概要・あらすじ
西暦2089年、東京に住む普通の中学生のレン・カラスとキアラ・フィリーナ、ホミ・ナンディは、ホログラムでしか姿を見せない謎の科学者のエイミー・カーに出会う。そしてレンたち3人はカーに見込まれ、素人ではあったものの、地球の元素消失を食い止めるエレメントハンターとして活動することになる。カーやアンドロイドのユノの助けを受けながら、ネガアースを破壊するQEXを退治していく3人は、世界的に有名なエレメントハンターであるアリー・コナリーらとも出会い、着々と実力をつけていく。
初めは謎のエレメントハンターであるレンたちを怪しんでいたコナリーたちも、共闘を重ねるにつれ、同じ志を持つ仲間だと認識していく。
だが、そんなカーやレンの活躍を快く思わないミヒャエル・ハードバーグは、目的を同じくする仲間でありながら、レンたちの行動を妨害しようと企むのだった。
登場人物・キャラクター
レン・カラス (れんからす)
東京に住む男子中学生。定食屋「Dan」の息子。エレメントハンターはテレビで見る存在程度の認識だった。エイミー・カーが住むホログラムの幽霊城を発見し、中へ踏み込んだことにより才能を見込まれ、キアラ・フィリーナ、ホミ・ナンディと一緒にエレメントハンターとなる。正義感が強く、とても仲間想い。新人のため、迅速な任務遂行を旨とするアリー・コナリーには、当初疎んじられていた。 しかし、共闘していく内に仲を深め、アリーが地球に来て以降は、彼女を仲間として迎え入れた。無鉄砲なところがあり、強敵にも構わず突っ込んでいくことが多い。
キアラ・フィリーナ (きあらふぃりーな)
東京に住む女子中学生。好奇心旺盛で活発な性格をしている。レン・カラスが、エイミー・カーの住むホログラムの幽霊城を発見し、中へ踏み込むとなった時には、ノリノリで付いていった。その際に才能を見込まれて、レン、ホミ・ナンディと一緒にエレメントハンターとなる。しっかり者で聡明なので、何かと突っ走りがちなレンを止めることも多々ある。
ホミ・ナンディ (ほみなんでぃ)
東京に住む男子中学生。思慮深く落ち着いた性格をしている。エイミー・カーの住むホログラムの幽霊城を発見し、中へ踏み込んだことにより才能を見込まれ、レン・カラス、キアラ・フィリーナと一緒にエレメントハンターとなる。頭脳も明晰で、QEXと戦う際には、レンのチームのブレーン的役割を果たす。
エイミー・カー (えいみーかー)
レン・カラスたちのエレメントハンター活動を支える科学者。レンたちの前にはホログラムの映像でしか姿を現さない。アリー・コナリーが素性を探ろうとするが、データが残されていないなど、謎に包まれた人物。エレメントハンターやQEXについて熟知しているため、優秀な科学者であることがうかがえる。レンたちの学校の帰り道にある廃墟のホテルに、ユノと一緒に住み着いている。 ミヒャエル・ハードバーグには「先生」と呼ばれており、何らかの因縁がある様子。
ユノ
エイミー・カーのアシスタントを務める少女型アンドロイド。ホロ・マスコットを通じて、レン・カラスたちのポジ元素回収活動を支援する。基本的にひょうひょうとしているが、喜んだり困ったりと、およそアンドロイドらしからぬ、人間らしい感情表現をすることもできる。
アリー・コナリー (ありーこなりー)
スペースコロニー「みらい」を拠点に活動するエレメントハンターの少女。年齢は13歳。その実績から、過去最高のエレメントハンターと評されている。ロドニー・フォード、トム・ベンソンと組んだチームでリーダーを務め、世界の期待を背負って活躍している。ネガアースでレン・カラスたちと出会った際には、素人同然のレンたちを邪険にしていたものの、何度も共闘していくうちにその実力を認め、協力的になっていく。 のちに地球に行ってからは、レンのチームの一員として活動するようになる。
ロドニー・フォード (ろどにーふぉーど)
スペースコロニー「みらい」を拠点に活動するエレメントハンターの少年。年齢は12歳。アリー・コナリーをリーダーとするチームに属する。訓練生の中でもトップの成績を収めており、すでに次期リーダーと目されるほどの実力の持ち主。ネガアースでレン・カラスたちと共闘を重ねても、なかなか信用しなかったりと、用心深い性格をしている。
トム・ベンソン (とむべんそん)
スペースコロニー「みらい」を拠点に活動するエレメントハンターの少年。年齢は12歳。アリー・コナリーをリーダーとするチームに属する。動植物や機械などに精通するスペシャリストで、その豊富な知識を活かしてアリーチームのブレーンを務める。アリーやロドニー・フォードと比べると軽い性格をしており、当初は正体不明だったレン・カラスたちと出会った際にも、気軽に接している。
