クレオパトラD.C.

クレオパトラD.C.

巨大企業コーンズ・グループ会長の遺産を受け継いだ16歳の少女クレオパトラは、強大な権力と莫大な財産を使い、受け継いだ企業や裏社会のトラブルを解決してゆく。

正式名称
クレオパトラD.C.
ふりがな
くれおぱとらでぃー しー
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
KADOKAWA
巻数
既刊6巻
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概要・あらすじ

巨大企業コーンズ・グループの会長の遺言により、16歳にしてその遺産のすべてを相続したクレオパトラ。強大な権力と莫大な財産を持ったクレオパトラは4人の部下と共に、時には企業間のトラブルの解決を図り、時には社会の裏に潜む陰謀を阻止するため、持ちうる権力を駆使して立ち向かってゆく。

登場人物・キャラクター

クレオパトラ・コーンズ (くれおぱとらこーんず)

2歳の時、旅芸人をしてた両親を鉄道事故により亡くす。13歳まで孤児院で育つが、孤児院から脱走しダウンタウンで暮らしていた。グラマラスなボディに、黒人には珍しいブロンド、碧い瞳を持つ。ダウンタウンに住んでいたこともあり、貧しい暮らしの人たちの苦しみも知っている。性格は明るく、自由奔放で周りを魅了する雰囲気を持っている。 頭のキレがよく、機転は利くものの、就学はしていなかったため所どころでおバカな面が見られる。コーンズ・グループの会長に就任後は重役組織フォーカードからあらゆる方面の知識を習得している。女学院にも就学しているが本編ではその姿はほぼ描かれていない。緊急時には「D.C.」というコーンズ・グループとアメリカ合衆国政府機関を動かすことのできる命令権を有している。

エリック

ストレートのロングヘアの男性。重役組織フォーカードのひとりで、法律のプロフェッショナルとしてクレオパトラを支える。情報処理能力に長け、コーンズ・グループのコンピューターシステムを自在に操ることができる。

ナッキー

黒髪の男性。重役組織フォーカードのひとりで、マサチューセッツ工科大学卒の技術関連のプロフェッショナル。クレオパトラの側近で唯一の日本人。車や飛行機の操縦に長けており、銃器などの扱いもうまい。

ショーティ

オールバックのヘアスタイルにメガネたインテリ風の男性。重役組織フォーカードのひとりで、経営のプロフェッショナル。フォーカードの中で唯一結婚歴がある。元妻のビルギッタはコーンズ・グループと敵対することがあったが、後にクレオパトラに協力する姿勢も見せる。

スエン・アンダーソン (すえんあんだーそん)

ロングヘアーの女性。重役組織フォーカードの紅一点のため「ハートのエース」と一部では称されている。クレオパトラが会長候補になった際には最初に後押しをした。女性同士ということもありクレオパトラと最も多く行動を共にしている。

ティナ・バダム (てぃなばだむ)

黒髪の女性。人工ダイヤをめぐる事件の際にクレオパトラの知遇を得て、コーンズ・グループに入社。クレオパトラの側近の一人となる。記憶力が高く、重役組織フォーカードのサポート役として活躍する。仕事の傍ら大学へも通う才媛で、年齢がクレオパトラに近いため親友的な一面もある。

ビルギッタ・マーシー (びるぎったまーしー)

ショーティの元妻。人工ダイヤを巡る事件の際にDr.ランドルのサポート役として暗躍。ショーティがクレオパトラと親しくすることを嫌い、逆恨みでクレオパトラに対して敵意を持っていた。後にショーティと和解するが、再婚はしていない。実家は大金持ちだったが、父親の散財でビルギッタがいなかったら破産していたと言われている。

アーサー・G・コーンズ

炭鉱夫から身を起こし、一代にしてコーンズ・グループを世界でも有数の巨大企業に育て上げた人物。私生活は謎に包まれており、ブレインとして働いていた重役組織フォーカードの4人ですら息を引き取る数時間前に初めて面会した。「全財産をニューヨークの地下で働く455の番号を持つ者に相続させる」という遺言を重役組織フォーカードに命令した。 そのためクレオパトラとの面識は一切ない。

グラハム・ボッシュ (ぐらはむぼっしゅ)

ヨーロッパの企業買収の帝王と呼ばれる人物。スレイダー・グループとつながっており、コーンズ・グループを乗っ取るためDr.ランドルと手を組んで暗躍する。非常に自信家で、自分の采配を他人に自慢する様子がみられる。チェスが得意で、コーンズ・グループへの仕掛けをチェスに見立てて攻めたが、マリアン・プレスコットの読みと、クレオパトラの予想外の行動の前に敗れ去る。

Dr.ランドル (どくたーらんどる)

スレイダー・グループのブレイン。元ハーバード大学の政治・経済学の博士で、コーンズ・グループの特別顧問を務めたこともある人物。コーンズ・グループに自分の息のかかったものを送り込み乗っ取りを画策していたが、生徒だったショーティの裏切りで計画は失敗。人工ダイヤを巡る事件を背後で操り、その中でショーティと再会する。

マリアン・プレスコット (まりあんぷれすこっと)

アーサー・G・コーンズの孫のポーレット・ノーランとして、コーンズ・グループの本社にやってきた少女。10歳にして推定IQ250を超える知能を持つ。クレオパトラをコーンズ・グループから追い出し後釜に収まろうとした。しかし実際には血縁関係にない別人であることがわかる。 後にビルギッタの父の養女となる。

集団・組織

コーンズ・グループ (こーんずぐるーぷ)

『クレオパトラD.C.』に登場する組織。アーサー・G・コーンズが一代で築き上げた巨大企業。アメリカに拠点を持ち、鉄鉱、石油などの採掘から自動車・航空機などの製造、化学製品などの研究開発までありとあらゆる会社を吸収合併し、傘下にしている。

スレイダー・グループ (すれいだーぐるーぷ)

『クレオパトラD.C.』に登場する組織。企業としての実態はなく、経済団体の集合体のようなもので、麻薬や人身の売買から、戦争の手引までする。コーンズ・グループが表社会の大組織とした場合、スレイダー・グループは裏社会の大組織として対になる関係。

フォーカード

『クレオパトラD.C.』に登場する組織。アーサー・G・コーンズが会社の発展と運営のために選抜した有能な4人の重役。アーサー・G・コーンズが臨終の際には、エリック、ナッキー、ショーティ、スエンがそのポストにあり、遺言の達成後には解散を予定していた。クレオパトラが相続するにあたり、4人共が残留しサポートすることになった。

その他キーワード

D.C. (でぃーしー)

『クレオパトラD.C.』でクレオパトラが発動する緊急指令。ダイレクトコントロールの略で、重役組織フォーカードの内ふたりの承認が得られないと発動できない。コーンズ・グループ傘下の企業と、アメリカ合衆国政府機関に対しての命令権があり、軍艦や戦闘機なども動かすことができる。

書誌情報

クレオパトラD.C. 6巻 KADOKAWA

第1巻

(2000-03-01発行、 978-4840100434)

第2巻

(2000-03-01発行、 978-4840100441)

第3巻

(2000-03-31発行、 978-4840100564)

第4巻

(2000-03-31発行、 978-4840100571)

第5巻

(2000-04-28発行、 978-4840100717)

第6巻

(2000-04-28発行、 978-4840100724)

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