概要・あらすじ
マ鴨を撮影するために北海道へ召集されたカメラマンの陸田は、さっそく沼近くの小屋にこもって撮影に取り組む。撮影を始めて数日が経った頃、陸田は沼で溺れている1人の少女を助ける。それは髪の長い美しい少女だった。その後も彼女は小屋を訪ねて来て、交流を深める2人。これまで人間を撮りたいなどと考えたこともなかった陸田だったが、彼女をモデルに写真を撮影したいという気持ちを抑えられなくなる。
登場人物・キャラクター
陸田 (おかだ)
動物雑誌の出版社に非常勤として勤めている若く美しい男性。家族はいない。マ鴨を撮影するカメラマンとして、鷲見に北海道へ呼ばれる。寡黙で、他の社員からは、人間にこれっぽっちも興味のないフェティシストと陰口をたたかれている。
鷲見 (すみ)
出版社に勤務する男性編集者。黒い長髪を真ん中分けにして、オールバックにしている。陸田のことを目にかけており、カメラマンとして北海道に呼び寄せた。
行子 (ゆきこ)
陸田が北海道の浜小清水近くの沼で出会った少女。腰まで伸びた黒髪の美少女で、沼で溺れているところを陸田に助けられる。北海道生まれで、沼の近くに住んでいるらしい。