対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~

全寮制の名門女子高「黒美女子学院」に特待生として入学した少女、深月綾はひょんなことから全校生徒のあこがれのお嬢様として注目される白百合さまが、自分と同じ対戦格闘ゲームマニアであることを知ってしまう。退学のリスクと引き換えに、夜な夜な熱いバトルを繰り返す綾と白百合さまの姿を描く、青春ゲームバトルストーリー。「月刊コミックフラッパー」2020年2月号から掲載の作品。

正式名称
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~
ふりがな
たいありでした おじょうさまはかくとうげーむなんてしない
作者
ジャンル
ゲーム
レーベル
MFコミックス フラッパーシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊7巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

お嬢さまは格闘ゲームなんてしない

お嬢様にあこがれて全寮制の女子高「黒美女子学院」に特待生として入学した深月綾は、庶民感覚が抜けないことに苦労しつつも、優しい同級生に囲まれて楽しい学園生活を満喫していた。そんなある日、特別教室棟を歩いていた綾は、全校生徒のあこがれの存在であるお嬢様、白百合さまが誰もいない教室にノートPCとアーケードコントローラーを持ち込み、ネットを介した対戦格闘ゲームに夢中になっている姿を目撃してしまう。高貴でミステリアスな雰囲気を漂わせ、優雅な所作で多くの生徒を虜にしていた白百合さまの姿はどこにもなく、勝利後に全力で雄たけびをあげ、対戦相手を口汚くあおりまくる白百合さまを見た綾は驚愕してしまう。醜態を目撃されたことに気づいた白百合さまは、綾に対して涙ながらにこのことを口外しないでと懇願する。その願いを聞き入れて現場を立ち去った綾だったが、翌日から校内のどこにいても白百合さまの熱視線を感じるようになる。そのことがほかの生徒のあいだで噂となり、綾は平穏だった日常生活に支障を来していた。困った綾は放課後の特別教室棟に出向き、白百合さまを問い詰めようとするものの、音もなく綾に近づいた白百合さまは綾の親指を見て「アケコンだこ」があることを指摘。綾が自分と同じ格闘ゲーマーであることを看破した白百合さまは、綾に対して格闘ゲーム「π4」で対戦しようと申し出るのだった。対戦格闘ゲームをプレイしなくなって久しい綾はその申し出を固辞するが、綾の話を聞き入れようとしない白百合さまは涙を流しながら綾に対して懇願を続ける。白百合さまの瞳の輝きに心を動かされた綾はその申し出を承諾し、「π4」で対戦を始めるのだった。綾と比べると白百合さまの腕前は雑魚レベルで、綾が簡単に2勝をおさめる。しかし、3戦目で動きを変えた白百合さまの巧みな戦術の前に綾は翻弄され、思わぬ敗北を喫してしまう。綾は、お嬢様らしさを捨ててまで勝利を追及する白百合さまの姿勢にひそかに感銘を受ける。見回りの用務員が来たことで勝負は中断され、二人は窓ガラスを割るという強引な手段で現場から逃げ去るのだった。翌日から綾と白百合さまは、対戦格闘ゲームで夜な夜な白熱のバトルを繰り広げることになる。

