概要・あらすじ
芸術一家のみそっかすとしてコンプレックスを抱えていた少女塩崎カナ。唯一のとりえはケーキが大好きで、味覚に秀でていることだった。そんなある日、カナは素晴らしいフランス菓子を作る青年アルベールに出逢い、彼の作るお菓子に魅了される。アルベールのお菓子を追い求め、姉たちのパリ留学に付いて行ったカナは、そこでアルベールの父親であり菓子作りの師ルイの店に辿り着き、お菓子作りの修業をする事となる。
登場人物・キャラクター
塩 崎カナ (しおざき かな)
芸術一家の三人姉妹の末娘。音楽や文学に秀でた姉達と比べて、才能が無いというコンプレックスを抱えているが、実は味覚センスという隠れた才能を持つ。ケーキをはじめとしたお菓子が大好きで、料理の腕も高い。ある日食べたアルベールの作るフランス菓子に魅了され、ついにはフランスへ行き菓子職人になろうと決意する。
アルベール
塩崎カナが訪れたフランス菓子屋にやって来たパリの菓子職人。お店のフランス菓子はニセモノだと主張し、その場で「幸せな人」という名前の美しく美味なお菓子を作る。そのお菓子の味はカナを魅了し、やがてカナの目標となる。
ルイ
パリにあるフランス菓子屋「ルイの店」の主人で、菓子職人。体格の良い中年男性。アルベールの父親で、彼にお菓子作りのすべてを教えた。
ドミニク
パリにあるフランス菓子屋「ルイの店」で、ルイについて見習いをしている少年。
クレマン
パリの菓子店「トワモエ」を経営する青年。日本に来た時に偶然アルベールが「幸せな人」というお菓子を作るところを目撃。その見た目を盗作したお菓子をパリで売り出す。