残された時間を懸命に生きる主人公の初恋
余命一年を宣告された高宮円花が「恋をしたい」という願いを叶えるため、残りの人生を懸命に自分らしく生きようとする青春恋愛物語。円花が恋愛相手に選んだ吉良光汰は遊び人だったが、円花を特別に思い、恋愛の楽しさを教え、新しい世界を見せてくれる。また、イケメンで包容力のある光汰の急接近にキュンとさせられるシーンも多い。作中では、過酷な運命を抱えた円花の切なくも甘酸っぱい初恋が描かれていく。
周りを寄せ付けない美少女×学校一のプレイボーイ
円花はとびきりの美少女だが、幼いころから病気のため、親に過保護に育てられ、さまざまなことを禁止されてきた。そのため、同級生とは壁ができてしまい、楽しむということを諦めていた。一方、光汰はスポーツもできるイケメンのバンドマン。いつも女子に囲まれ、モテまくってはいるものの、実は、つらい過去を経験していた。ある日、円花からの突然の告白で付き合うことになった二人。「ずっと好きだった」という言葉は円花の嘘だったが、もともとお互いのことが少し気になっていたために付き合い始め、相手のことを知るうちに二人はどんどん惹かれ合っていく。
病気のことをなかなか打ち明けられない円花
光汰と付き合い始めると、彼を好きだった女子たちから円花は嫌がらせを受ける。それでも自分の意志をつらぬいて、光汰のそばを離れない円花。彼をもっと知りたい、喜ばせたいと思うものの、自分の病気のことや、余命のことをなかなか打ち明けられずにいた。そんな中、光汰たちのバンド合宿に同行した円花は、薬をなくしてしまい、激しい頭痛に襲われて倒れてしまう。さらに光汰とのファーストキスが記憶から抜け落ちてしまうなど、円花の病気の進行は止められないのだった。
登場人物・キャラクター
高宮 円花 (たかみや まどか)
余命一年を宣告された女子高校生。腰までの黒髪ストレートをした色白の美少女で、学校では高嶺の花といわれている。家は裕福で、頭が良く、真面目な優等生。綺麗な声で歌もうまく、芯が強くて自分の意見をしっかり持っている。しかし、幼い頃から重い病をかかえており、心配する親が学校まで送り迎えすることがあり、先生も病気の自分を特別扱いするため、孤立しがちだった。さらに、お菓子を食べることや一人で外出することも禁止されていて、修学旅行にも行けなかった。そのため、さまざまなことを諦め、生きる気力をなくしていたが、吉良光汰との出会いによって前向きになる。過保護に育ったため、知らないことが多く、普通の女の子になりたいと願っている。
吉良 光汰 (きら こうた)
サラサラヘアのイケメン高校生。小さい頃に父を交通事故で亡くし、母子家庭で育つ。幼なじみとバンドを組んでおり、ギターを担当している。笑顔をふりまく学校一のプレイボーイで、いつも周りには女子の取り巻きがいる。スポーツ万能で、バスケの試合の助っ人に入って勝利に貢献することもある。頭も良いのだが、一時期荒れていたため、特別進学クラスには入れなかった。実はつらい過去を経験している。
書誌情報
きっと愛だから、いらない 8巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2018-04-26発行、978-4098700820)
第2巻
(2018-07-26発行、978-4098702084)
第3巻
(2018-10-26発行、978-4098702831)
第4巻
(2019-02-26発行、978-4098703777)
第5巻
(2019-04-26発行、978-4098704743)
第6巻
(2019-07-26発行、978-4098705733)
第7巻
(2019-11-26発行、978-4098707058)
第8巻
(2020-01-24発行、978-4098707157)