秘密の対戦

白百合さまと格闘ゲーマーという共通の秘密を共有し、彼女のよきライバルになった深月綾は、監視が厳しくなった寮内で対戦場所を求めて奔走する日々を送っていた。ある夜、対戦するのにおあつらえ向きな空き部屋を見つけた綾と白百合さまは、満を持して対戦の準備を始めるが、その姿を見回りをしていた自治組織「寮務委員会」の犬井夕に見られてしまう。夕が二人と同じ対戦格闘ゲーム好きだったため、見逃してもらえると思われた矢先、三人がいる現場に寮務委員で4階の階長を務める一ノ瀬珠樹が入室してくる。すぐさま保身に走った夕に裏切られてしまった二人は、処分を免れない状況へと追い込まれてしまうが、珠樹の言動に違和感を覚えた綾は、珠樹が隠れ格闘ゲーマーであることを見抜く。そのことを珠樹へ伝えたものの、それはかえって逆効果となり、さらに重い処分が下ることが決定的となってしまう。追い込まれた白百合さまは、珠樹に対し「π4」での対戦を申し込む。その申し出を一笑に付して立ち去ろうとする珠樹だったが、白百合さまが言い放った「逃げるんですか?」という一言で珠樹は逆上。珠樹が勝利した暁には、綾と白百合さまが退学するという条件付きで、「π4」で対戦をすることになる。しかし、圧倒的なテクニックの差によって白百合さまは珠樹に圧勝。泣いて悔しがる珠樹に対し、π4の戦い方を教えるという条件で、校則違反を見逃してもらうのだった。その後、綾をはじめとする四人は夜な夜な綾の部屋に集い、対戦格闘ゲームで腕を磨く日々を送るようになる。その過程で四人は、来月にせまったアメリカ最大の格闘ゲーム大会の日本版「EXjp」への参加を決意する。

EXjpへの参加

黒美女子学院の追試の日程が格闘ゲーム大会「EXjp」と完全にかぶっていることが判明し、勉強が苦手な白百合さまの「EXjp」への参加が危ぶまれる緊急事態となってしまう。優等生の深月綾が中心となり、1週間以上ものあいだ勉強会を続けたことで中間考査では事なきを得、四人全員が無事に「EXjp」への参加を果たす。会場入りした四人は、真剣勝負の大会特有の緊張感と、晴れの日のお祭り的な独特な会場の雰囲気を存分に味わい、謎の少女にあおられるなどの些細なトラブルに見舞われながらも、それぞれが初戦を迎える。未知の環境にガチガチになってしまった一ノ瀬珠樹は、初戦の対戦相手である荒らしプレイを得意とする恐神の前に圧倒されてしまうが、大会前に荒らしプレイへの対策を徹底的に重ねてきたことが功を奏し、逆転で初戦突破に成功する。その後に不戦勝になるという幸運も重なり、綾と共に最初のプールを抜けることに成功する。一方、緊張で初戦を落とした白百合さまは、L(ルーザーズ)側に回るが、そのことで逆に落ち着きを取り戻し、本来の実力を発揮するようになる。そんな彼女らの奮闘をよそに、会場内はプロゲーマーのgekido禍腐餌悪霊という、予選プールでは屈指の好カードとなるハイレベルなバトルによって大いに沸き立つのだった。

登場人物・キャラクター

深月 綾 (みつき あや)

お嬢様が集う名門「黒美女子学院」に通っている女子高校生。黒髪をした清楚な雰囲気を漂わせる美少女。特待生として黒美女子学院に入学し、優秀な成績をおさめ続けていることから周囲の生徒にも一目置かれている存在。庶民の出身で、お嬢様になることにあこがれて黒美女子学院に入学したため、内面は庶民的な感覚を残している。つねにお嬢様然とした振る舞いを心掛けているものの、学院全体に漂うハイソな雰囲気にはまだ慣れておらず、寮の食堂で出されるインスタ映えしそうな食事にも内心ではツッコミを入れ続けている。小学生の頃から対戦格闘ゲームが大の得意で、同級生の男の子たちを相手に無双していた過去を持つ。対戦で得られるドキドキ感や友人との触れ合いを心の底から楽しんでいたが、友人が次々と格闘ゲームを卒業していくのを目の当たりにしたことで、自分だけが取り残される寂しさを味わい、いつしか深月綾自身も格闘ゲームに対する情熱を失ってしまう。その後、環境を変えるために一念発起して勉学に励み、お嬢様になるために黒美女子学院に入学した。お嬢様からはかけ離れた概念であるという理由で、ここ最近は対戦格闘ゲームからも遠ざかっている。ある日、誰もいない特別教室棟であこがれのお嬢様である白百合さまが、対戦格闘ゲーム「π4」に興じているのを目撃してしまったことがきっかけとなり、白百合さまに格闘ゲーマーであることを見抜かれ、彼女からいっしょに対戦してほしいと激しいアプローチを受けるようになる。自分が学院に入った経緯からその申し出を拒否するが、対戦格闘ゲームに対するゆるぎない信念と情熱を見せる白百合さまに屈服。それ以降は白百合さまのよきライバルとなり、学院の厳しい規則をかいくぐりながら、夜な夜な校内で白百合さまと対戦格闘ゲームで熱いバトルを繰り広げるようになる。その過程で、対戦格闘ゲームで味わっていた、かつてのキラキラした情熱を取り戻していく。白百合さまとなかよくなってからは、彼女に請われて本名である「美緒」という名で呼ぶようになった。対戦格闘ゲームの大会「EXjp」におけるエントリーネームは「あやまん」。

