、細めに見えるが筋肉質。穏やかで落ち着いた性格だが、執着心と独占欲が強い。特に森川あめりや妹の南里美音といった、親しい女性には過保護で甘やかしがちである。そのため、束縛しがちな事を自覚しており、物わかりのいい男性を演じようとして、却ってストレスをためてしまうところがある。美形なうえに成績優秀で、子供の頃から女性に非常に人気がある。しかし本人は恋愛事にあまり関心のない硬派な性格で、幼なじみのあめりの事だけを思い続けていた。そこで中学2年生のある日、自分達の関係を周囲からからかわれた際、あめりをかばうためにも自分の気持ちを伝える。しかしあめりが、これを噓だと思い込んだうえに自分を避けるようになってしまい、深く傷つく。以来、すっかり荒(すさ)んでしまい、別人のように女性遊びと夜遊びが激しくなってしまった。だが、どれだけ女性と交際しても長続きせず、あめりの事を忘れられずにいた高校2年生のある日、映画館で偶然あめりに遭遇し、再度自分の気持ちを伝える。これによってついに誤解が解け、あめりともう一度向き合っていく事になる。誕生日は11月15日で、小動物が好き。

西島 世堂 (にしじま せどう)

龍明高校に通う1年生の男子。レンタルDVD店「レンタ1(ファースト)」でアルバイトをしており、レンタ1の店長の甥でもある。前髪を完全に目が隠れるほど伸ばした、亜麻色のふんわりとした短髪にしている。身長167センチとやや小柄で、細めの体型。クールな皮肉屋だが、実際はピュアでまじめな性格の持ち主。中学、高校と男子校だったため、女性との付き合い方がよくわかっていない。あめりとは高校1年生の夏「レンタ1」での先輩後輩の関係として知り合うが、当初は女性は非力で能力も低いので、いっしょに働くのは嫌だと考え、意地悪な態度を取っていた。しかしある日、あめりが映画に詳しく、その知識を生かした接客をしていた事で考えを改める。同時にお互い映画好きである事を知り、やがて思いを寄せるようになる。それでもあめりには、南里帝斗がいるという理由で思いを伝えずにいたが、高校1年生の冬に帝斗と一度ゆっくり話したのを機にライバル宣言をした。無類の映画好きでジャンルを問わずに観るが、監督が誰であるかを重視して作品選びをする事が多い。好きな俳優はライアン・ゴズリング、ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン。クレーンゲームが得意。苦手な食べ物はトマトとセロリ。

中尊寺 のりこ (ちゅうそんじ のりこ)

H高校2年D組に在籍する女子。のちに3年B組に進級する。森川あめり、安西もなかとは非常に仲がよく、周囲からは三人まとめて「もののけ三人衆」と呼ばれている。学校では地味にしており、前髪を上げて額を全開にし、胸の下まで伸ばしたピンク色のロングヘアを頭頂部でまとめたお団子ヘアにしている。顔はさほど美人ではなく、眼鏡をかけている。しかし遊びに行く時や、インターネットに写真をアップする時は髪をおろし、眼鏡を外し、メイクをしているため、別人のように美しくなる化粧美人。背が高くスタイル抜群で、あだ名は「のりちゃん」。南里帝斗からは密かに「おだんごメガネ」と呼ばれている。気が強く落ち着いた性格の姉御肌で、美意識が非常に高い。そのため、学校では肌を休めるためすっぴんで暮らしているが、放課後はSNS「Twitter」上で活動する人気ネットアイドル「めるしーちゃん?」として、自分の写真や美容に関する投稿をしている。恋愛には関心がなく、趣味が充実していれば十分だと考えていた。しかし高校2年生の5月、あめりが帝斗と仲直りをした事がきっかけで、帝斗の友人である水島広樹と親しくなり思いを寄せるようになる。そこで学校でも容姿に力を入れるようになって振り向かせようとするが、広樹には恋人がいる事を知り、一度あきらめる。その後、今度は辻大貴となかよくなるが、中尊寺のりこをあきらめきれない広樹が、宇野七瀬と交際したままアプローチして来た事で、三角関係になってしまう。しかし、最終的には広樹と完全に距離を置き、大貴を選んだ。お笑いが好きで、広樹とはお笑いの好みが近い事がきっかけで親しくなった。

