概要・あらすじ
とある学校へ転校してきた我零寺鬼堂翔は、クラスのみんなへの挨拶として美少女キャラのガレージキットを配る。しかしクラスメートの修賀レイは配られたガレージキットをいやらしいモノと投げ捨て、翔と衝突してしまう。その後美術部に入部しようと部室へ向かった翔は、そこにいた水木との問答の末、彫刻vsガレージキットのコンペをすることになる。
その勝負の条件である「同じモチーフ」のモデルとして名乗り出たのは、翔をよく思わないレイであった。
登場人物・キャラクター
我零寺鬼堂 翔 (がれいじきどう しょう)
腹部の辺りに大きな傷を持つ。ガレージキットの制作に命を賭けており、ガレージキットに対して自分なりの信念を持っている。そのため自分と違う信念を持つ者に対しては感情をあらわにすることも。自分を高めるためや、モデラーとしての生命を賭け、美術部の水木や浅井果盛と戦っていく。
修賀 レイ (しゅうが れい)
我零寺鬼堂翔が転入してきたクラスの女の子。テニス部に所属しているが、不器用で体が固いため選手にはなっていない。美術部のデッサンモデルを何度か引き受けているため、水木とは面識がある。強気な性格で、転校の挨拶として翔が配ったガレージキットを、いやらしいモノと投げ捨てたことで、翔からパンチを喰らう。クラスメートが翔のガレージキットの良さを褒めていても、女を殴る男は許せないと翔を憎む。 その後翔が水木と対決することを知った彼女は、水木を勝たせるため自らモデルを名乗り出る。
水木 (みずき)
我零寺鬼堂翔が転校してきた学校の美術部部長。入部を希望してきた翔をヌードデッサン目当ての不純な動機を持つ生徒だと思い、入部を断る。だが翔の言葉を受け、さらにその場にいた先生の決定により、翔とのコンペを行うことになる。得意なものは石を使った彫刻で、特殊な道具を使って周囲に石の破片を飛ばす「ローリングクラッシュ」という技を持つ。
吉沢 (よしざわ)
我零寺鬼堂翔が転校してきた学校の生徒で修賀レイの隠れファン。水木との対決で、レイの情報を得るために翔に声をかけられた。翔と同じくガレージキットに詳しくレイのガレージキットを貰うという条件で翔に協力する。
瓦礫 えるざ (がれき えるざ)
我零寺鬼堂翔の姉。医学部の教授であり、翔の体のある秘密を校長に伝えた。
校長 (こうちょう)
我零寺鬼堂翔が転校してきた学校の校長。瓦礫えるざから翔の体の秘密を聞かされ、水木との対決を中止させようとするが、えるざに止められる。
浅井 果盛 (あさい ぱてもり)
大手メーカーであるギャラクシーホールに所属しているモデラー。ギャラクシーホールの刺客として我零寺鬼堂翔のいた学校へ赴き、そこにいた吉沢から翔の作った作品を見せてもらうが、文字通り「瓦礫」と称して投げ捨てた。その後ファンタスティックコンベンションの会場内にいた翔を見つけバトルを挑む。ガレージキット制作の技術は高いが、制限時間3時間半のガレキ制作対決という無謀な条件を提示し、翔からもハッタリと思われていたが、ある秘策を用いて翔を窮地に追い詰める。
谷 かおる (たに かおる)
我零寺鬼堂翔がファンタスティックコンベンションで出会った人物。美少女フィギュアのコレクターであり、会場内で大量にフィギュアを購入していた。ガレージキットに懸ける思いは翔に負けていない。熱い性格をしており、徹夜で並ぶ客を取材するレポーターに対して一喝する場面も。その後浅井果盛との戦いで苦戦している翔に言葉を投げかけ、翔を奮い立たせる。
王獅子 光一 (おおじし こういち)
我零寺鬼堂翔と浅井果盛の対決に立ち会う一流モデラーの1人。男キャラの造形が得意な硬派モデラー。ただ売れるガレージキットを作るのではなく、感動を共有できる作品を作ることを信条としている。浅井の秘策を外道のやり口と言い放つ。
社長 (しゃちょう)
浅井果盛が所属している超大手メーカーギャラクシーホールの社長。我零寺鬼堂翔との対決で浅井が用意した秘策について危惧する。
集団・組織
ギャラクシーホール
ガレージキットを制作している大手メーカー。浅井果盛もモデラーとして所属しており、ガレージキット制作に関して会社独自の、ある手法を持つ。
場所
ファンタスティックコンベンション
おもちゃ会社「万々歳」がプロデュースしている、半年に一度催されるガレージキットの祭典。個人や企業によるガレージキットの販売などが行われる。
その他キーワード
ガレージキット
個人、もしくは主に小さな企業が製造・販売している模型キット。大量生産を前提とするプラモデルとは製造過程が異なり、一般的に少数しか生産されないため、モデラーの個性を反映したり、細かいニーズに応えやすいのが特徴。