あらすじ
第1巻
とあるファンタジー系RPGのゲーム内において、勇者リーディスは無事エンディングを迎えたことを仲間たちと共に祝っていた。しかし、自分たちの出演している作品の評価を調べて帰ってきた賢者マリウスは、この作品がプレイヤーたちからクソゲーと酷評されていると告げる。特にシナリオへの不満が多かったことから、リーディスたちは、ゲーム内で自由に動けるようになる「編集モード」を使ってアドリブで行動し、それをプレイヤーに二周目としてプレイしてもらうことで、クソゲーという汚名を返上しようと動き出す。しかし、王様が勇者の先祖である「ダリウス」という名前を告げるセリフの途中で、くしゃみをしたせいで先祖の名前が「ヘップションウス」になってしまったり、新キャラクターとして参入したメイドのミーナの暴走もあって、トラブル続きの冒険となるのだった。
登場人物・キャラクター
リーディス
とあるファンタジー系RPGにおいて主人公を務める勇者で、元気のいい男の子。勇者ダリウスの子孫であり、現れた邪神を仲間と共に打ち倒してハッピーエンドを迎えた。しかし、ストーリーが支離滅裂でゲーム内容はスカスカとプレイヤーから酷評され、ショックを受ける。三人のヒロインからもモテモテだが、プレイヤーからはリーディスのどこに惚れる要素があるのかと突っ込まれている。しかし前向きな性格で、ゲーム内で自由に動けるようになる「編集モード」を使って自分たちの力でゲームを面白くし、クソゲーという汚名を返上しようと、仲間たちと共にあらためて旅に出る。
マリウス
とあるファンタジー系RPGで勇者リーディスの仲間となる賢者の男性。自分たちが出演するゲームの評判を調査するために、現実世界のネットの掲示板を調べていた。「編集モード」を使ってゲームを面白く作り直そうとするリーディスに対して、自分たちの負担が増大し、物語がさらに破綻する可能性もあると編集モードの危険性を説いた。しかし、リーディスの熱意に押され、二周目用の冒険でリーディスをサポートする。
ミーナ
とあるファンタジー系RPGに登場するサブキャラクターの女性。お城のメイドを務めており、作中ではプレイヤーからの人気No.1を誇る。本来はパーティメンバーではなかったが、序盤のパーティメンバーが全員男性だったことで評判が悪かったため、プレイヤーの要望を受けて選択できるパーティメンバーの一人となる。戦闘には不向きなうえにドジっ娘で、うっかり勇者のリーディスに攻撃を当ててダメージを与えてしまうこともある。
リリア
とあるファンタジー系RPGにおける三人のヒロインのうちの一人。金髪の巨乳キャラで、魔物から助けてもらったことで、勇者のリーディスに惚れるという設定になっている。ヒロインの座を巡ってメリィとは対立しており、新しく入ったミーナに人気を奪われることを激しく気にしている。本来のジョブは聖女なのだが、二周目では「にぎやかし女」になってしまう。
メリィ
とあるファンタジー系RPGにおける三人のヒロインのうちの一人。妹系の貧乳キャラで、目と目が合ったという理由で、勇者のリーディスに惚れるという設定になっている。ヒロインの座を奪うべく、何かにつけてリーディスにすり寄ろうとする。本来のジョブはリリアと同じく聖女なのだが、二周目では「無愛想なクソガキ」にされてしまう。
ルイーズ
とあるファンタジー系RPGにおける三人のヒロインのうちの一人。おっとり系のお姉さんキャラで、死んだ父親に似ているという理由で、勇者のリーディスに惚れるという設定になっている。一周目でプレイヤーがヒロインに選んだということもあり、二周目ではその存在さえ忘れられてパーティに合流すらできずにいる。
王様 (おうさま)
邪神の出現によって滅亡の危機に瀕している国の王を務める男性。物語の序盤で勇者のリーディスに邪神討伐を命じる重要な役目を担う。しかし、編集モードによるやり直しの二周目では、その長いセリフの途中でくしゃみをしてしまい、リーディスの祖先である「ダリウス」という名前が「ヘップションウス」として登録されてしまう。
ピュリオス
邪神軍参謀の魔人で、大魔導師を務める。悪魔のようなフードと翼にもなるマントを着用し、左目の部分に星型のマークがある。本来はイベント戦闘の敵としてゲームに登場し、全滅の危機に陥ったリーディスが勇者の力に目覚める、という流れなのだが、物語序盤で敵の幹部が登場するのは早すぎるという指摘を受けて、登場を後回しにされてしまう。
エルイーザ
聡明で慈悲深いという設定の女神なのだが、実際は凶暴で口が悪く、酒好き。勇者のリーディスが始めた、二周目のストーリー展開が破綻し始めていることにもキレており、次々とダメ出しをしている。
ソガキス
山賊グループの親玉を務める若い男性。水浴びをするヒロインたちを誘拐するイベントを担当する悪役。二周目ではミーナを誘拐して乱暴をしようとするが、ミーナに子分たちを一瞬で倒され、その強さに恐れをなして逃げ出す。
クレジット
- 原作
-
おもちさん