安西 もなか (あんざい もなか)

H高校2年D組に在籍する女子。のちに3年B組に進級する。森川あめり、中尊寺のりことは非常に仲がよく、周囲からは三人まとめて「もののけ三人衆」と呼ばれている。前髪を眉の高さで切り揃え、黒の髪の毛を顎の高さまで伸ばした内巻きボブヘアにしている。目が小さく、団子鼻で非常に小柄な体型。穏やかで心優しい性格だが、自分の容姿に強いコンプレックスを抱き、自己評価が非常に低い。そのため「pigmo」という名前でインターネット上で音楽活動をし、すばらしい歌唱力を披露しているが、不細工な自分の顔を見せると視聴者が不快になるという理由から、豚のマスクをかぶって活動している。恋愛には関心がなく、そもそも自分のような人間が恋愛をしたいと思うなど、おこがましいと感じていた。しかし高校2年生の5月、あめりが南里帝斗と仲直りをした事がきっかけで、帝斗の友人である赤川雪久と出会い、のちに音楽活動をしている事を知られる。以来、雪久にすっかり懐かれてしまい、これに戸惑いながらも次第に親しくなっていく。そして自分が作曲と歌唱、雪久が作詞という形で、コンビを組んで音楽活動をするようになる。周囲の悩みには中立的で、冷静な意見を述べる事が多いが、怒らせると非常に怖い。

辻 大貴 (つじ だいき)

H高校2年D組に在籍する男子。のちに3年B組に進級する。カフェ「TOTER」でアルバイトをしている。南里帝斗、水島広樹、赤川雪久とは非常に仲がよく、また全員美形で目立つ事から、四人合わせて周囲からは「帝斗軍団」と呼ばれている。前髪を目が隠れるほど伸ばして真ん中で分けた焦げ茶色の刈り上げにしている。目は切れ長で、身長187センチの長身で筋肉質。水島広樹からは「大」と呼ばれている。一見クールで近寄りがたい印象だが、実際は穏やかでやや天然気味な、誠実な性格をしている。また礼儀正しく、同級生にも敬語で接する。高校2年生の5月、森川あめりと帝斗の関係が修復された事により中尊寺のりこ、安西もなかと知り合う。やがて広樹が、宇野七瀬という恋人がありながらのりこと浮気している事を知り、二人の関係に疑問を抱くようになる。そのため広樹に振り回されるのりこを案じるうち、のりこに思いを寄せるようになっていく。家はあまり裕福ではなく、また弟と妹が非常に多い。そのため、少しでも家計を楽にするためにアルバイトに明け暮れている。カラオケでよく歌う音楽のジャンルは童謡。好きな映画は『ベイブ』と『アルマゲドン』。

水島 広樹 (みずしま ひろき)

H高校2年D組に在籍する男子。のちに3年E組に進級する。宇野七瀬の恋人でもある。南里帝斗、辻大貴、赤川雪久とは非常に仲がよく、また全員美形で目立つ事から、四人合わせて周囲からは「帝斗軍団」と呼ばれている。前髪を目が隠れるほど伸ばした、ふんわりとした短髪にしている。身長175センチで細めの体型で、眼鏡をかけている。赤川雪久からは「ひろぽん」と呼ばれている。成績優秀なのに加え、穏やかで話しやすい社交的な性格をしている。そのため、学年では帝斗の次に女子から人気がある。しかし、他人に嫌われる事を極端に恐れるがゆえの優柔不断な一面があり、さらに天然の人たらしでもあるという、無意識に他人を振り回すところがある。高校2年生の5月、森川あめりと帝斗の関係が修復された事により中尊寺のりこ、安西もなかと知り合う。そこでのりこがお笑い好きである事を知り、意気投合する。一度は恋人の宇野七瀬がいるからという理由で距離を置くが、のりこの事が忘れられず、二股をかけるようになってしまう。しかし、最終的には疲弊した七瀬から別れを告げられ、のりこにも愛想を尽かされてしまった。趣味は漫画を含む読書。カラオケでよく歌うアーティストは星野源。好きな映画は『(500)日のサマー』と『ジョゼと虎と魚たち』。

