概要・あらすじ
さまざまな生物を魅了する特殊なフェロモン「ペロモン」を操る特殊能力を持った伊井カオリは、ペット共生モデル都市である中良市の警察官となる。多くの動物達が暮らす中良市で、カオリはその能力を生かし、事件を解決しようとするのだった。
登場人物・キャラクター
伊井 カオリ (いい かおり)
中良市中央区の交番に配属された新人の女性警官。20歳で階級は巡査。かなり天然な性格。10歳のころにフェロモン異常になり、人間以外の生物を魅了することができる特殊なフェロモン「ペロモン」を放出可能な特殊体質になる。その後も症状は治らなかったものの、訓練によって、自分の意思でペロモンの放出をコントロールできるようになる。 生物を一定時間引き寄せたり、特定の生物だけを操ることもできる。しかし、成功率は2割程度と低く、よく暴走している。ひとたびペロモンが暴走すると、種族を問わず、近くにいるさまざまな動物たちが近寄ってきてしまう。そのため、動物園やペットショップに就職しても、迷惑がられてすぐ解雇されていた。運良く警察官採用試験に合格し、特殊技能を見込まれて、ペット共生モデル都市である中良市警察署のペット対策安全課に配属される。
三日月 守 (みかづき まもる)
中良市中央区の交番に勤務している警察官。27歳の男性で、階級は巡査長。左の頬に傷跡がある。町の人々とペットの問題を解決するペット対策安全課に所属している。新しく配属されてきた伊井カオリの教育係を務めることになる。カオリの特殊能力には期待しているが、それ以上にカオリ本人のポンコツさを不安に思っている。動物好きで、獣医をめざしていたが、血を見るのが苦手で諦めた、という過去を持つ。
木下 誠一 (きのした せいいち)
中良市中央区の交番に勤務している警察官。55歳の男性で、階級は巡査部長。伊井カオリが配属時に、さまざまな動物にまといつかれながら現れたのを見ても、とくに取り乱すことなく、三日月守に教育係を申し付ける。
遠見 渚 (とおみ なぎさ)
24歳の女性警官。中良市警察署に所属する中良市騎馬隊のエース的存在で、馬術に長ける。愛馬のモカに乗り、式典や交通安産指導、パトロールなどの公務を執り行っている。三日月守とは同期で、互いに仲が良い。
集団・組織
ペット対策安全課 (ぺっとたいさくあんぜんか)
中良市の警察署に存在する部署。伊井カオリや三日月守が所属している。住民全員がなんらかのペットを飼っている中良市で起こる、ペットにまつわるトラブルを専門に解決することを目的として設立されている。
場所
中良市 (なかよし)
世界初のペット共生モデル都市。ペットや飼い主に優しい都市設計がなされており、世帯ごとのペット所有率は100%で、ペットショップや動物園の数も多い。住民は飼っているペットによって住む地区が決められており、地域ごとに管理されている。珍しい動物をペットにしている住民も多いが、それゆえに、かつてなかったようなペットトラブルも起こりがち、という問題点も抱えている。