白百合さま (しらゆりさま)

お嬢様が集う名門「黒美女子学院」に通っている女子高校生。お嬢様の気品と高貴なオーラをまとった美少女。口数の少ないクールビューティーで、外部生として黒美女子学院の高等部に入学して以降、瞬く間に学院の人気者となった。本名は「夜絵美緒」だが、お嬢様としてあまりに完璧で優雅な振る舞いをするため、ほかの生徒からは「白百合さま」というあだ名で呼ばれており、学校中のあこがれの存在となっている。しかし、その姿はあくまで表向きのもので、本来の姿は日々校則違反の危険を犯しながら、校内で隠れて格闘格闘ゲームの「π4」に興じている、常軌を逸した格闘ゲームジャンキー。対戦格闘ゲームに夢中になっているときはふだんのお嬢様の面影は影を潜め、勝利時には雄たけびを上げ、対戦相手を「クソ雑魚」と口汚く罵り続けるなど、傍若無人な振る舞いを見せる。特別教室で対戦格闘ゲームをプレイしているところを深月綾に目撃されてしまい、涙ながらに口止めをする。それ以来、綾に対して熱い視線を送るようになり、その観察力で綾が格闘ゲーマーであることを看破。綾と対戦格闘ゲームで対戦することを熱望するようになる。固辞する綾の話をほとんど聞かず、強引な一点突破で彼女と対戦することを認めさせた。それ以外、よきライバルとして綾と校内で対戦を繰り返している。対戦格闘ゲームへの熱意は本物だが、腕前はまだ未熟で粗削り。しかし、綾との対戦中に彼女の行動パターンを見切って臨機応変に対応し、勝利をものにするなどセンスは抜群。「自分の好きなことをただ全力でやる」を身上としており、一度物事に没頭するといっさい周りが見えなくなる困った性質をしている。中学時代に対戦格闘ゲームに夢中になり、数年間勉学をまったくしなくなったことで母親の不興を買い、校内でゲームが禁止されている黒美女子学院に入学させられた経緯がある。学院では綾にのみ、本名の「美緒」と呼ばせている。好奇心旺盛だが同時に飽き性で、稽古事も続いたためしがない。対戦格闘ゲーム大会「EXjp」におけるエントリーネームは「白百合さま」。

一ノ瀬 珠樹 (いちのせ たまき)

お嬢様が集う名門「黒美女子学院」に通っている女子高校生。肩の上で切りそろえたボブの髪型で、凛とした佇まいの少女。寮の規律を管理する自治組織「寮務委員会」に所属し、寮の4階の階長を務める。寮内の規律には非常に厳しく、ルールを守らない生徒やだらしない格好をした生徒を厳しく指導している。夜の寮を見回っている際に空き部屋で、深月綾と白百合さまが対戦格闘ゲームをプレイしようとしている姿を目撃し、二人に厳しい処分を下そうとする。しかし、綾たちが持ち込んだアーケードコントローラーの一部をチラ見しただけでゲームのコントローラーと認識できたことで、綾に隠れ格闘ゲーマーであることを見抜かれ、成り行きから対戦格闘ゲームの「π4」で白百合さまと対戦することになる。格闘ゲーマーとしての腕前はまだ未熟なため、白百合さまに一方的にボコボコにされ、悔し涙を流していた。敗戦以降、犬井夕を加えた四人で夜な夜な集まり、ひそかに対戦格闘ゲームを楽しみ、自己研鑽(けんさん)に励むようになる。プライドは高いが精神的にもろい部分があり、白百合さまの安い挑発にも簡単に乗ってしまう。対戦格闘ゲーム大会「EXjp」におけるエントリーネームは「てゃ先輩」。

