概要・あらすじ
沖縄旅行に現れた忠と華織(爽原華織)。海で遊ぶ二人の前に足の生えた魚が出現する。それは強烈な腐臭を放っていた。急いで沖縄を離れるが歩行魚は二人を追いかけるように東京にも現れる。忠は発明家のおじ小柳の元を訪れ、歩行魚の調査を依頼する。小柳は歩行魚を調べるうち、第2次世界大戦中に日本陸軍によって行われたある研究を思い出す。
結果を待つうちに華織の身体に異変が現れる。
登場人物・キャラクター
忠 (ただし)
若い男性。神奈川県の実家を離れ、付き合っている華織(爽原華織)と2人で、東京で同棲している。華織と沖縄旅行に行った際に、陸上を走る魚(歩行魚)に遭遇する。その後、日本中が大混乱に陥る中で、正気を保ち続けた数少ない一人。
爽原 華織 (さわはら かおり)
長い黒髪の若い女性。付き合っている忠と同棲している。両親はおらず天涯孤独の身。匂いに敏感で、歩行魚が放つ腐臭に悩まされる。歩行魚から逃れ、小柳の元に身を寄せる中で、身体に異変が生じる。
ホオジロザメ
『ギョ』に登場する生物。歩行魚の一種。沖縄の海水浴場に現れる。巨大な身体で上陸して人間を食い散らし、建物を破壊して回る。
小柳 (こやなぎ)
髪が長く髭を伸ばした、痩せた男性。発明家を職業とし小柳研究所を営む。忠のおじ。忠の依頼で歩行魚を調べる。その特徴が、第2次世界大戦中に自分の父親が研究に携わった兵器に似ていることに気づく。
小柳の父 (こやなぎのちち)
旧日本陸軍の技術者。沖縄で兵器の開発に携わっていた。
芳山 (よしやま)
物静かで清楚な女性。小柳の助手。忠を「ぼっちゃん」と呼ぶ。小柳を男性として密かに慕っている。
歩行魚 (ほこうぎょ)
『ギョ』に登場する生物。沖縄で忠と華織(爽原華織)が沖縄で遭遇した生物。魚の腹部から細い足が伸び、陸上を歩行する。様々な種類の魚が歩行魚となり、やがて日本中に大量に出現する。強烈な腐臭を発する。
サーカスの男性 (さーかすのだんせい)
シルクハットに燕尾服の不気味な男性。シトラス大サーカスを指揮している。忠にガス菌に侵された団員達の演技を見せる。
集団・組織
シトラス大サーカス (しとらすだいさーかす)
『ギョ』に登場するサーカス団。団員がガス菌に侵されている。奇妙な音楽をテントから奏でて、忠を誘う。
シトラス楽団 (しとらすがくだん)
『ギョ』に登場する楽団。シトラス大サーカスでガス菌に感染した団員で構成される楽団。奇妙な音楽を奏でる。また、団員たちは指を全く動かさずに楽器を演奏する。
東都大学 (とうとだいがく)
『ギョ』に登場する大学。ガス菌撲滅のための研究拠点。研究に携わる学生達は、なぜかガス菌に侵されていない。
イベント・出来事
人間火焔ショー (にんげんかえんしょー)
『ギョ』に登場する見世物。シトラス大サーカスの見世物の一つ。ガス菌に感染した人間が吐くガスに火をつけると、炎の中にありえないものが浮かび上がる。
その他キーワード
ガス菌 (がすきん)
『ギョ』に登場する細菌。感染した生物は、強烈な腐臭を放つガスを大量に放出し身体が膨れ上がる。
歩行機 (ほこうき)
『ギョ』に登場する機械。歩行魚の足の部分の通称。単純な構造にも関わらず、複雑な動きをする。