概要・あらすじ
月面に存在する巨大なアルフォンズ・クレーターの探査に出かけたアポロ18号の宇宙飛行士、ウイリアム・フロストは、探査中の事故でクレーターの壁面に宙吊りになってしまう。無残にも月世界に一人取り残されたウイリアム・フロストが気を失いかけたその時、彼はクレーターの底から吹き上がってくる謎のガスに気付くのだった。
登場人物・キャラクター
ウイリアム・フロスト (ういりあむふろすと)
アポロ18号の乗組員で、アルフォンズ・クレーターの火口探査のために月面に着陸した宇宙飛行士。探査活動時の事故により一人取り残されてしまった月世界で、故郷の地球を思いながら孤独な時間を過ごす。
場所
アルフォンズ・クレーター (あるふぉんずくれーたー)
月面に存在する巨大なクレーターで、月のクレーターの中では最も新しいとされている。クレーターの周辺を形作る外輪山は高さが約1万5千メートルに達する断崖絶壁で、しばしば火口に雲が観測されることから、水蒸気の噴気孔の存在が疑われている。
その他キーワード
アポロ18号 (あぽろじゅうはちごう)
アメリカ合衆国のNASA(アメリカ航空宇宙局)による月面飛行計画で用いられた宇宙船の総称が「アポロ」で、11号から17号まで、合計5回の月面着陸と月面での有人探査が行われた。本作『クレーターの男』に登場する宇宙船アポロ18号は、作中オリジナル。