概要・あらすじ
昭和40年代の終わり、世の中はベトナム戦争や学生運動など多くの事件で溢れていた。そんな動乱の時代に生きていながら、美大付属の高校に通う大葉珠子とその仲間たちは、自分の将来の事で頭がいっぱいだった。中学までは絵の天才と言われた珠子も、高校ではただの生徒であり、なかなか自分の絵を認めてもらえない。自分が何に向いているのかもわからず煮詰まっていた珠子のもとに、中学時代の友人が自殺したという知らせが届く。
登場人物・キャラクター
大葉 珠子 (おおば たまこ)
美大付属の緑ヶ丘高校に通う女子高生。中学までは絵の天才と言われていたが、高校では才能の溢れる生徒に埋もれて、自信を失う一方。将来の道を決めかねている時、友人が自殺したという知らせを聞き、深いショックを受ける。様々な想いを抱きながらも、好きな事にチャレンジする人生を選択した。
赤井 明彦 (あかい あきひこ)
主人公・大葉珠子の同級生。緑ヶ丘高校の優等生で、絵の技術は珠子の上をいく。珠子とは気がねなく悩みや愚痴を言い合う仲。2年では油絵ではなく彫塑を選択し、卒業後はイタリア留学を夢見ている。
川村 泰代 (かわむら やすよ)
主人公・大葉珠子の幼馴染で同級生。入学当初は目立つ生徒ではなかったが、人一倍の努力家で、絵の腕をみるみる上げていき、珠子に焦燥感を与える。珠子と共に、将来の不安や友人の死について語り合い、一番辛い時期をともにした。
真純 (ますみ)
主人公・大葉珠子の幼馴染。珠子と共に緑ヶ丘高校を受験するが、不合格になってしまう。滑り止めの高校に入学するもすぐに退学し、ブティックで働きだす。珠子に街で再会して数日後、ガスで自殺した。