キラメキ☆銀河町商店街

キラメキ☆銀河町商店街

ふじもとゆうきの代表作。初連載作品『となりのメガネ君。』の完結後に連載を開始した。都会の端っこにある銀河町商店街が舞台。生まれた時からのお向かいさん、八百屋の三宅千乃(ミケ)と魚屋の黒須藍(クロ)の名物コンビと、4人の幼なじみが繰り広げる下町人情コメディ。白泉社「ザ花とゆめ」2005年8月1日号・10月1日号、2006年2月1日号、「花とゆめ」2006年12号・18号、「ザ花とゆめ」2006年11月25日号に読み切り連作として掲載。「花とゆめ」2006年23号から本格連載となり、2009年1号まで連載された。

正式名称
キラメキ☆銀河町商店街
ふりがな
きらめきぎんがちょうしょうてんがい
作者
ジャンル
青春
 
友情
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社)
巻数
全10巻完結
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銀河町商店街マブダチの会

ミケクロコンビと、米屋の椎葉杏子(イバちゃん)、焼き鳥屋の佐藤香澄(サト)、酒屋の白馬守(マモル)、蕎麦屋の花咲一休(キュー)は、銀河町商店街マブダチの会のメンバー。小さい頃からいつも一緒に走り回っていた幼なじみで、8歳の時にこっそり家を抜け出し、丘の上の公園で流星群を見た特別な仲間である。流星群に感動した6人は、20~30年後に来るという、次の流星群を一緒に見ることを約束した。しかし、中学に上がると、全員クラスが離れることになり、次第に全員が集まることも少なくなっていく。そんな状況を寂しく感じたミケは、みんなにある提案をする。本作は、中学生、高校生へと成長し、変化していくマブダチの会と、いつまでも変わらない友情を描いた青春物語である。

わかりやすいクロと超鈍感なミケの恋愛

お向かいさんのミケとクロは、生まれる前から一緒の名コンビ。小さい頃からずっと「同じ」だったが、いつの間にかクロのほうが強く大きくなっていく。クロがミケを好きなことはバレバレで、マブダチの会のみんなが知っているほどである。しかし、肝心のミケにとって、クロはあくまでもずっと一緒につるみたい大切な相棒である。超鈍感なミケは、時々感じる胸の痛みの正体に気づいていないのだ。本作はそんな二人がケンカをしたり、モヤモヤした気持ちをぶつけ合ったりしながら成長していく姿を描いている。

人情にあふれた人間ドラマが魅力

駄菓子屋「富士屋」の富士ばぁは、ケチで偏屈な婆さん。「アイスキャンデーの当たり棒は、100本で1本交換」という謎ルールで、一度も交換しようとせず、勝手に交換しようとするとほうきで撃退されてしまう。まさにミケやクロたちの天敵だった。そんな富士ばぁだが、本当は誰よりも商店街を愛しており、優しい一面を持っている。昔、幼いミケが泣いてると「気持ちが下を向いたときは、商店街を端から端までゆっくりあるけば、いつの間にか笑顔が戻る」というおまじないを教えてくれたのだ。ある日、富士ばぁが入院のために、商店街を離れることになった時、マブダチの会のメンバーは、彼らにしかできない方法で富士ばぁを見送った。下町人情にあふれた心温まるストーリーが、本作の魅力の一つである。

登場人物・キャラクター

三宅 千乃 (みやけ ちの)

銀河町商店街の八百屋「八百幸」の次女。初登場時は13歳。赤毛とそばかすが特徴の小柄な少女。明朗活発で人情に厚く、またずば抜けた運動神経の持ち主で、たい焼きが大好物。向かいの魚屋「魚一」の次男、黒須藍(クロ)とは、生まれた病院も一緒という名コンビ。子どもの頃から猫のように二人でじゃれ合っていたことから、名字をもじって「ミケ」というあだ名がついた。日曜朝市にはクロとのバトルが恒例となっており、お互いの店の売り物を武器に空中戦を繰り広げる。恋には超鈍感で、クロの好意に長い間気づかなかった。クロに加え、蕎麦処(そばどころ)「花」の長男のキュー、「椎葉米店」の長女のイバちゃん、焼き鳥「鳥勝」の長女のサト、「白馬酒店」の長男のマモルとは、幼少時、夜中に家を抜け出して一緒に流星群を見た特別な仲間。

黒須 藍 (くろす あい)

銀河町商店街の魚屋「魚一」の次男。銀河町商店街マブダチの会の一人。誕生日は10月2日で血液型はO型。初登場時は13歳。甘いマスクの持ち主だが、超硬派で照れ屋。向かいの八百屋「八百幸」の次女、三宅千乃(ミケ)とは、生まれる前から一緒という名コンビ。子どもの頃から猫のように二人でじゃれ合っていたことから、名字をもじって「クロ」というあだ名がついた。ミケに負けず劣らずの運動神経の持ち主で、恒例となっている日曜朝市のミケとのバトルにいつも引き分けている。ミケに対し、友達以上の感情を持ち続けている。

椎葉 杏子 (しいば あんこ)

銀河町商店街の米屋「椎葉米店」の、4人姉弟の長女。銀河町商店街マブダチの会の一人。誕生日は4月7日で血液型はA型。初登場時は14歳。お団子頭が特徴のふっくらした女性で力持ち。おかん気質で面倒見のよさは天下一品。あだ名は「イバちゃん」。

佐藤 香澄 (さとう かすみ)

銀河町商店街の焼き鳥屋「鳥勝」の長女。銀河町商店街マブダチの会の一人。誕生日は11月5日で血液型はA型。初登場時は13歳。黒髪のロングヘアーと眼鏡が特徴。生真面目な小心者だが、アニメや漫画に情熱を燃やすオタクである。あだ名は「サト」。

白馬 守 (しろうま まもる)

銀河町商店街の酒屋「白馬酒店」の長男。銀河町商店街マブダチの会の一人。誕生日は2月1日で、血液型はO型。初登場時は13歳。白い髪と眼鏡が特徴の美少年。音楽や読書などを幅広くたしなむ多趣味な人間だが、超天然ボケ。あだ名は「マモル」。

花咲 一休 (はなさか いっきゅう)

銀河町商店街の蕎麦屋「花」の長男。銀河町商店街マブダチの会の一人。誕生日は12月25日で、血液型はB型。初登場時は13歳。長めの金髪が特徴の色男。根っからの女たらしでナルシストなお調子者。あだ名は「キュー」で、本名の「一休」と呼ばれるのを嫌っている。

書誌情報

キラメキ☆銀河町商店街 全10巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第1巻

(2006-04-19発行、 978-4592180692)

第10巻

(2009-06-19発行、 978-4592186595)

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