イケ田くん

イケ田くん

引っ込み事案な中学時代を過ごした小川百恵は、高校1年生になって自分を変えたいと考えていた。そんな彼女が出会ったのが、「イケメン」を自称する同級生、池田重蔵だった。ナルシストで訳のわからない行動をする池田くんが、悩みを持つ同級生たちをポジティブにする様子を描いた青春コメディ。小学館「週刊少年サンデー」2020年第26号から第45号まで連載。

正式名称
イケ田くん
ふりがな
いけだくん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
青春
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概要・あらすじ

高校に進学して最初の登校日、小川百恵は「今日から変わるのだ」という決意を胸に秘めていた。彼女は、中学までは引っ込み思案で、クラスメートからはつまらないと思われていた。そんな自分が嫌で、高校生になったらテニス部に入って、キラキラの学園生活を送ろうと決めていたのだ。百恵が学校に着くと、金髪の男子学生が、生徒みんなに大声で挨拶をしていた。自信満々な様子の彼は、自分のことを「イケメン」だと叫び、おかしな動きとともに自己紹介をした。彼の名前は池田重蔵。見た目に反して、思いのほか渋い名前だった。突然、百恵に近づいてきた池田は、彼女を「イケメン部」に勧誘した。引っ込み思案な性格が災いし、はっきり断れない百恵に対し、ぐいぐい入部を勧める池田。百恵はたまらずその場を逃げ出すが、二人は同じクラスだったため、教室で池田と再会することに。放課後、勇気がなくてテニス部に声をかけられなくて落ち込んでいた百恵に、池田は声をかけた。「一人で言えなかったなら二人で行けばいい。駄目なら一緒に泣いてやる」。そう言って池田は、百恵の手を引いてテニス部に向かった。そんな池田を見て、百恵は「イケメン部に入りたい」と思わず叫んだ。「イケメンに性別は関係ない、イケメンとは漢字で"心"と書くのだ」と持論を展開した池田は、百恵を歓迎する。二人は職員室に向かい「イケメン部」の新設を申請するが、先生に却下された。クラブ活動には、部員が最低三人必要だったのだ。池田はさっそく、手当たりしだいに部員の勧誘を行うのだった。

登場人物・キャラクター

小川 百恵 (おがわ ももえ)

高校1年生の女子。中学時代はメガネにおさげ髪の引っ込み思案な女の子だった。周りからつまらないと思われていたことから、高校生になったら自分を変えたいと思っている。変わっているけれど優しい性格のクラスメート、池田重蔵と出会い、彼に影響されて一歩踏み出す勇気を得る。池田が創設した「イケメン部」の部員になる。

池田 重蔵 (いけだ じゅうぞう)

高校1年生の男子。小川百恵のクラスメート。金髪で、前髪の分け目のアホ毛が特徴。自称イケメン。自信満々のナルシストだが、性格は優しい。変な動きやポーズをつけながら話すことが多いため、クラスメートからは避けられがちである。「イケメン部」を創設し、部員を募集する。

神田 エリカ (かんだ えりか)

高校1年生の女子。小川百恵のクラスメート。背が高く、サラサラのロングヘアーをしている。明るい性格と大人の雰囲気でクラスの人気者だが、実は感性が小学5年生の男児並み。特撮ドラマや昆虫採集が大好きだが、周りに合わせるため、学校ではそれをひた隠しにしている。自分をさらけ出すことをためらわない池田重蔵に感銘を受ける。百恵に誘われて「イケメン部」の部員になる。

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