ザンガード

ザンガード

柴田ヨクサルの代表作『ハチワンダイバー』に登場する斬野シトを主人公にした外伝作品。賭け将棋を指す「真剣師」としてではなく、オタクの街秋葉原を守るヒーロー「ザンガード」としてのシトの戦いを描いたバトルアクション。「ヤングジャンプ増刊 マンタロー2007」、「月刊ヤングジャンプ」2008年12月号、2010年7月号、「ミラクルジャンプ」No.2に掲載された作品。

正式名称
ザンガード
ふりがな
ざんがーど
作者
ジャンル
バトル
関連商品
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概要・あらすじ

ある日の夜、秋葉原の街を歩いていた3人のオタクが、1人の男にカツアゲされた。その頃、斬野シトの住むアパートでは、みるくと斬野が、100万円とみるくの身体の型を取ることを賭けて将棋で戦っていた。戦局が斬野の有利で進む中、突然、彼の携帯電話に着信が入る。送られてきたメールを見た斬野は勝負を中断し、自作のスーツに身を包み、ザンガードとしてオタクの危機に駆けつけるのだった。 後日、斬野はみるくから型を取った等身大のみるく人形にコスプレをさせ、作品展「みるく'S」を開催。会場では、街中のオタクが作品に魅了されていたが、そんな中、オタク根絶委員会が会場を襲撃する。ザンガードに扮した斬野の手により、彼らは一時撃退されるが、その後もオタク根絶委員会と斬野の戦いは、2度3度と繰り返されることとなる。

登場人物・キャラクター

斬野 シト (きりの しと)

人形作りを生業にしている男性。左腕は義手で、普段はマントに身を包んでいる。だが、裏では賭け将棋で戦う「真剣師」であり、そして秋葉原の平和を守るヒーロー「ザンガード」としての顔も持っている。ある日の夜、みるくに対し、みるくが勝てば100万円、斬野シト自身が勝てば彼女の身体の型を取る、という条件で将棋を挑む。 結果的に負けてしまい、計画は失敗に終わるが、その後にみるくが紹介した菅田との戦いに勝利し、ついに彼女の全身の型を取ることに成功。これにより完成した人形を、今までの最高傑作と語り、それを証明するため作品展「みるく'S」を開催した。日夜、自作のヘルメットとスーツに身を包み、秋葉原とオタクの平和のためにザンガードとなって戦っている。 スーツには装甲が施されており、義手である左腕を叩きつける「ザンパンチ」や、左腕を飛ばす「ザンロケットパンチ」などの武装も有する。自身を「ボーイズラブ(すなわち同性愛者)」と公言しており、将棋の師匠である澄乃久摩を慕っているが、肝心の澄乃には気持ちが届いていない。

みるく

秋葉原で出張メイドのアルバイトをしている女性。店では「みるく」を名乗っているが、本名は「中静そよ」。裏では賭け将棋で戦う「真剣師」であり、さらには相手のどんな攻めでも受けきり倒すので、「アキバの受け師」の異名も持つ。ある日の夜、みるくの身体の型を取りたいと、勝負を持ちかけてきた斬野と対戦する。形勢は不利だったが、斬野がオタクからの救援要請を受けたため勝負は中断。 その後、帰って来た斬野と勝負を再開し、待ち時間の間に見つけた一手をきっかけに見事に勝利した。この時、ザンガードの正体が斬野であると知る。勝負の報酬として100万円を受け取るが、それと同時に斬野に菅田と対戦してほしいと依頼。条件として、再びみるくの身体の型を賭けられたが、これを承諾する。 だが菅田が負けたため、型を取られることになる。

澄乃 久摩 (すみの くま)

斬野シトの将棋の師匠の男性。大柄な体格をしている。またBL気質の斬野に、愛の対象として恋い慕われている人物でもある。作品展「みるく'S」の第2回会場でオタク根絶委員会に襲われていた斬野のもとへ駆けつけ、素手と蹴りだけでオタク根絶委員会を撃退するなど、戦闘力に優れる。その後、「みるく'S」の第3回会場にオタク根絶委員会がやって来た際にも登場し、斬野、そしてオタクたちと協力して撃退した。

集団・組織

オタク根絶委員会 (おたくこんぜついいんかい)

オタクの根絶を目指している集団。独自の調査により判明した「アキバ系オタクが日本を滅亡させる」という事実を受けて活動する。初期メンバーは小男と長身の男の2人で、斬野シトが開催した作品展「みるく'S」に潜入してオタクたちを狙っていたが、ザンガードに扮した斬野の一撃によって撃退された。その後、「みるく'S」の第2回、第3回会場にもやって来る。 第3回目の襲撃では、最後の切り札として、動物のカバを模した「ジャイアント河馬戦車」を投入。斬野と澄乃久摩を口内に捕らえて押し潰そうとしたが、会場に来ていたオタクたちのタックルを受けて転倒。計画は失敗に終わった。

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