犬井 夕 (いぬい ゆう)

お嬢様が集う名門「黒美女子学院」に通っている女子高校生。ツインテールの髪型をしている。物事を深く考えない楽天的な性格のお調子者。寮の規律を管理する自治組織「寮務委員会」の指導寮生を務めており、一ノ瀬珠樹といっしょに見回りをするなどして、寮の風紀が乱れないように見守っている。小学生の頃から格闘ゲームが大好きで、「π4」もプレイしている。夜の寮を見回っている際に空き部屋で、深月綾と白百合さまが対戦格闘ゲームをプレイしようとしている姿を目撃。自分も対戦格闘ゲームが好きなため、最初は穏便に済ませようとしていたが、あとから珠樹が空き部屋に入ってきたためにすぐに二人を売り、保身を図っていた。珠樹が白百合さまに「π4」で敗れたあとは、夜な夜な四人で集まり、ひそかに対戦格闘ゲームを楽しむようになる。対戦格闘ゲーム大会「EXjp」におけるエントリーネームは「犬ゆ」。

藤宮 森乃 (ふじのみや もりの)

お嬢様が集う名門「黒美女子学院」に通っている女子高校生。ロングヘアをした清楚な佇まいの美少女。物腰は柔らかいが、規律に対しては非常に厳しい性格をしている。寮の規律を管理する自治組織「寮務委員会」の会長を務めており、さらに学院の生徒会長も兼任している。校内で粗相をした生徒が名乗りを上げない場合は連帯責任で学年全体の生徒を処罰するなど、規律の維持のためならいっさい手心は加えない非情さを持つ。

亜里沙 (ありさ)

言動に幼さが残るあどけない少女で、裕福な家庭に育ったお嬢様。わがままな性格の毒舌家で、思ったことを口に出さないと気が済まないタイプ。対戦格闘ゲーム「π4」のネット対戦にはまっており、その腕前はプロゲーマーのgekidoを倒してしまうほど。対戦格闘ゲームのことを画面を通して殴り合う崇高な決闘であると考えており、始める前から言い訳を考えているような人間は大嫌い。「EXjp」にも参加し、対戦格闘ゲームについて語っていた深月綾たちの会話に空気を読まずに割って入り、初対面の綾たちをあおり倒していた。しかし、同じく空気を読まない白百合さまにストレートにあおり返され、イラついていた。

gekido (げきど)

ゲームミングチーム「拳」に所属しているプロゲーマーの男性。リーゼントをバッチリ決め、暴走族ライクな風貌で目つきが鋭い。対戦格闘ゲーム界を統べる帝王と呼ばれ、「π4」を大の得意としている。ネット配信では雑談をしながら軽く99連勝してしまうほどの圧倒的な技量を誇る。対戦格闘ゲームに言語を超えた魂の真剣勝負を見いだしており、その華とすごみのあるプレイは多くの人を惹きつけてやまない。「EXjp」にも参加し、ライバルの禍腐餌悪霊と死闘を繰り広げる。

禍腐餌悪霊 (かふぇおれ)

ゲームミングチーム「拳」に所属しているプロゲーマーの男性。リーゼントヘアで、不良然とした風貌をしている。gekidoの後輩だが、彼のことを激しくライバル視しており、不遜な態度でしばしば挑発している。対戦格闘ゲームの腕前はgekidoにせまるほどで、下克上の機会を虎視眈々と狙っている。「EXjp」でgekidoと対戦することになり、衆人環視の中で禍腐餌悪霊自身の実力を見せつけるため、白熱のバトルを繰り広げていた。gekidoからは「禍腐餌」と呼ばれている。

星識 (せしる)

ゲームミングチーム「拳」に所属しているプロゲーマーの男性。爽やかな風貌の美青年で、先輩のgekidoたちの配信にゲストで参加するなどのサポートを積極的に行っている。状況を解説する能力に優れており、配信の場数も踏んでいることから、「EXjp」の会場でもチームのネット配信を担当し、会場の様子から試合の内容までもろもろの解説をしていた。

