概要・あらすじ
漫画家の清野とおるが住む町である東京都北区赤羽には、他の町では見かけないような奇妙な飲食店や奇人が多い。清野は「ハイリスク・ノーリターン」の信条に従い、彼らと積極的に接触を持ってはその実態を漫画に描いていく。
登場人物・キャラクター
清野 とおる (せいの とおる)
東京都板橋区出身。漫画家としてくすぶっていた頃、心機一転のために赤羽で独り暮らしを始めて以来、赤羽という町の異常性に魅入られ、実録タウン漫画『東京都北区赤羽』を描き始める。
赤澤 潤 (あかざわ じゅん)
清野とおるの飲み仲間の男性。清野同様に、赤羽という町の異常性を楽しむという視点を持つ。登場回数も多いが、自宅に人心掌握を目的とした心理学の本を大量に持っているなど、清野にとっては全面的に信用を置けない存在であり、付き合いは長くともお互い敬語で話している。
ペイティさん
赤羽駅構内で活動する路上パフォーマーの女性で、自作の歌を録音したカセットテープの販売などを行っている。話していることは支離滅裂で常人には理解しがたいが、精神的にバランスを崩す直前の清野とおるには彼女の話が理解できていた。
鈴木 信人 (すずき のぶひと)
居酒屋「ちから」のマスター。バツ6で、子供や孫をあちこちに複数持つ。前妻のフィリピン人女性と離婚後、悦子ママと7度目の結婚を果たした。アルコール依存症を患い店は一度つぶれてしまうが、宝くじを当てて買ったマンションを持っているため、今後を憂えている様子もない。清野とおるにパソコン操作を教わり、すぐに使いこなしてしまうなど、能力は低くはない。
鈴木 悦子 (すずき えつこ)
鈴木信人の7人目の妻で、一緒に居酒屋「ちから」を経営していた。病に倒れた鈴木信人を献身的に看護し、自身もストレスと過労で倒れてしまうなど、夫想いの女性である。
ワニダ
赤羽でスナックを経営する外国人女性。非常に口が悪く、接客態度も悪く、よく客に対して逆ギレする。素面の時は人見知りで照れ屋である。清野とおるが飲み屋で知り合った男性の元妻。
中澤 寛規 (なかざわ ひろき)
ロックバンド「GOING UNDER GROUND」のメンバー。赤羽駅でペイティさんのパフォーマンスを見ていたところ、偶然通りかかった清野とおるに声をかけられ、以来清野の友人となる。
ジョージさん
居酒屋「ちから」の常連だったことがきっかけで、清野とおると出会う。霊感が強く、子供の頃から霊や火の玉を頻繁に目撃している。赤羽で「いろいろなこと」をして生計を立ててきたらしいが、詳細は不明。サングラスをかけた壮年男性。
祥子先生 (しょうこせんせい)
清野とおるの行きつけの居酒屋「むさし」のマスターの娘で、赤羽で整体師をしている。腕も良いが、赤羽にまつわるエピソードの持ちネタも豊富で、清野の貴重な取材先である。
前作
東京都北区赤羽 (とうきょうときたくあかばね)
漫画家清野とおるが赤羽で出会った実在する、珍妙な人々や出来事、店舗をイラストと写真を合わせてユーモラスに描いたオールカラー実録コミックエッセイ。清野とおるの、変人を見つ出す高感度アンテナにより本当にこ... 関連ページ:東京都北区赤羽