来るべき世界

来るべき世界

地球最後の日をテーマに、東西冷戦や度重なる核実験など、描かれた当時の世界状況を反映しつつ、引力を操る新人類、空飛ぶ円盤、地球を襲う暗黒ガス雲など、多くのSF的アイディアを盛り込んだ作品。手塚治虫の初期SF3部作と呼ばれる作品のひとつ。

正式名称
来るべき世界
ふりがな
きたるべきせかい
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

度重なる核実験が行われていた馬蹄島フウムーンという生物が誕生する。人類の異変を山田野博士は警告するが、いがみ合いに明け暮れるスター国とウラン国はじめ、世界各国に無視される。ついに身勝手な戦争が始まり、人々は戦いの渦中に巻き込まれていく。そのころ、地球を滅亡へと導く暗黒ガス雲が急速に接近していた。

最期のときを待つばかりの人類。そして、新人類フウムーンの目的が明らかになっていく。

登場人物・キャラクター

山田野博士 (やまだのはかせ)

核実験場となっている島でフウムーンを発見した理学博士。核実験が人類にもたらす危険を警告する。

ケン一 (けんいち)

日本の少年。フウムーンによって行方不明にされた叔父を見つけに行く。

ロココ

『来るべき世界』に登場する新人類フウムーンの一人。ケン一に命を助けられて愛情を抱くようになり、そのためにフウムーンの仲間と袂を分かつことになる。

伴 俊作 (ばん しゅんさく)

私立探偵。引力を操るフウムーンの力で日本から極北の地へ飛ばされてしまう。

ロック

スター国の少年。国同士の諜報戦に巻き込まれウラン連邦に捕らえられる。過酷な環境の中で、次第に心を閉ざしていく。

ランプ

スター国のホームレスだったが、国同士の諜報戦に巻き込まれる中で大金を手にし、人類の存亡を握る存在になる。

ポポーニャ

ウラン連邦科学省長官ウイスキーの娘であり、天才科学者。フウムーンの科学力に魅せられ、彼らの味方となる。

集団・組織

フウムーン

『来るべき世界』に登場する進化した人類。度重なる核実験によって誕生した。小柄で華奢な体ながら、引力を操ることができ、地球に恐ろしい暗黒ガス雲が接近していることを知り行動を起こす。頭から出ている触覚が弱点。

場所

馬蹄島 (ばていじま)

スター国による度重なる核実験が行われ、その影響で奇妙な生物ばかりが生息するようにになってしまった島。フウムーン誕生の地とされる。

スター国 (すたーこく)

原子力爆弾の開発をしている国のひとつ。馬蹄島と呼ばれる島で、長年、原子力爆弾の実験をおこなっていた。

ウラン連邦 (うらんれんぽう)

原子力爆弾の開発をしている国のひとつ。馬蹄島と呼ばれる島で、長年、原子力爆弾の実験をおこなっていた。

アニメ

FUMOON フウムーン

大国同士の紛争で荒れ果てた南太平洋の孤島馬蹄島で調査中の科学者山田野博士は、身長数十センチの知的生命体を捕獲する。山田野博士の旧知の私立探偵伴俊作は捕獲された知的生命体を見せられるが、突如出現した謎の... 関連ページ:FUMOON フウムーン

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