アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ

19世紀ロシアの貴族社会で、美しい良妻賢母の人妻、アンナ・カレーニナが名家の青年将校アリョーシャ・ヴィロンスキーと恋に落ち、運命に翻弄される不倫ドラマ。原作はレフ・トルストイ。

正式名称
アンナ・カレーニナ
ふりがな
あんな かれーにな
原作者
レフ・トルストイ
作者
ジャンル
不倫
レーベル
中公文庫―コミック版(中央公論新社)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

19世紀ロシアの貴族社会。美しい良妻賢母の人妻、アンナ・カレーニナは兄の浮気問題を解決するためモスクワへ赴き、偶然、青年将校アリョーシャ・ヴィロンスキーに出会う。ヴィロンスキーの情熱に心を動かされ、禁じられた恋であると知りながら、アンナは不倫に溺れ、運命に翻弄されていく。

登場人物・キャラクター

アンナ・カレーニナ (あんなかれーにな)

アレクセイ・カレーニンと結婚後、ペテルブルグに住んだ。社交界では美人で良妻賢母として有名だったが、夫との愛のない生活に退屈を感じ、一人息子のセリョージャだけが生きがいになっていた。兄のスティーヴァ・オヴロンスキーが起こした不倫騒動を解決するためにモスクワを訪れる際汽車内でヴィロンスキー伯爵夫人(アリョーシャ・ヴィロンスキーの母)と知り合い、ヴィロンスキーと運命的な出会いをして恋に落ちる。 後に夫がキリスト教徒としてみせた寛大さを受け入れることもできず、運命に翻弄されていく。ヴィロンスキーとの間にアーニャという娘を授かることになる。

アリョーシャ・ヴィロンスキー (ありょーしゃゔぃろんすきー)

キリル・ヴィロンスキー伯爵の一人息子で侍従武官。領地からモスクワに出てくる母(ヴィロンスキー伯爵夫人)を出迎えた際に、アンナ・カレーニナと運命的な出会いをする。アンナと恋に落ち、不倫関係となったことでヴィロンスキーの運命の歯車も狂いはじめる。アンナの義妹キチィに思いを寄せられていたが、結果的に傷つけてしまったり、社交界に受け入れらなくなり、友人の女性ベッチィに仲裁を頼むなどするが断られ、思わぬ苦難に見舞われていくことになる。 アンナの夫アレクセイ・カレーニンがキリスト教徒としてみせた寛大さに大きな衝撃を受けた。アンナとの間にアーニャという娘を授かることになる。

キチィ・シチエルバツキー (きちぃしちえるばつきー)

アンナ・カレーニナの義妹(アンナの兄スティーヴァ・オヴロンスキーの妻ドリィの妹)。社交界など華やかな世界に憧れていた。そのため社交界で花形となっていたアリョーシャ・ヴィロンスキーに恋焦がれ、アンナに憧れの気持ちを持っていたが、ヴィロンスキーをめぐってはアンナと恋敵であった。 その後、社交界の現実を身をもって経験することで成長し、実直なコンスタンチン・レーヴィンに惹かれるようになっていく。物語の語り部である。

コンスタンチン・レーヴィン (こんすたんちんれーゔぃん)

カラジンスキー郡の地主で、アンナ・カレーニナの兄スティーヴァ・オヴロンスキーの親友。モスクワ一のスケートの名手といわれる。社交界を嫌う実直な性格で、領地の農地の手入れに力を入れている。アンナの義妹キチィを一途に想いつづけているが、キチィがアリョーシャ・ヴィロンスキーに恋焦がれ、自分の想いが伝わらない苦境にあっても恋敵(ヴィロンスキー)のアラ探しをせず、相手のよいところを認めようとする。

スティーヴァ・オヴロンスキー (すてぃーゔぁおゔろんすきー)

アンナ・カレーニナの兄。不倫騒動を起こして妹アンナに仲裁を頼んだことが、アンナとアリョーシャ・ヴィロンスキーの出会いの遠因となった。妻ドリィとの間に5人の子供がおり(作中にはグリーシャ、ターニャ、ワーシャが描かれる)、妻との離婚は望んでいない。妻ドリィの妹キチィを一途に想いつづけているコンスタンチン・レーヴィンの親友であるが、アンナとヴィロンスキーが出会う前にヴィロンスキーと話し、キチィをめぐる恋の勝負では田舎の地主のレーヴィンには勝ち目がないと考えた。

