あらすじ
彼と彼女の最適な温度と湿度について
27歳の塚本千鶴は大学の同期、柏谷翔と付き合い始めて4年、遠距離恋愛2年目。千鶴は翔にドライなところが好きだと言われて付き合い始めたため、寂しくても上手に甘えることができず、不満を日記にぶつけしまうのだった。
プロポーズのその先は
おせっかいな上司に促され、昼食中、みんながいる前で簡単に彼氏の平内陽人にプロポーズしてしまった上北美波。陽人は美波にベタ惚れで、いつも美波の意見を優先してくれる。しかし、式をしないという美波に対し、「式は絶対にやる」とこの点だけはなぜか譲らない陽人だった。
乙女は一日にしてならず
島ヶ原理香は25歳のOL。デブでブスで地味な彼女は、会社では空気のような存在で、きらびやかなOLとは住む世界が違うと思っていた。終電間際、カバンを落としてしまった理香が慌てて中身を拾っていると、手を貸してくれる男性がいた。彼は有能で顔も性格も良いと評判の同僚・山添光俊だった。彼は理香に手を貸してしまったことで連れの女性が帰ってしまったから責任をとれと理香を自分の部屋に呼び、理香の腹肉が気持ちいいと彼女の腹肉を枕にして寝るのだった。
いつか闇の底から
会社を辞めて実家に帰ってきた吉和認、26歳。他界した祖父母の家を掃除していると、押し入れの天袋の奥に祖母宛ての恋文を見つけてしまう。認はずっと祖父母のことを理想の夫婦だと思っていたのに、結婚後も祖父ではない男性から恋文をもらい、それを大事に持っていた祖母。長い間、祖父を裏切っていたのかと思った認は、祖母に手紙を書いた男性を探しに祖母の故郷へ向かう。