概要・あらすじ
怒りにかられてクソゲー「ドラゴンサーガ」をボコボコにしていた購入者の少年たちを見とがめ、乱暴な行為を制止した少年ミチロウは、彼らの反撃を受けたうえ、定価でそのクソゲーを押しつけられてしまう。しかも、クソゲーを助けたお礼として「ドラゴンサーガ」の世界へと強制的に導かれたミチロウは、なぜか伝説の勇者として魔王ジョブライアスを倒すという、長く苦しい旅を始めることになってしまうのだった。
登場人物・キャラクター
ミチロウ
どこにでもいる平凡な14歳の少年。道端でボコられていたクソゲー「ドラゴンサーガ」を助け出したことが縁となり、お礼としてクソゲーの世界へと強制的に誘われてしまう。さらに女王クリスティーナから伝説の勇者として認められたため、魔王のジョブライアスを倒す旅へとこれまた強引に出発させられることになった。冒険の舞台がクソゲーなため、道中では些細な罪状で逮捕されたり、雑魚敵に一方的にぶちのめされるなど、とにかく理不尽な目に遭遇することが多く、そのたびにゲームに対するツッコミを全力で入れていた。 RPGをプレイするのを趣味にしており、過去には名作やクソゲーを問わず、数多くのRPGをクリアしている。
ローリィ
隣の国の王子様。桜の木の下で冬眠していたところをミチロウが仲間にした。容姿端麗だが自由奔放な性格で、先の読めない言動からミチロウによるさまざまなツッコミを受けていた。魔法を扱うことができるが、それは口から自身の小さな分身をゲロのように多数吐き出すという非常に気持ちの悪いものであった。
フループ
魔術師の女性。ミチロウが魔法使い売りの老婆から50ゴールドで買い取り、仲間に加えた。実はただの売り子であり、魔法は一切使えない。おしとやかな紅一点で、戦力としてはほとんど役にたたない。実は大食漢。
クリスティーヌ
「ドラゴンサーガ」の女王様。退屈な世界に飽き飽きしており、成り行きでこの世界へと迷い込んだミチロウを勇者として認定し、「勇者なら死んでもすぐに生き返る」といういい加減な理由で、魔王ジョブライアスを倒すための冒険へと旅立たせた。日中はパターゴルフやコンピュータゲームごっこなどを家臣と一緒に楽しんで暇をつぶしている。
ジョブライアス
魔界軍団の総帥。登場時の姿は常にシルエットになっており、その正体は不明。シードマをはじめとする部下を使役して、勇者を打ち倒そうとしていた。失敗した部下に改造手術を施したり、一生漫画誌の編集者として働かせることを義務付けるなど、かなり冷酷な性格。
シードマ
ローブで姿を隠した魔王軍の一員。かなりの力を持つボスキャラの1人だが、一向に勇者の現れない退屈なクソゲーの世界にうんざりしていたため、ミチロウの登場を知った時は嬉しさのあまりスキップして魔王のジョブライアスに報告していた。仕事の合間にはレトロゲームをプレイしている。
アンジェ
魔王軍にさらわれた女王クリスティーヌの娘。ダンジョンに閉じ込められていたが、勇者がなかなか救出に来なかったため、退屈しのぎにシェイプアップしていたところ、ダンジョン内のどの敵よりもはるかに強くなってしまった。そのため豪奢な鎧を着込んでミチロウを迎え撃つことになる。抱きついただけでミチロウの命を奪えるほどの怪力を誇る。
その他キーワード
ドラゴンサーガ
キング・オブ・クソゲーとも称される世界有数のクソゲー。難易度が無駄に高く、謎解きにも理不尽な点が多数あるため、ゲーム内の登場人物である女王クリスティーヌでさえも、「こんなクソゲーぜったいクリアできねーよな」と悪態をついていた。