赤川 雪久 (あかがわ ゆきひさ)

H高校2年D組に在籍する男子。のちに3年E組に進級する。南里帝斗、辻大貴、水島広樹とは非常に仲がよく、また全員美形で目立つ事から、四人合わせて周囲からは「帝斗軍団」と呼ばれている。また、美しい容姿を活かして雑誌の読者モデルとしても活動している。前髪を完全に目が隠れるほど伸ばして左寄りの位置で分けた銀色のショートボブにしている。顔はまつげが長く、耳には大量のピアスを付けており、小柄な体型。美意識が非常に高い中性的な美少年で、歯に衣着せぬ物言いの毒舌家。そのため、無神経な発言をしてしまう事もあり、敵を作りやすいが、その分好きなものは好きと言える強さがある。また周囲への厳しい指摘も、的を射ている事が多い。高校2年生の5月、森川あめりと帝斗の関係が修復された事により中尊寺のりこ、安西もなかと知り合う。当初はあまりあめり達に関心を示していなかったが、高校2年生の秋、偶然もなかの歌唱力を知り、尊敬するようになる。そして高校2年生のクリスマスイブの日にもなかに歌を聞かせてほしいと頼み、その後活動を手伝わせてほしいと志願した。もなかの曲に作詞をしたり、ミュージックビデオに出演したりするなど、コンビを組んで活動するようになる。カラオケでよく歌うアーティストはBIGBANG。好きな映画は『トレインスポッティング』と『ベルベット・ゴールドマイン』。

武田 秋華 (たけだ しゅうか)

H高校に通う2年生の女子。前髪を目の上で切り、髪の毛を肩につかない長さまで伸ばしたボブヘアにしている。体型は西内まりや並みにスタイル抜群で、目は有村架純、鼻筋は広瀬すず、唇は石原さとみに似ていると言われるほどの美少女。そのため、男子から非常に人気がある。気が強く、思った事をはっきりと言う性格。また、一見自己中心的だが、なんだかんだで面倒見がよく、親切である。しかし、本来の性格では男子に人気が出ないと考え、猫をかぶってぶりっ子を演じていた。高校2年生の5月、南里帝斗と交際を始めるが、たった4日で別れを切り出されたうえ、その理由が自分と別れて森川あめりと交際したいからという事に腹を立てる。そこで帝斗に、みんなの前で頭から水をかぶり、恥をかけば別れてやってもいいと持ち掛けるが、それを聞いていたあめりが代わりに水をかぶった事で、あめりに関心を持つ。また、これによって別れを受け入れ、ぶりっ子を演じるのもやめた。以来、あめりには密かに好感を抱いており、恋愛初心者であるあめりに、辛辣ながらも温かなアドバイスをするようになる。高校2年生の夏からは読者モデルとしての活動を始め、中尊寺のりことはモデル仲間となる。これまで交際した男性の人数は18人だが、18人目である帝斗以上の男性はなかなか見つからないという理由で、帝斗と別れてからは特に誰とも交際していない。

宇野 七瀬 (うの ななせ)

