概要・あらすじ
さとり世代の男子の岩瀬はDVDレンタル店でアルバイトをしていた。そこで出会ったのが、同い年のナラナイさん。彼女はベテランのバイトリーダーで、とにかくマジメで有能な美人であった。ある時、ダジャレ好きなおじさんが、ハワイを舞台にした映画のDVDの返却にやって来た。おじさんはダジャレを連発しながら、その映画のロケ地を岩瀬に尋ねてくる。岩瀬が返答に困っていると、ナラナイさんが現れ、「ハワイ州オアフ島、ホノルル市内」だとズバリ答える。さすがの知識量に感心する岩瀬に、ナラナイさんは「ハワイのことはワイにキキ」と言った。我に返ったナラナイさんは、赤面しながら「私に聞いてください」と言い直すが、この時岩瀬は、彼女がダジャラーであると知ってしまったのだ。またある日、岩瀬はナラナイさんが忘れたノートを盗み見してしまう。そこにはビッシリとさまざまなダジャレが書かれていた。あまりの量と質に圧倒される岩瀬の前に、いつの間にかナラナイさんが現れた。勝手にノートを見てしまった気まずさをごまかすために、岩瀬はナラナイさんに向かって「弟子にしてください」と頭を下げる。そんなことがきっかけで、岩瀬はナラナイさんの指導を受けるようになり、奥深いダジャレの世界に巻き込まれていくのであった。
登場人物・キャラクター
岩瀬 (いわせ)
就職に失敗した、さとり世代の男子。DVDレンタル店でアルバイトしながら、ぼちぼち就活を続ける。職場で出会った、美人でマジメなナラナイさんが、凄腕のダジャラーだと知り、弟子入り。ダジャレの奥深さに惹かれながら、日々修業に励む。
ナラナイ
岩瀬が勤めるDVDレンタル店のベテランのバイトリーダー。美人でマジメ、要領よく仕事をこなし、映画・雑学に詳しく、英語も堪能というデキる女。周囲には隠しているが、実は凄腕のダジャラー。そして並々ならぬダジャレの求道者。