概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ジルベール・ブランシャール
パリにあるレストランで働く料理人の男性。年齢は27歳。引っ込み思案の気弱な性格で、何事もネガティブに考えてしまうところがある。人並み外れた嗅覚と味覚に裏付けされた確かな腕前を持つものの、その性格が仇となって料理人としての人生は恵まれていない。もともとは8区にある高級ホテルで働いていたところ、ルヴェルシェフの紹介でカルマンシェフのレストランに入り、ソース担当となったが、トラブルに巻き込まれ、皿洗いに降格されてしまう。その後は周囲から罵詈雑言を浴びせられながら、日々皿洗いとして忙しい日々を送っていた。そんな中、新人の雑用係・マルコの教育を任されることになり、彼の自由奔放な性格に振り回されながらも、マルコからの質問には真摯に対応し、自分の知っていることは何でも教えている。ルヴェルシェフの紹介のために辞めることもできず、ただ悶々としながら皿洗いを続けていたが、のちにパリの有名シェフであるヴィクトール・メグレーに料理人としての才能を見いだされて、千載一遇のチャンスを手に入れる。新天地では、料理の要といわれるソース担当のソーシエと副料理長を兼務することになる。
マルコ
パリにあるレストランで雑用係として働くことになった男性。自由奔放な性格で、どんな仕事が自分に合っているのかを模索しており、ベビーシッターやペンギンの餌やり、舞台の照明スタッフなどさまざまな職業に就いてきたが、どれも長続きしなかった。レストランでは、聞けば何でも教えてくれる教育係のジルベール・ブランシャールをリスペクトし、慕うようになる。一方で、ジルベールが料理に対して並々ならぬ情熱を抱いているにもかかわらず、何事にも後ろ向きで、皿洗いの現状に甘んじていることを案じている。その後、パリの有名シェフと知られるヴィクトール・メグレーへの紹介役を担うことになり、これがジルベールにとって大きなチャンスを得ることとなる。のちに、ジルベールがメグレーの店に引き抜かれることが決まり、マルコ自身もレストランを辞めて心機一転、漁船で働くことを決めた。
書誌情報
Artiste 9巻 新潮社〈バンチコミックス〉
第1巻
(2017-04-08発行、 978-4107719669)
第5巻
(2019-08-09発行、 978-4107722096)
第6巻
(2020-06-09発行、 978-4107722935)
第7巻
(2021-06-09発行、 978-4107723970)
第8巻
(2022-07-07発行、 978-4107725097)
第9巻
(2023-05-09発行、 978-4107725981)