概要・あらすじ
赤井陽菜子は男嫌いな女子高生。そんな彼女が祖母に会うために向かったのは、男性ばかりの孤島の学園だった。しかも島に到着した途端、陽菜子は理由もわからず男性たちに追いかけまわされる羽目に陥ってしまう。そんな危機を救ってくれたのは、学園の理事長の側近だという大神真一郎と名乗る男性だった。
登場人物・キャラクター
赤井 陽菜子 (あかい ひなこ)
祖母に会いに孤島にたった一人でやってきた勇敢な女子高校生。男嫌いで、背が低いことを気にしている。祖母に貰った赤いフードを常に身に着けている。大神真一郎に恋をするものの、彼がまだ母である赤井沙恵子のことを思っているのではないかと思い込んでいる。
大神 真一郎 (おおかみ しんいちろう)
赤井陽菜子の祖母の学校の理事長代理を務める男性。昔、祖母と赤井沙恵子と共に暮らしていた時期がある。その後親戚の家に引き取られることになった際に、沙恵子と仲たがいしてしまったことを今でも引きずっている。
狐塚 春樹 (こづか はるき)
赤井陽菜子の祖母の学校に在籍している男子高校生。軽薄な男で、大神真一郎を好きだと公言しているが、赤井陽菜子にも好意を寄せ、ちょっかいを出すのをやめない。のちに陽菜子の学校に教育実習生としてやってくる。
狩谷先生 (かりやせんせい)
赤井陽菜子の祖母の学校に勤務する男性養護教諭。過激な物言いをすることがあり、学校の生徒たちからは恐れられているが、普段は穏やかな先生で、赤井陽菜子にも慕われている。大神真一郎が理事長代理であることを知っていながら、そのことを陽菜子には教えなかった食えない人物。
熊野 治 (くまの なお)
赤井陽菜子の祖母の学校に在籍している男子高校生。少年しか愛せない性的趣味を持った男子。赤井陽菜子と初めて会った時は陽菜子が男装していたため、小さな男子と見間違え、陽菜子に迫ったことがある。陽菜子が女性であることが明らかになってからは、興味を示さなくなる。
赤井陽菜子の祖母 (あかいひなこのそぼ)
赤井陽菜子の祖母であり、赤井沙恵子の母。孤島の学園の理事長をしているが、持病持ちで大神真一郎に理事長代理を頼んでいる。見た目は若々しく陽菜子の祖母とは思えないほど。のちに、持病が悪化したため、沙恵子と陽菜子と一緒に暮らすことになる。
赤井 沙恵子 (あかい さえこ)
赤井陽菜子の母親。自身の母親である赤井陽菜子の祖母のことをあまり良く思っていないため、陽菜子に対しても祖母の見舞いにいくなら勝手にしなさいと一蹴した。実は大神真一郎と赤井沙恵子の昔の関係を知ってショックを受けた陽菜子を雨の中追いかけていくなど、娘思いの母親の一面も持ち合わせている。
箱舟 月兎 (はこぶね げつと)
赤井陽菜子の祖母の学校に在籍している男子高校生。見た目は少年らしいショートパンツをはいているが、実際は非常に男らしい性格で、少々意地悪でもある。学校の図書館の管理を任されている。赤井陽菜子の祖母を神聖化するほど尊敬している。