クレーターの男

クレーターの男

宇宙の神秘と生命誕生の謎をミステリータッチで描くSFショートストーリー。作者である手塚治虫自身がスタッフとしてオファーを受けたといわれるアメリカのSF映画「2001年宇宙の旅」の影響が見られ、核戦争に対する警鐘がテーマとなっている。「週刊少年チャンピオン」1969年4月1日号に掲載された作品で、手塚治虫漫画全集の『ザ・クレーター』第3巻に収録されている。

正式名称
クレーターの男
ふりがな
くれーたーのおとこ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

月面に存在する巨大なアルフォンズ・クレーターの探査に出かけたアポロ18号の宇宙飛行士、ウイリアム・フロストは、探査中の事故でクレーターの壁面に宙吊りになってしまう。無残にも月世界に一人取り残されたウイリアム・フロストが気を失いかけたその時、彼はクレーターの底から吹き上がってくる謎のガスに気付くのだった。

登場人物・キャラクター

ウイリアム・フロスト (ういりあむふろすと)

アポロ18号の乗組員で、アルフォンズ・クレーターの火口探査のために月面に着陸した宇宙飛行士。探査活動時の事故により一人取り残されてしまった月世界で、故郷の地球を思いながら孤独な時間を過ごす。

場所

アルフォンズ・クレーター (あるふぉんずくれーたー)

月面に存在する巨大なクレーターで、月のクレーターの中では最も新しいとされている。クレーターの周辺を形作る外輪山は高さが約1万5千メートルに達する断崖絶壁で、しばしば火口に雲が観測されることから、水蒸気の噴気孔の存在が疑われている。

その他キーワード

アポロ18号 (あぽろじゅうはちごう)

アメリカ合衆国のNASA(アメリカ航空宇宙局)による月面飛行計画で用いられた宇宙船の総称が「アポロ」で、11号から17号まで、合計5回の月面着陸と月面での有人探査が行われた。本作『クレーターの男』に登場する宇宙船アポロ18号は、作中オリジナル。

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