聖鈴会(せいりんかい)女子高校に通う3年生の女子。中尊寺のりことは、のりこが高校3年生になってから知り合ったため、同学年。また、水島広樹の恋人でもある。前髪を目の上で切って左に向かって流し、髪の毛を胸の高さまで伸ばしたロングヘアにしている。「聖鈴会女子高校の有村架純」と呼ばれるほどの美少女で、唇の右下にほくろが一つある。穏やかで落ち着いた性格で、広樹とは順調に交際していた。しかし、宇野七瀬が早くから受験勉強を始めたいという理由で、高校2年生の頃から広樹とあまり会えなくなってしまう。その後、広樹のスマートフォンを盗み見た事で、のりこと浮気している事を察し、これは自分の多忙ぶりが理由で浮気したのだと捉える。そこで高校3年生のある日、のりこの行動範囲をSNS「Instagram」で推測して牽制しに行くが、この時にはもうのりこは広樹と別れていたため、浮気を謝罪されて別れた。のりことは、実はその前にも一度出会った事がある。しかしその時は、落とし物を拾ってもらったお礼を言うのにとどめていた。誕生日は4月23日。

森川 れおん (もりかわ れおん)

中学生の男子。森川あめりの弟であり、森川唯衣子の息子。前髪を目の高さまで長く伸ばして真ん中で分けた短髪にしている。体型は細め。素直になれない生意気な性格で、あめりとは喧嘩ばかりしているが、なんだかんだで仲がいい。特にあめりが高校3年生の春、帝斗と喧嘩してふさぎ込んでしまった際には、南里美音、中尊寺のりこ、安西もなかといった知人達に連絡し、助けを求めた。また、美音に密かに思いを寄せているが、周囲にはばれているにもかかわらず、決して認めようとしない。帝斗の事を非常に慕っており、髪型や服装、部屋のインテリアなどをよく真似ている。しかし、あめりには、無理をしすぎだし、そもそも似合っていないのでやめろと怒られている。両親の関係については冷静で、離婚が決まった際にも当人達の問題なので、自由にすべきであると落ち着いていた。しかし唯衣子に対しては甘えん坊で、帝斗の真似をするために購入した家具の代金も、唯衣子に出してもらっていた。父親との関係も悪くなく、あめりとは違って別居してからもたまに会っていた。

森川 唯衣子 (もりかわ ゆいこ)

看護師の女性。森川あめりと森川れおんの母親。前髪を長く伸ばして真ん中で分けて額を見せ、胸の高さまで伸ばしたロングヘアにしている。吊り目で体型は細め。明るくはつらつとした性格をしている。夫との関係は冷え切っており、12年前、あめりが5歳の時に別居し、あめりとれおんを連れて現在の住まいに引っ越した。その後も正式に離婚せずに、子供達が大学生になるまでは婚姻関係を維持しようと考えていた。あめりが高校2年生の秋、夫にはすでに新しい恋人がいて彼女と再婚したいと考えている事を知り、離婚した。南里家とはとなりの家に住んでいる事から親しく、あめりが南里帝斗と交際を始めた際も、帝斗ならば問題ないと判断し、二人は森川唯衣子公認の仲となった。

南里 美音 (みなみざと みおん)

中学生の女子。南里帝斗の妹。アイドルグループ「OCM48(御茶ノ水フォーティエイト)」の研究生でもある。前髪を目の上で切り、胸の下まで伸ばしたストレートロングヘアにしている。明るく人懐っこい性格。帝斗に対しては甘えん坊で、よく食事やデザートを作ってもらっている。昨年OCM48のオーディションを受けて合格し、毎日レッスンやコンサートで忙しい日々を送っている。森川あめりとは親しく、帝斗があめりに思い寄せている事を知っている。そのため、帝斗が中学2年生の頃に人が変わったように女遊び、夜遊びが激しくなったのはあめりにふられたからだと理解していた。あめりと帝斗が高校2年生の5月、二人が和解した事を非常に喜んだ。将来の夢はアリアナ・グランデのようなスーパーアイドル。

sin5 (しんご)

