概要・あらすじ
高校に入学したばかりの都築りかは、昼食時、先輩の男子生徒たちから現代文化調査研究部に勧誘される。「甘い恋をすること」を求め軽い気持ちで入部したりかは、勧誘時から好印象だった美野原圭吾のことが次第に気になっていく。しかし、彼には2年前から想いを寄せる女性がいた。
登場人物・キャラクター
都築 りか (つづき りか)
春に入学したばかりの高校1年生で、素直で一途な性格。甘い恋を夢見て現代文化調査研究部に入部を決めるが、彼女を待っていたのは真逆の切ない恋だった。部員たちからは妹のように可愛がられており、美野原圭吾には時に「都築ばか」と呼ばれるなど、正直すぎるゆえのおバカな一面もある。
美野原 圭吾 (みのはら けいご)
現代文化調査研究部に属する3年生。ぶっきらぼうに見えて話しやすく世話焼きな人物で、部活動勧誘時からりかたちに親切に接する。卒業生の沖田葵のことを現在も想っており、彼女の話題に関する時だけ、声をかけづらい雰囲気になる。葵と同じ鍔川大学を受験予定。
沖田 葵 (おきた あおい)
鍔川大学法学部に属する1年生。現代文化調査研究部の前部長でもあり、都築りかたちの先輩にあたる人物。高校時代は姫扱いされていたほどの美人だが、気さくで明るく、卒業後も差し入れを持って部室に現れる。華やかな容姿とは裏腹に異性運が悪く、高校時代から恋愛で苦しむ姿を、何度も美野原圭吾に目撃されてきた。
桃谷 木綿 (ももや ゆう)
都築りかの友人で現代文化調査研究部の1人。りかとは対照的にクールで物静かな性格で、先輩相手にも自分の意見をはっきり通す人物。元々はバレー部に入部する予定でいたが、現代文化調査研究部のある特典に目がくらんだため、両方に入部した。
矢田 哲雄 (やだ てつお)
美野原圭吾の友人で現代文化調査研究部の部員の1人。元気で積極的な性格で、都築りかたちの勧誘を決めた張本人。一見バカ騒ぎばかりしているように見えるが、周囲をよく見ており、困っている部員をさりげなくフォローする姿がよく見られる。部員たちには「てっちゃん」と呼ばれている。実家は寿司店。
集団・組織
現代文化調査研究部 (げんだいぶんかちょうさけんきゅうぶ)
都築りかたちが所属する部活動。難しい雰囲気の名前とは裏腹に、活動内容は極めて自由。毎週の部会で活動内容を決め、それにそって様々な研究や遊びをしている。過去には、すずめに餌を配る「すずめ部」(活動内容に「部」をつけるのがならわしになっている)、クロスワードを解く「クロスワード部」、実家が寿司店の矢田の家で食事会をする「すし部」など多岐にわたる活動を重ねている。 入部特典として、定期テストの過去問を自由に閲覧できるのがウリ。兼部中の部員や幽霊部員も多く、美野原圭吾が1人で部室にいる姿も多く見られる。
鍔川大学 (つばかわだいがく)
沖田葵が所属する国立大学。都築りかたちの高校の近隣にあり、美野原圭吾も受験予定。偏差値は高く、キャンパスも広大。在学生となった葵も入学が難しい大学と評しており、美野原も受験のため必死に勉強を重ねている。