アンジェリーク

コーエーテクモゲームスのゲームソフト『アンジェリーク』を原作とした作品。メディアミックス展開の1つとして打ち出されたもので、ゲームでキャラクター原案を務めた由羅カイリが、「古き良き少女漫画」を目指しコミカライズを担当している。「月刊ファンタジーDX」1996年1月号から2003年5月号にかけて連載された。

概要・あらすじ

スモルニィ女学院に通う普通の女子高校生アンジェリーク・リモージュが、ある日突然この宇宙を統べる女王の候補者として選出される。同じく女王候補として選ばれたロザリア・デ・カタルヘナと共に女王試験として、ある大陸を育成することを命ぜられたアンジェリークは、女王を支える9人の守護聖の男性の力を借りて育成をしていくこととなる。

揺れる乙女心と女王候補の責務に、アンジェリークは翻弄されていく。

登場人物・キャラクター

アンジェリーク・リモージュ

天真爛漫な少女。頑張り屋だが空回りしてしまうことも多く、空回った結果泣いてしまうこともしばしば。一般的な家庭の生まれで、女王試験については女王候補に選出されるまでまったく知らずに過ごしてきた。抵抗感を覚えさせることなく人の傍にいることができ、それゆえに人と人の仲立ちをするのが得意で、ロザリア・デ・カタルヘナに嫉妬されることもある。 ロザリアに対しては友達だと思っており、高飛車な物言いをされることはあっても仲良く行動することが多い。

ロザリア・デ・カタルヘナ

大貴族のお嬢様で女王になるために厳しい教育を受けてきたため、その教育に裏打ちされたプライドは高い。しかし、アンジェリーク・リモージュに対してまったく冷たいというわけでもなく、足の手当をしたり、デートをしてきたのではと勘ぐったり、何かと世話焼きな性格でもある。ヴァイオリンを弾くのが趣味。お嬢様らしく実家から「ばあや」を連れ、身の回りの世話をさせている。

ジュリアス

光の守護聖で、誇りを司る男性。他人にも自分にも厳しく、冷たく見える言動をとることもある。趣味は乗馬、チェス。クラヴィスと仲が悪いが、幼い頃から一緒に守護聖をやっているため、いざという時は協力することもある。

クラヴィス

闇の守護聖で、安らぎを司る男性。人嫌いな面があり、心を閉ざしており、クラヴィスに近寄れるのはリュミエールだけ。実は現女王が女王候補時代に恋をしていたことがあったが、彼女が女王への道を選んだため恋は実らなかったという過去を持つ。この出来事もあり、今は心をさらに閉ざすようになってしまった。だが、アンジェリーク・リモージュの登場により、心を徐々に開いていく。

ランディ

風の守護聖で、勇気を司る男性。活発でアーチェリーなどのスポーツが好きな青年で、ちょっと生真面目な性格。アーチェリー以外にもスポーツを一通りこなす。気さくで飛空都市の住民にも好かれているが、守護聖の責務に対して反発的なゼフェルに対して強い態度に出ることが多い。そのため、ゼフェルとは仲が悪い。

リュミエール

水の守護聖で、優しさを司る男性。争いごとを嫌い、穏やかで優しい性格。芸術や音楽を嗜み、故郷から持ちこんだハープを時折爪弾いては周囲や自分の心を落ち着かせている。オスカーとは同期だが、穏やかな気性のリュミエールと情熱的なオスカーとでは、意見が対立することが多いため仲が悪い。

オスカー

炎の守護聖で、強さを司る男性。軍人の家系に生まれ、剣が得意でプレイボーイ。聖地の女性は大体彼によって口説かれている。ジュリアスをとても尊敬しているため、ジュリアスと行動を共にすることが多い。休みの日にはよくジュリアスと乗馬をし、アンジェリーク・リモージュとも一度乗馬コースで鉢合わせている。

マルセル

緑の守護聖で、豊かさを司る男性。今代では最年少の守護聖。ランディやゼフェルと仲が良いが、リュミエールやルヴァと一緒にいることも多い。頑張り屋で直ぐにアンジェリーク・リモージュと打ち解けたが、その反面寂しがり屋でもある。彼女ともっと仲良くなるために守護聖の力を勝手に使い、大陸を大きく揺るがす事件に発展させたことがある。

ゼフェル

鋼の守護聖で、器用さを司る男性。無愛想で口が悪くガサツ。しかし他の守護聖に対して反発していることが多いだけで、他の人間からは優しい部分が見えないだけである。ルヴァにはそれを見抜かれており、何かと親切にしてもらっている。メカいじりが得意で、常に何かを作っている。

オリヴィエ

夢の守護聖で、美しさを司る男性。派手なファッションとメイクを好み、オスカーによく「極楽鳥」と呼ばれている。享楽的な雰囲気を醸し出しているが、どちらかというと真面目で、人の仲を取り持つのが得意。楽器を一通りこなせるため、たまにリュミエールとセッションしている時がある。

ルヴァ

地の守護聖で、知恵を司る男性。学者肌でのんびりした性格。ジュリアスとクラヴィスの仲裁役であり、年少組のランディ、ゼフェル、マルセルの世話役のようになっている。特に仲が悪い守護聖がおらず、誰とでも一定の距離感で話ができる、今代の守護聖の中では稀な存在。

