概要・あらすじ
桃の木高校に入学した森まりは、初日に電車の中で同じ制服を着た、城幹太、嶋田紗織、小野寺秀樹に出会う。4人は微力な超能力が使えるという共通点をもち、仲間意識から一緒に行動することが多くなる。互いの能力を活かしてさまざまな事件を解決していくうち、まりはなかなか心を開こうとしない城にいつの間にか惹かれていく。
登場人物・キャラクター
森 まり (もり まり)
桃の木高校1年生の少女。念力で物を動かすという超能力の持ち主。そのせいでいじめられた経験があり、学校では能力を秘密にしている。その能力も、物を数センチ動かせる程度の弱いもの。3人のエスパー仲間ができたことを喜んでいる。
城 幹太 (じょう かんた)
桃の木高校1年生の少年。瞬間移動ができる超能力の持ち主。ただし、自分の意志とは違う場所に移動してしまうこともある。家が大金持ちで、お城のような家に住み、爺やがいるが、両親はほとんど不在なため、寂しい想いをしている。仲間ができたことを内心嬉しく思っているが、素直に態度に出せない。
嶋田 紗織 (しまだ さおり)
桃の木高校1年生の少女。透視能力の持ち主。しかし近付かないと見えなかったり長続きしなかったりと、そのパワーは弱め。母子家庭で妹と弟がいるため、ファミリーレストランでアルバイトを始める。城幹太への恋心で森まりとはライバル関係になる。
小野寺 秀樹 (おのでら ひでき)
桃の木高校1年生の少年。空中浮遊ができる。イケメンで背が高く女子に人気がある。しかし穏便に物事を収めようとする性格のため、女子に告白されてもはっきりと断れずにトラブルになることも。森まりが城幹太に惹かれていることを知っている。嶋田紗織に好意を持っている。
児島 裕 (こじま ゆたか)
桃の木高校1年生の少年。森まりの念力でクラス中がパニックになっている写真を学校新聞にスクープする。学年首位の成績を誇るが、実はカンニング犯。夜間に職員室に忍び込んで抜き打ちテストの問題を盗もうとするところを城幹太に見られ、城を犯人に仕立て上げる。
亜美 (あみ)
森まりと同い年で城幹太の元彼女。城とは塾が同じで中学2年生から3年生まで付き合っていた。しかし、自分の浮気が原因で城と別れることになる。高校生になって偶然城と再会し、もう一度交際して欲しいと告げる。
及川 (おいかわ)
栗の木高校3年生。毎年恒例の、桃の木高校と栗の木高校で行われる学校対抗山登り合戦で森まりたちと出会う。自分も読心術の能力を持つエスパーだと名乗り、4人の仲間になって活動を始めるが、実はそれは嘘であることを城幹太に見破られる。
岩本 祐也 (いわもと ゆうや)
桃の木高校1年生。森まりをいじめていたいじめっ子。念力をコントロールできないまりを「妖怪女」と呼んでからかう。高校に入学してからまりが同じ学校にいることに気づき、何かと絡んでくる。しかしそれは好意の裏返しで、本当はまりに好意を寄せている。