ドリィ

アンナ・カレーニナの兄スティーヴァ・オヴロンスキーの妻で、キチィの姉。アンナと親しい間柄である。オヴロンスキーとの間に5人の子供がおり(作中にはグリーシャ、ターニャ、ワーシャが描かれている)、不倫をしたオヴロンスキーに対する不満を爆発させたが、アンナに説得されて穏やかな心を取り戻した。 後に、ヴィロンスキーに恋焦がれた挙句、傷ついてしまった妹のキチィを励ますことになる。

アレクセイ・カレーニン (あれくせいかれーにん)

アンナ・カレーニナの夫で優秀な政府高官。アンナとの間に一人息子のセリョージャがいる。何事よりも仕事が優先する人物で、アンナとの関係は冷え切っていたが、アンナとアリョーシャ・ヴィロンスキーに離婚を求められても応じなかった。アンナがヴィロンスキーとの娘アーニャを出産した後に、キリスト教徒として寛大さをみせたが、アンナはそれを理解のない寛大さであると考えた。

ヴィロンスキー伯爵夫人 (ゔぃろんすきーはくしゃくふじん)

アリョーシャ・ヴィロンスキーの母。アンナ・カレーニナの兄スティーヴァ・オヴロンスキーが起こした不倫騒動を収めるため、モスクワに向かうアンナと汽車内で道連れとなり、アンナとヴィロンスキーが直接知り合うきっかけを作った。アンナを気に入り、はじめはアンナとヴィロンスキーとの恋に寛容な姿勢をみせていたが、二人が真剣に交際をはじめると、ヴィロンスキーの出世の妨げになると不快感を示した。 ヴィロンスキーとソローキン公爵令嬢とを出会わせ、アンナを「息子の情婦」と呼ぶなどして二人を別れさせようとした。

セリョージャ

アンナ・カレーニナと夫アレクセイ・カレーニンの一人息子。母を慕っており、アンナも深い愛情を持っている。アリョーシャ・ヴィロンスキーとベニスに駆け落ちしたアンナだったが、町で遊ぶ子供を見てセリョージャのことを思い出し、帰国しようと決意を固めた。アンナ・カレーニナとヴィロンスキーの娘アーニャは異父妹となる。

アーニャ

アンナ・カレーニナとアリョーシャ・ヴィロンスキーの娘。アンナと夫アレクセイ・カレーニンの息子セリョージャの異父妹。社交界の残酷さに傷ついたアンナ・カレーニナは、アーニャを引き取り、ヴィロンスキーの領地でともに生活をはじめる。

ベッチィ

ヴィロンスキーの友人でペテルブルクの社交界で活躍している。アリョーシャ・ヴィロンスキーからアンナ・カレーニナを社交界に復帰させる画策をするよう依頼されるが、ヴィロンスキーだけならまだしも、夫アレクセイ・カレーニンと離婚をしていないアンナの復帰は難しいと告げる。

ペトリーツキー

ヴィロンスキーの友人で、アリョーシャ・ヴィロンスキーの屋敷に一緒に住んでいる。アンナ・カレーニナがこの屋敷を訪れた際、ペトリーツキーは貴婦人のところへ外出していたため、アンナとヴィロンスキーは深く結ばれることになった。アンナがオペラを見に行った際、ヴィロンスキーはソローキン公爵令嬢といたが、ペトリーツキーはアンナのもとへ行くように促した。

場所

ベニス

アンナ・カレーニナが愛人アリョーシャ・ヴィロンスキーとともに駆落ちした土地。三ヶ月たち、アンナは、道端で遊ぶ子供たちの姿を見て、一人息子のセリョージャを思い出し、帰国を決意する。

その他キーワード

クラースノエ・セロー競馬 (くらーすのえ・せろーけいば)

『アンナ・カレーニナ』に登場するアリョーシャ・ヴィロンスキーが出場した競馬。アンナ・カレーニナは夫アレクセイ・カレーニンとともにレースを観戦していた。このレースでヴィロンスキーが落馬し、アンナが大いに取り乱したことで、カレーニンはアンナとヴィロンスキーの不倫を知ることになった。

クレジット

原作

レフ・トルストイ

書誌情報

アンナ・カレーニナ 全1巻 〈中公文庫―コミック版〉 完結

第1巻

(1997年11月発行、 978-4122030046)

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