ディア

第255代女王に仕える補佐官。非常に有能な人物であり、今回の女王試験の責任者を務めている。温厚で優しさにあふれた女性だが、威厳も兼ね備えている。みんなの親交を深めるため、守護聖や女王候補を招いてお茶会や食事会を催すことも。もともとは女王候補で、第255代女王とはスモルニィ女学院時代からの親友であり、女王試験で競った間柄。

第255代女王

滅多に人前に姿を現さない現女王。女王候補時代は木登りをするほど活発で、率直に意見を言う正確だった。クラヴィスと恋仲になりそうになった時があったが、すべての人たちの光になりたいと考え、女王になることを選んだ。

パスパ

王立研究員の責任者であり、水龍族の男性。大陸の育成に関して女王候補の2人にアドバイスや苦言を呈することがある。サラとは恋人同士で、2人っきりの時は眉間のしわが若干緩くなる。女王候補らしく女王試験に向かって欲しいという思いが強いため、女王候補でも恋をしても構わないと考えるサラと意見が衝突することも多い。

サラ

飛空都市で占いの館を開いている火龍族の女性。占いによって女王候補たちにアドバイスを行う。パスパとは恋人同士。恋愛が大好きで、女王候補たちには素敵な恋をして欲しいと思っているため、時には女王候補であることを忘れて行動してもいい、と考えている。

カティス

前代の緑の守護聖を務めた男性。酒好きでサバサバした性格のため、どの守護聖からも慕われていた。マルセルに守護聖としてのあり方を教えて、聖地を去っていった。酒好きが功を奏して、自らワインを造るほどのマニアでもある。

集団・組織

守護聖

9人の男性からなる、サクリアを秘めた人たちのこと。女王を支える使命を持ち、時の流れが遅い聖地で女王と共に働く。守護聖の交代には当人の意志が介在しない場合が多く、交代の仕方によっては後に禍根を残す場合がある。過去、クラヴィスやゼフェルも守護聖になる際、それに該当するトラブルに見舞われている。

場所

聖地

女王と女王補佐官、守護聖が暮らす場所。今回の女王試験は聖地ではなく、飛空都市で行うため、女王のみ聖地で待機し、他の面々は聖地から飛空都市へ一時的に移り住んでいる。聖地は女王の力で時間の流れがゆっくりになっており、老化も遅い。特殊な場所にあるため、聖地に招かれない者は入れないようになっている。

飛空都市

今回の女王試験のために作られた大地。育成する大陸の真上を浮遊しているため、飛空都市と名付けられた。飛空都市には女王補佐官のディアと守護聖全員が移り住んでいる。また、女王候補たちの寮もここにある。今回の女王試験に関係する人材はすべて、飛空都市に住んでいる。また、今回女王試験を行うにあたって、聖地と同じように時間がゆっくり流れている。

大陸

今回の女王試験のために用意された大陸で、初めは噴火や災害の多い大陸だったが、徐々に人が増え、幸福な大陸になっていく。アンジェリーク・リモージュが育てている大陸を「エリューシオン」、ロザリア・デ・カタルヘナが育てている大陸を「フェリシア」と呼ぶ。

スモルニィ女学院

アンジェリーク・リモージュとロザリア・デ・カタルヘナが通っていた学院。ロザリアは特別カリキュラムを受けていたため、正式な制服を着て通っていたわけではないが、在籍はしている。女王を多く輩出している学院で、女王候補の学び舎として生徒手帳にも書かれているくらいだが、アンジェリークはまったくそのことを知らずにいた。

その他キーワード

サクリア

守護聖の力のことをサクリアと呼ぶ。サクリアが出現すると、守護聖になるために聖地から迎えが来る。逆にサクリアが消失すると聖地から去ることになる。サクリアは女王の命令でのみ使用するのだが、今回は特例として、女王試験において女王候補のために振るうこともできる。

女王

宇宙を統べ、宇宙を守る存在。守護聖を束ねて、彼らに力の行使を命令する。女王だけは特別な力を持っており、星の移動や特殊な門、次元回廊の設置などは女王の力でないとできない。女王は女王試験で決めるのが普通で、現女王も女王試験を経て決定された。

神官

神殿におり、大陸の人の望みの聞き、アンジェリーク・リモージュとロザリア・デ・カタルヘナに伝える。アンジェリークが人の望みを聞く時に、どうしたらいいか考え、決めた方法がこの神官という役職を作るということだった。ロザリアもそれに習い、同じように神官に足る人材を選んで、彼から人の望みを聞くようにしている。 飛空都市とは違って大陸では時間が普通の早さで流れるため、神官は代替わりしていく。

書誌情報

二人の女王候補 アンジェリーク 全11巻 〈アスカ コミックス デラックス〉 完結

第1巻

(1996年11月発行、 978-4048527576)

第2巻

(1997年7月発行、 978-4048528306)

第3巻

(1997年11月発行、 978-4048528924)

第4巻

(1998年7月発行、 978-4048529518)

第5巻

(1999年3月1日発行、 978-4048530569)

第6巻

(1999年12月発行、 978-4048531221)

第7巻

(2001年4月発行、 978-4048532761)

第8巻

(2001年9月発行、 978-4048534147)

第9巻

(2002年3月発行、 978-4048534772)

第10巻

(2003年2月発行、 978-4048535861)

第11巻

(2003年7月2日発行、 978-4048536608)

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