サム・ベンジャミン (さむべんじゃみん)
スペースコロニー「みらい」を拠点に活動するエレメントハンターの少年。アリー・コナリーが抜けた穴を埋めるために、元アリーチームに加入した。レン・カラスやロドニー・フォードたちの前では、おっちょこちょいな新人のように見せている。しかし、コロニー・エレメントハンターチームの司令官でもあるミヒャエル・ハードバーグと近しい存在で、エイミー・カーについて調べるアリー・コナリーを危険視するなど、裏の顔を持つ。 その正体は、ミヒャエルと同期の、カーの元教え子「クロノ・ジル」だった。
ミヒャエル・ハードバーグ (みひゃえるはーどばーぐ)
スペースコロニー「みらい」のエレメントハンターチームを統括する司令官。壮年の男性で、エイミー・カーを「先生」と呼ぶなど、何かしらの因縁がある様子。アリー・コナリーからレン・カラスたちの協力を提案された際には、無視を貫くよう指示を出すなど、エレメントハンターを率いる立場にありながら、不審な言動が見受けられる。
場所
スペースコロニー「みらい」
アリー・コナリーたちエレメントハンターが拠点とするスペースコロニー。元素が失われない宇宙で元素回収活動を進めていくため、国際連合が10年で建設した。エレメントハンターの活動に特化した施設というわけではなく、居住スペースや病院、紙の資料を保管する資料室があったりと、宇宙で生活していくための環境も備えている。
ネガアース
ポジ元素が流れ込む、もう1つの地球。次元の壁の向こう側にある存在で、ポータルを使って入ることができる。人の手の加わっていない自然な環境が残り、動植物も存在している。だが、これらがポジ元素によって凶暴化してQEXに変貌すると、ネガアースの環境が破壊されてしまう。
その他キーワード
ホロ・マスコット (ほろますこっと)
元素をモチーフにしたマスコットキャラクター。ユノが、ネガアースで元素回収活動を進めるレン・カラスたちと連絡を取るために用いる。空中を浮遊し、自由に動き回ることができる。種類は水素や塩素など多岐にわたる。
エレバイル
エレメントハンターが持つ携帯端末。ネガアースにQEXが現れたことを知らせる「QEアラート」機能や、QEXの元素情報をスキャンすることができる他、気象情報や風向きを調べることもできる。また、QEXを倒してポジ元素を回収する際にも、エレバイルが必要になる。
次元フィルターローブ (じげんふぃるたーろーぶ)
異次元から入ってくる情報を三次元情報として認識するための、脳の機能野。すべての人間が生まれながらに持っている能力なのだが、生活に必要がないため、ほとんどの場合は退化してしまう。しかしごく稀に13~14歳頃まで、次元フィルターローブを保持する子供も存在する。次元の壁を超えるネガアースで活動するエレメントハンターには必要不可欠な能力である。
エレメントハンター
ネガアースでポジ元素を回収する者たち。元素が消失して天変地異が起こり始めた地球に、元素を取り戻すべく活動している。人類的な問題に関わるため、世界的な予算と技術力を投じて行われる国際的なプロジェクトでもある。エレメントハンターになるには、次元フィルターローブを持っていることが必要不可欠。その機能を持っている少年少女が訓練を受けてエレメントハンターになる。 スペースコロニー「みらい」を中心に活動を進めている。身体能力を大幅に強化できる「ブースターウェア」や、元素の力を自在に操ることのできる銃「リアクターエッジ」を武器に戦いながら、エレバイルなどの道具を用いて元素回収活動を進めている。
ポジ元素 (ぽじげんそ)
地球から失われてしまった元素。ポジ元素はネガアースへと流れ込み、ネガアースの生物に影響を与えて、QEXにしてしまう力も持っている。エレメントハンターたちはポジ元素を回収するために訓練を受け、元素回収活動をしている。
QEX (きゅーえっくす)
ポジ元素を取り込んで凶暴化した生物。QEXを倒すと、ポジ元素を回収することができる。身体の性質や構造は、取り込んだ元素によって左右されるが、どの個体も大型であることが多い。エレバイルを使うと、QEXを構成する元素を突き止めることができる。
ポータル
ギリシヤでひとつだけ発見されたといわれている異次元への扉。次元の扉とも呼ばれ、異次元に存在するネガアースへの移動を可能とする。異次元の概念であるため、解析も進んでいない。スペースコロニー「みらい」とエイミー・カーの「ポータル・ルーム」に存在している。