概要・あらすじ
カサパパは、妻とまだ幼い息子とのマンション暮らし。会社では(株)ムササビスタンプの社長を務めるが、社員は鍋島やるりかを始め、風変わりな人間ばかり。マンションでも管理人や隣人たちは相当変わっている。しかし、カサパパ本人もとびっきりの変人なので、何の問題もないのだった。
登場人物・キャラクター
カサパパ
頭に傘をかぶっており、周囲の人からはカサパパと呼ばれているが、本名は不明。(株)ムササビスタンプの社長だが、何かにつけて会社をズル休みしようとする。家では亭主関白で、間違えて鼻で食べていたコロッケの味がないことを理由に、妻を水車の拷問セットで水責めにしたり、朝食に納豆がないことでテーブルをひっくり返したりする。
らみ子 (らみこ)
カサパパの妻。登場人物中では唯一と言っていい常識人。夫のハチャメチャな行動に日々付き合わされている。
たたる
カサパパとらみ子の子供。見た目からの推定年齢は2~3歳。立つことはでき、「パーパ」としゃべる。
鍋島 (なべしま)
(株)ムササビスタンプの男性社員。カサパパに日々、無茶な要求をされている。卑屈な人間には強く出る。
溝口 (みぞぐち)
(株)ムササビスタンプの男性社員。変わり者だがハンサムで、バレンタインデーに本命チョコをくれる恋人がいる。
みどり
(株)ムササビスタンプの女性社員。一見まともそうだが、公園のゾウの像をお得意様にするような変わり者。
るりか
(株)ムササビスタンプの女性社員。何を言われても「あ、はい」と答えてお茶をかけるしかないポンコツ社員。
多々良 純 (たたら じゅん)
(株)ムササビスタンプの新入男性社員。カサパパが電話帳を見て適当に内定通知を送ったところ、やってきた。本名は山田、ニックネームはカリメロだが、カサパパの提案で社員からは多々良純と呼ばれることになる。
進藤 (しんどう)
スマトラ・ポンプという名のラーメン屋を営むおやじ。カサパパに先月分のラーメン代金である1200円を支払ってもらうために会社を訪ねてくる。そのうち、ラーメン代金の取り立てに生きがいを感じるようになり、すべての情熱を注ぐ。カサパパからは完全に馬鹿にされており、「スマトラ・バカ・進藤」と呼ばれて、いいようにあしらわれている。
管理人 (かんりにん)
カサパパ一家が暮らすマンションの管理人。無類のロック好きで、ロックなものを感じると「ロッケン・ロール、ロッケン・ロール」と物を振り回す。自身の恥ずかしいところを人に見られると、頭や耳から湯気が出る体質。また、安心すると睡魔に襲われる体質で、一瞬で爆睡する。
宗方 (むなかた)
(株)ムササビスタンプと取引のある、ざざむし印刷の社員。見た目もざざむしのように足の多いおやじ。るりかと恋に落ちる。
桶狭間 (おけはざま)
カサパパの住んでいる隣の部屋に引っ越してきた変人。帽子をかぶり、上半身は裸でランドセルを背負っており、半ズボン姿。腎臓が2つある、右手が左手より長い、内臓を自由に動かせる、夕陽を5分以上眺めると身体が溶ける、ひざ小僧でリンゴの皮が剥ける、20時間以上眠ると体が分裂するなど人間離れした特徴を持つ。
タケオ
桶狭間の息子。まともな学生に見えるが、父と50センチ以上近づくと双方、顔が巨大にふくらんでしまうという特異体質のため、離れて暮らしている。
ロマンス・グレー (ろまんすぐれー)
進藤のもとに突然現れ、ラーメン代金取立ての策に悩む進藤に「原点に帰れ!」とアドバイスした通りすがりの謎の老人。進藤の家を物色したり、金をせびる。
坂田くん (さかたくん)
近所に住む、評判の「えたいの知れない少年」。巨大な魚を抱えて「んふー、んふー」としか言わない大柄の少年で、人が笑ったり楽しそうにしているのを見るのが大嫌い。