概要・あらすじ
亡き父に幼いころから武士道精神を叩きこまれた高校生血祭武士は、普段から着物に袴姿で日本刀を携えている変わった少年。高校の入学式に向かう途中で銀行強盗に遭遇しても、拳銃相手に一人で立ち向かっていくなど、曲がったことが嫌いで正義感にあふれている。そんな武士は時代錯誤な精神構造なのでトラブルを起こすのが日常茶飯事。
彼を巡る家族やクラスメイトたちの、ハチャメチャながらも楽しい日常生活は今日も続いている。
登場人物・キャラクター
血祭 武士 (ちまつり たけし)
県立嵐山高校に通う高校1年生の男子。幼いころから、今は亡き父親によって武士道精神を叩きこまれたため、時代錯誤な精神構造に育った。そのため常に着物と袴を着用し、刀を下げている。学校の試験日には鎧を着用して臨むなど、とにかく仰々しく大げさな行動をとり、周囲を困らせトラブルを巻き起こす。本人に悪気はないのだが、ミスを犯すとすぐ切腹しようとするなど、とにかく問題児。 外国産のものを激しく嫌っている。武士道精神を叩きこまれたはずだがムッツリスケベで、女体に反応してすぐ勃起してしまう。まぶたを棒に引っかけて「にゅみん」と伸ばし変な顔をするという珍妙なギャグを持つ。
血祭 静 (ちまつり しずか)
血祭武士の母親。アンティークショップ「たいむ・すりっぷ」を経営している。亡き夫に洗脳されてすっかり武士気取りの息子武士のことを困ったものだと思いながらも受け入れている。何が起きても動じないが、度胸が据わっているというよりは天然ボケ気味。30代後半には見えない美人。 ふだんはおっとりと落ち着いているが、意外と力は強く、身体能力もバツグンで、底知れない力を持つ。南藩都来の父親やキャッシーの父親から求婚されるなど、意外とモテる。
血祭 あさぎ (ちまつり あさぎ)
血祭武士の姉。高校3年生。年齢のわりにグラマーでセクシー。性に関してオープンで、周囲に色気をふりまき、下ネタを会話にからめてくる。男あさりが趣味で、数多くの男性と付き合ってきた。だが求める男性像は亡き父親なので、なかなか理想の男性には巡り会えない。高校卒業後はデパートに就職した。
血祭 彩子 (ちまつり あやこ)
血祭武士の妹。中学1年生。天然ボケの母、エッチな姉、武士気取りの兄という異常な家族の中でただ一人の常識人。小柄だが年齢よりしっかりした子。メチャクチャな家族のフォロー役に回りがちで気苦労が絶えない。ボーイフレンドの仲代くんとアクシデントでキスしてしまった際に、姉のあさぎに「男の子とキスすると子どもができちゃうのよ」と嘘をつかれ、彼との駆け落ちを決意するなど、思い込んだら突っ走る面もある。
血祭 雷造 (ちまつり らいぞう)
血祭武士の父親。すでに亡くなっている。職業は建具師だった。武士道精神に凝り固まった人物で、息子の武士にも小さいころから武士道教育を施してきた。写真に撮られると魂を抜かれると思い込んでいたほどのアナクロな人物だった。
山田 敦子 (やまだ あつこ)
県立嵐山高校に通う高校1年生の女子。血祭武士の同級生。ごくふつうの常識的な女の子。小学生の弟がいる。クラスメイトの武士の時代錯誤で異常な行動に日々ふりまわされている。最初は驚きの連続だったが次第にマヒしてきたのか、武士が刀を抜いたぐらいでは驚かなくなり冷静にツッコむようになった。 周囲からはカップルと見られているが、武士はニブく、敦子も自分の気持ちに整理がついていない。
綾杉 京子 (あやすぎ きょうこ)
県立嵐山高校に勤める英語教師。血祭武士のクラス担任。25歳でメガネをかけた女性。独身で現在恋人もいないことを気にしている。生徒の山田敦子の親戚の青年刑事葛木を射止めようと奮闘するも、葛木はとてもニブくて気づいてもらえない。武士をはじめトラブルメーカーぞろいの生徒たちに振り回され怒りまくる毎日。 だんだん図太くなり、武士たちの暴走を止めるため手榴弾を投げつけるなど過激化していった。
南藩 都来 (なんばん とらい)
県立嵐山高校に転校してきた高校1年生の男子。大企業の御曹子。登校に外国産戦闘機を使うなど、財力をふんだんに見せつける。実家はクラス全員遊べるほど広い庭を持つ大豪邸。最新式の機械や銃器のマニアで、多数所持している。留学生活が長く海外式の考えに染まっているので、クラスメイト血祭武士の時代錯誤ぶりに拒絶反応を起こし、しばしば対立する。 女性に対しては積極的で、マジメぶっているが根はスケベ。
猪頭 虎吉 (いのがしら とらきち)
ヤクザ組織猪頭組の三代目組長。角刈りに口ひげをたくわえたシブい中年男性。常に着流し姿で、近代的なヤクザではなく侠客を自認している。血祭家の母静に惚れて、結婚を申し込んだ。
キャッシー・フィッツジェラルド
アメリカ合衆国テキサス出身。金髪碧眼の白人の女の子。県立嵐山高校の血祭武士のクラスに研修留学生として転入した。日本文化を愛していて、武士のことを本物のサムライだと思い込み、興味本位で彼を追いかけまわす。血祭家にも押しかけ、居候となった。過剰なスキンシップがクセで、キス魔でもある。 山田敦子のファーストキスを奪った相手。
仲代 真一 (なかだい しんいち)
血祭彩子と同級生の中学生男子。彩子に告白し、彩子のほうも真一を好きだったので、付き合うようになった。2人とも年齢より小柄なので、小学生によく間違えられてしまう。
土岐 あかり・土岐 かげり (とき あかり・とき かげり)
双子の少女。2人そろって県立嵐山高校の血祭武士のクラスに転入してきた。外見は瓜二つだが性格は正反対。姉のあかりは極度の男性恐怖症で、少しさわられただけで逆上して大暴れする。妹のかげりは性的に奔放なプレイガール。忍者の土岐一族の血を引き、二人とも忍法の使い手。 10年前に町道場で武士と勝負して敗れ、一族伝来の宝刀を獲られてしまった。宝刀を獲り返すため、あの手この手で武士に攻撃を仕掛けてくる。
ブラジャマン
夜道に現われ、女子高生のブラジャーを奪い取りそれを食べるという変態。その正体は日本でただ1人のブラジャー職人、乳走又七郎(ちちばしりまたしちろう)であった。究極のブラジャーを完成させ思わず食べてしまってから、変態行為に手を染め始めたのだ。25歳以上の女性のブラジャーを食べると食中毒を起こす。
血祭 恭平 (ちまつり きょうへい)
血祭雷造の弟龍蔵のひとり息子。血祭武士のいとこにあたる。小学4年生。武士と同じく武士道教育を受けてきたので、和服姿で刀を携えている。正義漢だが過激な行動をとりがち。父の龍蔵が仕事の都合で外国へ行くため、血祭家にあずけられた。ずっと山奥で暮らしていたため、都会に出てきて様々なカルチャーショックを受ける。