あらすじ
第1巻
フリーターの楓は、酔った勢いで連れて帰ってきた恐竜に驚くが、すぐにその現実を受け入れて恐竜との共同生活を始める。人間の言葉が話せないものの、なんとなくコミュニケーションが取れることがわかった楓は、友人の山田や元彼の翔太を巻き込んで恐竜との生活を楽しむようになる。そんなある日、翔太は一度は別れたものの、自分が楓への気持ちをずっと持ち続けていることを恐竜に相談する。これをきっかけに翔太の気持ちを理解した楓は、彼との復縁を承諾する。
第2巻
恐竜との共同生活を続ける楓の家に、復縁した翔太も入り浸るようになっていた。同時に楓の友人、山田も楓の家に出入りするようになる。そんなある日、楓がもうすぐ誕生日を迎えることに気づいた山田は、恐竜の誕生日も祝ってはどうかと提案する。しかし、いつどこで生まれたかもわからない恐竜は、当然自分の誕生日を知らない。そこで山田は、思いついた日が誕生日だと決め、「今日」を恐竜の誕生日にしてしまう。こうして、翔太も巻き込んで恐竜の誕生日を祝うパーティが盛大に始まる。
登場人物・キャラクター
楓 (かえで)
フリーターとして働く女性。名前は「楓」ながら、作中ナレーションなどでは主に「ギャル」と呼称される。ふだんはコンビニでアルバイトをしながら、アパートで一人暮らしをしている。合コンの帰りに酔った勢いで恐竜を連れて帰ってしまい、そのまま恐竜とルームシェアをして生活するようになる。高校時代は書道部に所属しており、今でも気持ちを落ち着かせるときは筆を手に取ることがある。あまり深く物事を考えないタイプで、恐竜という非日常的な存在に対してもまったく気にすることなく受け入れ、周囲にもそれを納得させている。
恐竜 (きょうりゅう)
楓が酔った勢いのまま、自宅に連れて帰ってきた恐竜。いつどこで生まれ、楓の家に来る前はどこでどんな生活をしていたのかもいっさい不明だが、楓と同じく深く物事を考えることはない。成り行きから楓のアパートでルームシェアをすることになり、彼女との共同生活にもすぐになじんだ。楓の家に来てからはカップラーメンを好んで食べるようになり、DVDでドラマを見たりとまるで人間のような生活を送っている。人間の言葉は話せないものの理解はしているようで、一定のコミュニケーションを取ることができる。
山田 (やまだ)
楓の友人の女性。楓と同じくフリーターとして生活しており、楓と共同生活を始めた恐竜の存在もすんなり受け入れている。恐竜の誕生日の提案をするなど、恐竜のことも楓の共通の友人として認めている。楓とは同じ高校の出身だが、書道部に所属していた楓と異なり、帰宅部だった。楓と服の趣向や体形が似ているため、彼女と服をシェアすることが多い。
翔太 (しょうた)
かつて楓と付き合っていた男性。楓と別れてからも未練を残しており、彼女のアパートの合鍵を返さないままに出入りしていた。楓は翔太に対してはまったく執着していなかったものの、翔太の自分への強い思いを知り、再び付き合うことになる。恐竜に対しても楓の同居人としてすぐにその存在を受け入れ、楓の様子を聞いたり、相談相手になってもらったりしている。
田口 (たぐち)
楓と同じコンビニでアルバイトとして働く女性。ふだんは実家から大学に通っている。楓からは「先パイ」と呼ばれており、それなりに敬意を払われている。幼い頃に買った恐竜図鑑が家にあるという理由だけで、恐竜とルームシェアを始めた楓から恐竜の飼い方を相談される。決してフレンドリーなタイプではないが、楓を通して山田や翔太とも親しくなった。
クレジット
- 原作
-
森 もり子
書誌情報
ギャルと恐竜 7巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2019-04-05発行、 978-4065152034)
第2巻
(2019-09-06発行、 978-4065169926)
第3巻
(2020-02-06発行、 978-4065182161)
第4巻
(2020-07-06発行、 978-4065202043)
第5巻
(2021-02-05発行、 978-4065223055)
第6巻
(2021-09-06発行、 978-4065247488)
第7巻
(2022-03-04発行、 978-4065270639)