概要・あらすじ
黒井ミサは男子の目を惹き付ける美貌の少女だが、いつも不可解な言葉を口ずさんでいた。彼女は自分を黒魔術を使う魔女だと名乗るが、同級生達は信じず嘲笑し、好奇の目を向ける。やがて黒井ミサは夜の校舎に同級生達を招く。
登場人物・キャラクター
黒井 ミサ (くろい みさ)
初登場時は15歳の中学3年生。転校を繰り返している。首筋にカエルの足跡のような痣がある。黒魔術を使う魔女であり、様々な魔術に精通している。自分に危害を与えたり、道義的に許せない人々に対しては魔術で命を奪うことも厭わない。冷酷で残忍な性格が際立つ一方で、ごく普通の中学生らしい面を覗かせる時がある。
菱田 利一 (ひした りいち)
学級委員。心がやさしく、先生や生徒から信頼が厚い。転校してきたばかりの黒井ミサが自分や同級生の性格を知っていることに驚く。
番長 (ばんちょう)
石黒が暴れているのを面白くなく感じている。黒井ミサに魔術を教えてほしいとたのんだ。
石黒 (いしぐろ)
身体の大きな男性。番長の子分をつぎつぎに痛めつけた。
根津 鉄也 (ねづ てつや)
眼鏡をかけた男子。金持ちの息子。仮病を使って苦手な数学をサボるが、たしなめた黒井ミサを恨んで金の力で痛めつける。
山田 (やまだ)
黒井ミサが転校した和泉学園の生徒。野外活動の途中、同級生達の悪ふざけの結果行方不明になる。
沼田 (ぬまた)
痩せた不気味な顔をした男性。理科と数学の教師。彼が受け持つクラスの理科と数学はみな成績が良い。黒井ミサ達に奇妙なカエルの解剖をさせる。
水田 啓 (みずた)
黒井ミサの同級生。何人もの女子からラブレターをもらうほどの美男子だが、自惚れ気味。
石田 (いしだ)
以前は勉強もできて真面目だったが、グレてしまった。高校生と喧嘩の末、相手を殺してしまう。黒井ミサから死者を生き返らせる薬をもらう。
矢森 麻也子 (やもり まやこ)
男子生徒の人気を集める美貌の持ち主だったが、転校してきた黒井ミサに人気が集まるのを妬み、密かに彼女の顔用クリームの中に劇薬を入れる。
本田 清 (ほんだ きよし)
以前は虚弱で成績が悪かったが、見違えるように丈夫になり、成績も向上した。黒井ミサの紹介で黒井医院という病院で手術を受けた。
正ちゃん (しょうちゃん)
姿は見えない。黒井ミサが幼い頃から一緒に遊んでいたという人物。黒井ミサは、「彼は同い年で、ネズミみたいだ」という。
永山 (ながやま)
眼鏡をかけた女性。寺山中学校の教師。厳しく激高しやすい。食べ物の趣味がおかしく弁当に虫を入れている。黒井ミサ達が彼女の家を訪ねると、サルの蒸し焼きだという料理をふるまう。
花本 京子 (はなもと きょうこ)
山奥の中学校で教師をしている。黒井ミサもうっとりするほど若く美しい女性。亡くなった父は校長だった。理科室の人骨の標本のいわれを黒井ミサ達に話す。