概要・あらすじ
営業成績が悪化したハッピーサポート三本駅前支店に、新支店長として高木誠がやってきた。前支店長の丸川は平に降格。高木の最初の目標は、回収率95%を達成するため、延滞客へ片っ端から電話をし、貸付金の回収を行うことだった。上司からは厳しいノルマを課せられ、達成出来なければ即降格。金を借りてもらって、利子を頂いて生活しているんだという信念を持って高木は金を貸し、回収していく。
登場人物・キャラクター
高木 誠 (たかぎ まこと)
中堅消費者金融ハッピーサポート三本駅前支店長。元第壱銀行の銀行員だったが、不正融資の責任を押し付けられて退職。ハッピーサポートに転職してから、半年で支店長に昇進。35歳。銀行時代の取引経験から、人の身なりなどを見て与信する能力がある。また、「金貸しは人を信用して貸す」が信条。
高木 聡子 (たかぎ さとこ)
高木誠の妻。仕事に口は出さないが、ほとんど家にいない夫を恨んでいる。
高木 和也 (たかぎ かずや)
高木誠の息子。小学3年生。父が朝早くから夜遅くまで仕事をしているため、ほとんど顔を合わせない。
丸川 (まるかわ)
ハッピーサポート三本駅前支店前支店長。転職し、入社5年目。半年間、三本駅前支店長だったが、業績不振の責任を取らされ平に降格。代わりの支店長として高木がやってきた。
篠原 (しのはら)
ハッピーサポート三本駅前支店勤務。入社5年目の女性社員。3年前に結婚する予定だったが破談になった過去がある。
島田 (しまだ)
ハッピーサポート関東東南地区部長で高木誠の上司。部下は使い捨て、自分さえよければいいという考えの冷酷な男。
野上 (のがみ)
ハッピーサポート三本駅前支店勤務。入社2年目。高木誠に触発されやる気を出す。しかし、担当した顧客の小宮理華が自己破産したために不良債権を作ってしまう。
松浦 勉 (まつうら つとむ)
ハッピーサポート三本駅前支店へ借金に来た。就職内定で正式就職していないが、優秀な営業職と見抜いた高木誠は30万円を貸すことにする。
小宮 理華 (こみや りか)
ハッピーサポート三本駅前支店へ借金に来た。食品メーカー勤務。浪費家。ハッピーサポートの担当に野上がつき、親身に借金を一本化したが、その後、自己破産してしまう。
富田 伸夫 (とみた のぶお)
ハッピーサポート三本駅前支店で2年前に200万を借り、返済が急に止まってしまった。高木誠が訪ねてみると富田伸夫は亡くなっていた。しかし、財借返済保険を請求するため富田伸夫の妻に死亡診断書を求めると、貸し付けとのときに提示した大学教授という職業が偽物だったことがわかる。