概要・あらすじ
第一のヒロイン・絢辻詞編：橘純一はある日、絵に描いたような優等生絢辻詞の意外な一面を目撃してしまう。彼女の素顔を知る唯一の人間となった純一は、何かと彼女の役に立とうと尽力し、彼女もまた彼の優しさを頼りにするようになる。ふたりの距離は徐々に近づいていき、そして純一は、彼女の心の奥底にある本当の気持ちを知ることになるのだった。
第二のヒロイン・棚町薫編：橘純一の中学校時代からの腐れ縁、棚町薫は明るく活発な女の子。付かず離れず、友達以上恋人未満の中途半端な関係だが、不思議と仲はいい。しかし、薫は二人の関係が変化すること、つまり“恋人同士”になることを望んでいた。次々と大胆にアプローチしてくる薫に恥ずかしくも戸惑う純一だったが、徐々に薫の女性としての魅力に惹かれていく。
登場人物・キャラクター
橘 純一 (たちばな じゅんいち)
黒髪で童顔の高校二年生の男子。中学三年生のクリスマスの日に憧れのクラスメイトにフラれたトラウマから、恋愛ごとが苦手になる。心優しい性格で、困った人を見過ごすことができず、また人からの頼み事も断ることができない。その人の良さからか、それを知る女性たちから好意を寄せられることが多い。 反面、綾辻詞からは「その素直さが危なっかしい」とも評されている。恋愛に関しては非常にウブで、女性の顔が近づくだけでドギマギしてしまうが、話が進むにつれ徐々に大胆さが増していく。彼の特殊な性癖や、丸見えの下心のため、ヒロイン達から「エッチ」「変態」呼ばわりされることもしばしばである。
絢辻 詞 (あやつじ つかさ)
黒髪ロングの女子高校生。橘純一のクラスメイト。本作第一のヒロイン。勉強面、運動面ともに優秀で、クラス委員と創設祭実行委員を掛け持ちしている絵に、描いたような優等生。どのクラスメイトとも明るく公平に接し、その美貌から女子男子ともに人気が高く、教師からの信頼も厚い。 しかし、それは猫を被った仮の姿であり、人気のないところでは苛立ちや心の弱さを表にさらけ出している。全てにおいて計算高く、ウブで素直すぎる純一をからかうことも多いが、自分に対して偏見なく献身的に接してくれる純一の優しさに惹かれ、徐々に彼女にとってかけがえのない存在となっていく。
棚町 薫 (たなまち かおる)
黒髪パーマの高校二年女子。橘純一とは中学校からの腐れ縁で、いままで友達以上の関係になることはなかった。サバサバした性格で、負けず嫌い。なかなか深まらない純一との関係をもどかしく思っており、自ら大胆なスキンシップでもって純一にアプローチしていく。 常に明るく、女子男子分け隔てなく快活に接するため、クラスからの人気が高い。いつも余裕たっぷりの表情で純一をリードするが、純一の予想外の積極性にあたふたしてしまうこともある。母子家庭のため家計が苦しく、放課後は駅前のファミレスのウェイトレスとしてアルバイトをしている。
中多 紗江 (なかた さえ)
気弱で大人しく、礼儀正しい高校1年生の女子。ウェーブがかった髪を2つに縛っている。同じ学年の七咲逢や橘美也と仲がいい。高校生とは思えないほどの巨乳であり、まだまだ成長過程のため、すぐに下着が合わなくなってしまう。短編では橘純一と恋人同士となっており、球技大会に向けた特訓を施される。
七咲 逢 (ななさき あい)
黒髪ショートの高校1年生の女子。水泳部に所属している。同じ学年の中多紗江や橘美也と仲がいい。理路整然とした話し方をするクールな性格だが、橘純一の前では女の子らしい一面も見せる。短編では橘純一と恋人同士となっており、純一に苦手な数学の勉強を見てもらう。
橘 美也 (たちばな みや)
橘純一の実妹で高校1年生。同じクラスの七咲逢や中多紗江と仲がいい。友達の前では純一を「お兄ちゃん」と呼ぶが、二人きりの時は「にぃに」と呼ぶ。紗江に比べると貧乳で、幼い自分の体形を気にしている。「にっしっし～」という特徴的な笑い方をする。
森島 はるか (もりしま はるか)
毛先にパーマのかかったロングヘアをカチューシャでとめている高校3年生の女子。非常に大らかで大胆な性格をしており、好きなものに関しては暴走してしまうこともしばしば。短編では橘純一と恋人同士となっており、純一とともにダッ君カフェへと足を運ぶ。
桜井 梨穂子 (さくらいりほこ)
軽い癖っ毛の高校2年生の女子。橘純一とは幼稚園時代からの幼馴染みである。茶道部の部長をしており、短編では純一は茶道部の新入部員であり、純一と恋人同士となっている。ぽっちゃり気味な体型を気にしているが、橘美也からは色っぽくなったと言われている。
上崎 裡沙 (かみざき りさ)
前髪をまっすぐに切り揃えた、茶髪ロングヘアの女の子。小学生の頃から橘純一に好意を抱いていた。短編では純一と恋人同士となっており、純一にデートに誘われ海へ遊びに行く。純一を独占したいあまりに他のヒロイン達を騙し、多くの人々を傷つけたことを悔やんでいる。 現在はヒロイン達と和解しているようである。恋人という言葉にこだわる様子や、独占欲が強いことからも、ややヤンデレ気質な面が伺える。
梅原 正吉 (うめはら まさよし)
明るく快活な短髪の男子高校生。小学校時代からの橘純一の悪友で腐れ縁。純一のことを大将と呼ぶ。なかなかの情報通であり、勉強のことから恋愛面まで、純一にとって有益な情報を与えてくれる。純一のためを思った行動も多く、良き親友であるが、たまに自分の仕事を純一に押し付けることもある。
絢辻 縁 (あやつじ ゆかり)
絢辻詞の姉。容姿は詞によく似ているが、詞に比べて少々おっとりとした顔立ちをしている。マイペースで掴みどころがない性格。また、極度の天然ボケであり、妹が熱を出して寝込んでいるのも忘れて外で遊んでしまうほど。そんな性格のためか、詞からは距離を置かれている。
高橋 麻耶 (たかはし まや)
橘純一のクラスの担任教師で、黒髪ショートの女性。面倒見が良いと評判である。
田中 恵子 (たなか けいこ)
控え目な性格のボブカットの女の子。橘純一のクラスメイトであり、棚町薫の親友。薫のアドバイスを受け、好きな相手に手紙で告白をするが、その手紙が男子生徒の間で回し読みされ、笑いものになってしまう。
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