概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
鈴原 環 (すずはら たまき)
とある高校に通う2年生の女子。臓器売買に関与している。スレンダーな体型で、明るいセミロングヘアにしている。胸部には縦に伸びる大きな手術痕がある。人形のようにかわいらしい顔立ちながら、気怠(けだる)い雰囲気で表情に乏しい。臓器売買の手配やターゲットの選定、臓器の運搬などは相棒のタカシが担い、スタンガンで標的の意識を奪う「狩り」と、臓器を取り出す「解体」を鈴原環自身が担当している。意識のあるまま麻酔なしで行う解体は立ち会った者が嘔吐(おうと)するほど凄惨だが凄腕(すごうで)で、環の取り出した腎臓を見た闇医者の林(英琢磨の偽名)には、その技術を高く評価されるほど。犯罪に手を染めながら悪びれる様子がないのは、「生きるべき人間に命を再分配する」という正義に基づいて行動しているからで、ターゲットも更生する見込みのない凶悪犯に限定している。ターゲットを調査捕鯨に準(なぞら)えて「クジラ」と呼称している。そんな中、商売敵の出現により、大きな事件に巻き込まれていく。指名手配犯の英琢磨を慕い、身体に触れていいのは彼だけと慕っている。ちなみに男性経験はゼロ。
英 琢磨 (はなぶさ たくま)
殺人と放火の疑いで指名手配されている30代の男性。オールバックのツーブロックの髪型で、顎ヒゲを生やし、ハーフリムの眼鏡をかけている。3年前まで叔父(おじ)が医院長を務める英医院で医師として働いていたが、現在は「林」の偽名で闇医院「林クリニック」を営んでいる。闇医師ながら、良心的な価格で素早く対処してくれると裏世界では評判になっている。また、臓器売買を取り仕切るタカシの上客で、必要に応じて違法な臓器移植を施すことがある。また、手術後の投薬が必要な患者に対しては、保険が適用される病院を紹介するなど、アフターケアも万全。のちに移植手術の腕を買われ、日本進出を企む大陸系マフィアに移植専門の病院のトップになって欲しいと依頼されるが、この申し出を拒否したことで危機に陥ってしまう。かつて心臓移植を施した「たまき」という少女の行方を私立探偵の阿藤圭介に探らせているが、思うような結果が得られていない。
書誌情報
ギフト± 全26巻 日本文芸社〈ニチブンコミックス〉
第1巻
(2015-07-18発行、 978-4537133127)
第10巻
(2017-12-18発行、 978-4537136685)
第17巻
(2019-10-09発行、 978-4537139860)
第26巻
(2022-10-19発行、 978-4537145564)