高校2年生の男子。SNS「Twitter」上で「sin5」というハンドルネームで活動している。前髪を目が隠れそうなほど伸ばした、ふんわりとしたウルフカットヘアにしている。鼻から上は非常に美形だが、鼻から下は間延びした印象で、あごは二つに割れている。そのため、自分の写真をアップする時は口元を自分の手や食べ物、マフラーなどで隠す事で、実際より美形に見せている。明るい性格の野心家で、自分の事が大好き。将来は芸能人になってさまざまな夢を叶えようと考えており、意識の高い発言が多い。しかし行動が伴っておらず、薄っぺらい。中尊寺のりことはTwitterを通じて出会い、同い年のインターネットアイドルとして関心を持つ。そこで高校2年生の5月、のりこと会う事になるが、のりこを見下した発言を繰り返したため、すっかり嫌われてしまった。

舞島 えりさ (まいしま えりさ)

H高校2年C組に在籍する女子。南里帝斗の元恋人でもある。前髪を長く伸ばして真ん中で分けて額を見せ、胸の下まで伸ばしたロングヘアにしている。たれ目で、唇をぽってりと見せるメイクを好む。一見かわいらしく人当たりのいい人間を装っているが、実際はわがままで身勝手な性格をしている。自分の思う通りにならないと平気で汚い手段に出る事があり、特に恋愛に関しては攻撃的である。中学時代は教師に思いを寄せるが、相手にされなかった事に腹を立てる。そこで彼からセクハラを受けたとでっち上げて学校から追い出し、田舎の学校に飛ばしたという過去がある。そのため武田秋華からは、人間関係を破壊する要注意人物という意味で「デストロイ女」と呼ばれている。また、中尊寺のりこからは、森絵梨佳を意識しすぎているという意味で、森絵梨佳の偽者と評されている。高校2年生の春、帝斗が森川あめりと交際を始めた事を知り、二人の関係を壊すべく、帝斗と撮った裸の写真をあめりに送り付ける。これによってあめりに大ダメージを与えるが、事態を察した秋華が舞島えりさの過去の悪行をあめりに伝え、叱咤激励した事により、反撃される。さらにのりこからもビンタされた事により、嫌がらせをやめた。

レンタ1の店長 (れんたふぁーすとのてんちょう)

レンタルDVD店「レンタ1(ファースト)」の店長を務める男性。年齢は42歳。西島世堂の叔父でもある。前髪を眉上で切って刈り上げている。顎ひげと口ひげを生やし、眼鏡をかけている。あだ名は「にっしー」。穏やかでおっとりとした親しみやすい性格で、従業員達とも仲がいい。特に世堂とは叔父と甥の関係である事から、人付き合いが苦手な世堂を、いつも優しく見守っている。基本的に従業員達には甘く、あめりが高校2年生の冬に松村えまが、あめりと世堂ともめた事が原因で突然退職したいと言い出しても認め、ある日仕事中、あめりが体調を崩して急に帰宅してしまっても怒らなかった。

松村 えま (まつむら えま)

レンタルDVD店「レンタ1(ファースト)」でアルバイトをしている若い女性。前髪を目の上で切り、髪の毛を肩につかない高さまで伸ばしたセミロングヘアにしている。明るく積極的な性格で、西島世堂に思いを寄せている。しかしまるで相手にされず、さらに世堂は恋人のいる森川あめりに思いを寄せているらしい事に気づき、腹を立てる。そこである日、あめりの持ち物を隠して嫌がらせをしようとするが、ほかの従業員に見つかってすぐにばれたうえ、世堂にこれは窃盗ではないかと責められる。そこで動機として世堂への思いを正直に打ち明けたが、ふられてしまう。そして後日、あめりに謝罪したのちに「レンタ1」を退職した。

愛梨 (あいり)

H高校に通う2年生の女子。前髪を長く伸ばして真ん中で分けて額を見せた、髪の毛を胸の下まで伸ばしたロングヘアにしている。水島広樹のファンで、高校2年生の春にそれまで目立たない存在であった中尊寺のりこが、宇野七瀬という恋人のいる広樹に急接近した事に腹を立てる。そこで嫌がらせをするが怒りは収まらず、3年生になってからも嫌味を言う。そのため、のりこからは辟易されているが、愛梨としては七瀬が不憫であるという理由があってのものなので、愛梨の友人達も愛梨の行動を強くとがめられずにいる。

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