ガッデム

ガッデム

ラリー(WRC)という世界を舞台に、何があっても生き残ろうとするラリー・ドライバーの轟源と、ラリーを通じて出会う仲間たちの成長を描く。

正式名称
ガッデム
ふりがな
がっでむ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

ラリー・ドライバーの轟源は、ドライバー技術と話題性を買われ、六甲寺司が支配人を務める大手商社聖王グループのラリーチームと契約を結び、サファリ・ラリーに挑戦する。激戦の末、チームは6位以内に入賞するが、聖王グループの内部抗争の煽りを受け、チームは解散してしまう。途方に暮れた轟源だったが、ナビゲーターのロヴ・ロウと共に、業界下位の三沢自動車に移籍し、再起を狙う。

登場人物・キャラクター

轟 源 (とどろき げん)

22歳のラリー・ドライバー。人並み外れたテクニックと度胸を持っており、常に挑戦心をもってレースに臨んでいる。腕を見込んだ六甲寺司にスカウトされ、聖王グループのドライバーとしてサファリ・ラリーに参加。入賞するもののチームが解散してしまったため、後に三沢自動車に移籍。スウェーデン・ラリーに参戦し、初出場にもかかわらずクラス優勝を果たした。

ロヴ・ロウ (ろゔろう)

拒否した仲間の代わりに、サファリ・ラリーで源と組むことになったナビゲーターの少年。初めこそ仕方なしにといった具合だったが、すぐに源のテクニックと走りに対する熱意を理解し、互いに深く信頼し合うパートナーになる。サファリ・ラリーを完走した後もコンビを解消することはなく、共に三沢自動車に移籍。 常に傍で支え続けた。

六甲寺 司 (ろっこうじ つかさ)

聖王グループ海外事業部総支配人。事業拡大にも積極的で、ポリニャック流通と提携して流通市場の拡大を目論んだが、それが聖王グループ内でスタンドプレーと受け取られ、停職処分とされてしまった。これにより源が所属するチームも解散になってしまうが、信頼は失っておらず、お互いの再起を誓い合った。

ジョゼフィーヌ・ポリニャック (じょぜふぃーぬぽりにゃっく)

EC最大の流通グループを持つポリニャック家の息女。お嬢様学校に通っていたが、嫌気がさして車で脱走していたところを源に助けられる。若いながらも相応の権力を持ち、六甲寺司と商談の場を持つこともあった。後にポリニャックグループ系列の会社社長となり、三沢自動車のスポンサーとなった。

ラウール・ウズベック・シン (らうーるうずべっくしん)

聖王グループと契約をしたラリー・ドライバー。プロ意識が強く、サファリ・ラリーにおいても見事に入賞を果たす。しかし、チーム解散の煽りを受けて契約を解除されてしまう。しばらくは海外のラリー・ドライバーとして活動していたが、後に三沢自動車と契約。再び轟源と肩を並べて走ることになる。

間 大陸 (はざま だいろく)

三沢自動車の社員。車輌設計部に所属している。サファリ・ラリーで轟源と出会い、聖王グループから離れた彼が三沢自動車と契約するきっかけとなった。源が三沢自動車のドライバーになってからは、メカニックとして車輌設計部の仲間と共に、彼を支え続ける。

森沢 知佳 (もりさわ ちか)

三沢自動車の社員。本来は事務職だが、本人の希望でラリーのヘルパーを主に務めている。ロヴ・ロウとはラリーの話で意気投合し、やがて恋人同士となった。

新藤 雪 (しんどう ゆき)

聖王グループの秘書課に所属する女性。六甲寺司を、本人曰く「すべて」気に入っており、彼に恋人がいるにもかかわらずアプローチをかけていたが、正式に結婚したため、身を引いた。轟源の腹違いの姉であり、スウェーデン・ラリーに出場した彼のサポートを行う。大会終了後、日本の実家に顔を出すことを望んだ。

集団・組織

聖王グループ (せいおうぐるーぷ)

『ガッデム』に登場する組織。日本国内有数のビジネスグループで、六甲寺司や新藤雪が所属している。ラリー方面にも進出しており、轟源やラウール・ウズベック・シンらが契約していた。しかし内部は決して一枚岩というわけではなく、ラリー事業の後押しをしていた六甲寺司がポリニャック流通との提携を咎められ、ラリーから手を引くことになった。

三沢自動車 (みさわじどうしゃ)

『ガッデム』に登場する組織。日本の自動車会社。知名度はさほどでもなく、サファリ・ラリーにおいても所属チームのすべてがリタイアと、鳴かず飛ばずの状態だった。しかし、轟源らが契約してから徐々に頭角を現し始め、スウェーデン・ラリーではクラス優勝に輝いた。

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