概要・あらすじ
遠い未来、人類は岩盤に囲まれたコロニーで暮らしていた。岩盤の向こうには、ラビリンスと呼ばれる危険な未開拓地帯があり、その迷宮を開拓する者たちはマーカーと呼ばれていた。「ピンインコロニー」に住む少女のメメンプーは、幼い頃からある景色の夢を見続けていた。「夢の景色」は実在する、そう信じるメメンプーは、そこへ行くためマーカーになることを決めていた。父親のガガンバーは大反対であったが、メメンプーの気持ちは抑えられない。そこでガガンバーは、娘がマーカーになることを仕方なく許す代わりに、自分も同行することにした。こうして「ピンインコロニー」を後にした父娘は、オートボット「ビッグトニー」に搭乗。伝説のマーカーが残した「ウロロップの地図」を頼りに、広大なラビリンスの探索を始めた。
登場人物・キャラクター
メメンプー
「ピンインコロニー」出身の9歳の少女。飛び級でピンイン大学に入学し、主席で卒業した天才でメカの発明、改造が得意。父のガガンバーと一緒にワーカーとして採掘の仕事を手伝っていた。幼い頃から同じ景色の夢を何度も見続けており、「その景色は実際にある」と固く信じている。「夢の景色」を探したいという好奇心を抑えられず、危険な未開拓地帯、ラビリンスを開拓するマーカーになる。父のことを「ガガンバー」ではなく「ガガンバ」と呼ぶ。
ガガンバー
メメンプーの父親。かつては「疾風のガガンバー」の異名を持つ凄腕のマーカーであったが、「ピンインコロニー」では、ワークボットを用いた採掘仕事に従事していた。酒、ギャンブル、美女好きのダメ親父。そのせいか妻とは離婚しており、男手一つで娘を育てている。メメンプーがマーカーになることに対しては大反対だが、止めることができないため、自分もついていくことにする。メメンプーからは「ガガンバ」と呼ばれるが、それを快く思わず、いつも娘と口論になる。
アデル
褐色の肌が特徴の女性のマーカー。メメンプーとガガンバーがカイジュウに襲われた際、手助けをする。かつてはマーカーを取り締まるポリスの仕事をしていたが、自由な生き方に憧れてマーカーになる。
ウロロップ
カイジュウどもが跋扈(ばっこ)する広大なラビリンスを踏破し、マップを完成させたという伝説のマーカー。ペンダントにその完成された地図を刻む。実在するかどうかは不明。
その他キーワード
ラビリンス
人類の居住区であるコロニーの外に広がる危険地帯。カイジュウが跋扈する広大な迷宮であり、誰も全容を把握していないと言われる。
マーカー
ラビリンスを探検し、地図に新たな道を書き加えていく人たちのこと。コロニーに荷物を運ぶという流通の役割も担う。自由でロマン溢(あふ)れる職業だが、危険と隣り合わせのため、命を失うものも少なくはない。
ウロロップの地図 (うろろっぷのちず)
伝説のマーカー、ウロロップが完成させたといわれる地図。何者かによりメメンプーに贈られた。ペンダントにラビリンスの全容が刻まれており、光を当てて壁に照射することで地図を見ることができる。
クレジット
- 原作
-
「サクガン」製作委員会
- キャラクター原案