性への興味から始まる思春期男女の青春物語
純朴な男子高校生・山岸高成は、興味本位から友人の吉野貴史の家で、アダルトグッズを試すことになる。その集まりには高成の片思いの相手・飯田里帆と、彼女の親友・新山智乃も参加していた。高成の思いを知らないまま、里帆は自分の目の前で貴史相手に処女を捨て、その後も放課後や休日は同じメンバーで集まることが増えていく。思春期真っただ中の四人の男女の恋心と性欲が複雑に絡み合う青春物語が、ラブコメディを交えながら穏やかなタッチで展開される。
純情男子高校生×ギャップのある清純系女子高校生
主人公の山岸高成は、ごくふつうの高校生で周りに流されやすい優柔不断な少年。性に対して年相応に興味はあるものの、以前から思いを寄せている飯田里帆には清純なイメージを抱いている純情な一面がある。一方、里帆は清楚系女子で生真面目で恥ずかしがり屋ながら、実際は性に興味津々な、見た目とは違うギャップの持ち主でもあった。里帆は性への興味とその場の雰囲気に流されるまま、吉野貴史と一線を越えてしまう。その意外な素顔にショックを受けた高成は、自分の性欲を満たすことができれば誰でもいいのかと戸惑いながらも里帆への恋心を捨て切れず、彼女の言動に悶々とする日々を過ごすこととなる。
飯田里帆と疎遠になってしまった山岸高成
夏祭りやカラオケボックスでの出来事をきっかけに、山岸高成は飯田里帆に対して幻滅や嫌悪のような感情を抱くようになる。それでも里帆への情欲が捨てられない高成は、学校で再び吉野貴史に誘われ、自暴自棄になって里帆と一線を越えてしまう。その後は受験勉強の忙しさから自然と里帆たちと疎遠になっていた高成は、予備校で里帆にそっくりな茜谷優里と出会い、新たな欲望の波に飲まれていく。新学期が始まり、優里のことが気になりつつも里帆への複雑な思いに揺れる高成は、文化祭を機に里帆の秘密を知る。
登場人物・キャラクター
山岸 高成 (やまぎし こうせい)
とある高校に通う男子で、飯田里帆とはクラスメート。自己主張が苦手で、おとなしい性格をしている。性行為は交際相手とすべきという清い考え方の持ち主ながら、周囲の雰囲気に流されやすい一面を持つ。口には出していないものの、以前から里帆に思いを寄せており、彼女を守るためなら不良にも立ち向かう決意をしている。さまざまな出来事を経て里帆の清純なイメージが崩れ、彼女の内面を知るたびに衝撃を受けつつも、そのギャップにさらに惹かれていく。
飯田 里帆 (いいだ りほ)
山岸高成と同じ高校に通う女子で、高成とはクラスメート。黒髪ロングヘアの清楚な美女で、男子に人気がある。花野しおりというAV女優に容姿が非常に似ている。一見純粋無垢に見えるがミステリアスな一面を持ち、外見とは裏腹に異性や性行為に興味津々で、知らない男性からのナンパも簡単に受け入れる。高成からは清純女子と思われているが、彼に意外な内面を見せるたびに衝撃を与えている。
クレジット
- 原作
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桂 あいり
書誌情報
カラミざかり ボクのほんとと君の嘘 8巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2021-03-18発行、 978-4065226704)
第2巻
(2021-07-06発行、 978-4065239902)
第3巻
(2021-11-18発行、 978-4065258835)
第4巻
(2022-03-18発行、 978-4065270615)
第5巻
(2022-07-20発行、 978-4065284117)
第6巻
(2022-10-20発行、 978-4065294789)
第7巻
(2023-01-19発行、 978-4065304181)
第8巻
(2023-03-20発行、 978-4065310823)