概要
一度死んで天上界と下界の狭間を漂っていたぼくの魂に、子どもの姿をした天使らしき存在プラプラが話しかけてくる。生前に犯した大きな過ちゆえに輪廻のサイクルから外されたぼくの魂に、再びサイクルに戻るチャンスが与えられたという。
そのためには、自殺した中学生小林真の体を借りて、現世で修行を重ねることで忘れてしまった犯した罪を思い出さなくてはならない。小林真としての生活をはじめたぼくに、様々な困難が待ち受けていた。
登場人物・キャラクター
ぼく
一度死んだ者の魂で、生前に犯した罪によって輪廻のサイクルから外され天上界と下界の狭間を漂っていたが、天使プラプラから輪廻のサイクルに戻るチャンスを与えられたことを知らされ、そのために自殺した中学生小林真の体を借りて現世で修行を積むことになる。
真の母 (まことのはは)
良妻賢母タイプの母親だが、実は真が自殺をはかるまではフラメンコ教室の講師と不倫関係にあった。
小林 満 (こばやし みつる)
真の兄で高校3年生。成績優秀だが、勉強が苦手な真のことをバカにしている。それ故に兄弟仲は険悪で、互いに口をきくこともほとんどなくなっていた。
プラプラ
ぼくの人生再チャレンジをガイドする天使。外見は子ども(基本的にその姿は人間には見えない)だが、大人びた人格を持つ。
桑原 ひろか (くわばら ひろか)
真が好意を寄せていた後輩の中学2年生。あっけらかんとした性格で、周囲からの人気も高いが、その一方で援助交際をしているとの噂もある。
真の父 (まことのちち)
人がよいごくごく平凡なサラリーマン。家庭内での存在感は薄かった。
佐野 唱子 (さの しょうこ)
真の同級生で、同じく美術部に所属している。人と接することは苦手で、どもり性がある。真には好意を抱いており、真の変化にいち早く気づく。
早乙女 (さおとめ)
真の同級生。クラスでは目立つ方ではないが、気さくな性格の持ち主で、ぼくが憑依した真とも仲良くなる。
小林 真 (こばやし まこと)
内気な性格の中学三年生。勉強は苦手だが絵を描くことが好きで、美術部に所属している。思いつめ自殺をはかり、その体にぼくが憑依した。