恐神 (おそがみ)

対戦格闘ゲーム「π4」のプレイヤーの男性。腕にタトゥーを入れ、不良っぽい風貌をしている。「EXjp」に参加しており、一ノ瀬珠樹の初戦の相手となった。セオリーを無視した不規則なプレイで、対戦相手を圧倒する「荒らしプレイ」を得意とする。荒らしプレイで対戦相手に圧をかけたうえで裏をかいて攻撃するなど、緊張感で本来の力を出せないでいた珠樹を一時的に圧倒する。

白百合さまの母親

白百合さまの実母。ほんわかとした雰囲気を漂わせる美女だが、空手の達人で、瞬時に音もなく相手との間合いを詰められるほどの腕前を誇る。白百合さまの自主性を重んじるよき母親だったが、中学校に進学してから対戦格闘ゲームにハマり、半ばボイコット的に勉強をしなくなった白百合さまの将来を心配し、彼女を物理的に叩きのめしたうえで、ゲーム禁止の黒美女子学院へと入学させた。

深月綾の小学校時代の同級生

深月綾の小学生時代にクラスメートだった少年。放課後に友人の家を訪れ、当時大流行していた対戦格闘ゲームの「π2」で綾と幾度も白熱の対戦を繰り広げていた。技量で上回る綾には毎回ボコボコにされており、泣きながら「次は負かすからな」と宣言していた。その言葉を楽しみに対戦に励んでいた綾とは対照的に、年を重ねるごとにゲームへの興味を失って、そのまま綾とも疎遠になってしまう。

集団・組織

寮務委員会 (りょうむいいんかい)

寮の規律を管理する生徒が運営する自治組織、およびその構成員を指す。藤宮森乃が会長を務めている。生徒の服装をチェックしたり、ゲームや漫画といった娯楽を取り締まるほか、寮の静粛時間時には生徒が自習している姿を確認するために各部屋への見回りを行うなど、寮生活における風紀委員のような役割を果たしている。寮務委員には優先的に一人部屋が割り振られるという特典がある。

場所

黒美女子学院 (くろみじょしがくいん)

名門で知られる全寮制の優雅なお嬢様学校。規律に非常に厳しく、ゲーム全般が禁止されており、持ち込んだ生徒が退学になるケースもある。寮では夜間に3時間ほどの自習用の静粛時間が設けられ、この時間は自治組織「寮務委員会」が寮内を見回っている。中高一貫で、深月綾のように高等部から入学してくるのはまれなケース。

その他キーワード

π4 (ぱいふぉー)

精緻なグラフィックや練り込まれたゲームシステムで人気を博している有名な対戦格闘ゲームの第4作目。「π4」はゲーマーたちの愛称で、正式名称は「Iron senpai4」。アメリカ発祥の対戦格闘ゲーム大会「EXjp」などでも採用されているほど世界的にプレイヤー人口が多く、キャラクター間のバランスを調整するアップデートも頻繁に行われている。シリーズ第2作目の「π2」こと「Iron senpai2」は、社会現象になるほどのブームを巻き起こした。対戦終了後は「対ありでした!」とあいさつするのが淑女のたしなみとされる。

EXjp (えくすじぇいぴー)

アメリカ最大の対戦格闘ゲーム大会「EX」の日本版。「π4」をはじめ、「イノセントギア」「鉄の拳」など世界的に人気な対戦格闘ゲームを使用し、それぞれで頂点のプレイヤーを決定する。参加者やネットでの視聴者数が多い大規模な大会だが、「π4」に関しては年末にアメリカで開催されるワールドツアーのポイントに絡まないため、お祭り的な側面が強い大会となっている。

書誌情報

対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 7巻 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉

第1巻

(2020-06-23発行、 978-4040646138)

第2巻

(2021-01-21発行、 978-4046801517)

第5巻

(2022-10-21発行、 978-4046817952)

第6巻

(2023-06-22発行、 978-4046825193)

第7巻

(2024-03-23発行、 978-4046834287)

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