良家の令嬢が、コンビニグルメに魅せられる
京都の名門女子校「いろは女学園」に通う深窓の令嬢、翠里には、誰にも打ち明けられない秘密があった。それは、コンビニで売られているような「庶民の味」に目がないこと。自身の優雅なイメージを守るため、翠里はこの趣味をひた隠しにしている。本作では、彼女が周囲に気づかれないよう細心の注意を払いながらコンビニ商品を購入し、令嬢ならではの上品なアレンジを加えて味わう姿が描かれる。完成した料理を口にし、幸福感に包まれる翠里の様子が、エレガントかつユーモラスに綴られている。
翠里の独創的コンビニグルメ
英才教育を受けて育った翠里は、あらゆることを難なくこなす才女。その腕前は料理でも遺憾なく発揮され、大好きなコンビニグルメに独自のアレンジを加えて楽しんでいる。例えば、冷めてしまった肉まんにごま油を塗って炙(あぶ)り、特製の煮汁をかけた「あんかけ肉まん」や、粉末にした煎餅を練って団子にし、溶かしたわらび餅や羊羹に絡める「わらび餅フォンデュ団子」など、そのアイデアは実に多彩。数々のオリジナル料理を生み出し、友人たちの舌を楽しませている。なお、作中にはこれらの詳細なレシピも掲載されている。
完璧な令嬢と個性豊かな仲間たち
翠里は、誰に対しても物怖じしない潑剌(はつらつ)とした性格の黄檗レナや、自然や人物、芸術などあらゆる「美しいもの」を記録する癖を持つ伏見桃子といった、自分に劣らず個性的な生徒たちと交流を深めていく。翠里は完璧な令嬢としての振る舞いを崩さず、趣味が周囲に知られないよう細心の注意を払いながら、こっそりとコンビニに通い続けている。なお、行きつけのコンビニで働くアルバイト店員は、翠里の挙動不審な様子を何度も目撃しているが、怪しむどころか、その美貌と奇妙な行動のギャップに心を奪われている。
登場人物・キャラクター
兎月 翠里 (うづき みどり)
いろは女学園に通う2年生の女子。良家のお嬢様として厳しく育てられた結果、頭脳明晰・文武両道の才媛に成長した。自身の地位をひけらかすことはいっさいなく、校内では同級生たちから親しまれている。実家では質素倹約を求められていた反動から、現在はコンビニの食材にひと手間ふた手間加えて料理を楽しんでいる。学生寮「いろは寮」での一人暮らしを機に家族の干渉から解放され、密かにアレンジしたコンビニ料理を満喫している。調理の際には独特のポーズをとりながら、心の中で「コンビニグルメ、スタートです!」と宣言するのがお約束となっている。
黄檗 レナ (おうばく れな)
いろは女学園に通う女子。明るく人懐っこい性格で、お嬢様の翠里にも物おじせず接し、柔軟な発想でクラスのムードメーカーとして場を和ませている。翠里からは「自分にはない魅力を持っている」と密かにあこがれられている。成績は全般的に優秀だが、英語だけは苦手で壊滅的な状況。感情豊かで勢いに任せることもあり、時には校則違反となる下校中の買い食いを堂々と提案して翠里を驚かせることもある。グミが大好物で、特に噛みごたえのあるハードタイプを好んでいる。
書誌情報
コンビニお嬢さま 全6巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2016-07-15発行、978-4063774962)
第2巻
(2016-12-16発行、978-4063931051)
第3巻
(2017-06-16発行、978-4063932089)
第4巻
(2017-12-15発行、978-4065105993)
第5巻
(2018-06-15発行、978-4065115961)
第6巻
(2018-12-17発行、978-4065138298)







