概要・あらすじ
神が王として人を統治する政体の「神治国家」が乱立する世界、シャングラッド。人々を虐げる不当な搾取を行う神々を殺すべく、主人公ウマーとその相棒であるシャンカラは旅を続けていく。「無神論者の悪魔」と呼ばれた彼らは、道中でさまざまな神と出会い、血みどろのバトルを繰り広げる。
登場人物・キャラクター
ウマー
シャンカラと共に旅をしている人間の男。世界を理不尽に支配する神々のせいで信仰を失い、神々を滅ぼして神なき世界を創る「無神論」を奉ずるようになった。神と戦うときはシャンカラと合体し、強大な力を持つ神敵「アルダナーリーシュヴァラ」へと変身する。かつてはシャンカラが治めていたカイラーサ国の民だったが、ヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)の神治主義者の手先によって国を滅ぼされ、復讐を誓った。 対神戦闘の技術をシャンカラによって徹底的に教え込まれており、生身でも神に対抗できるほどの戦闘力を持つに至った。
シャンカラ
ウマーと行動を共にしている女神。かつては神国カイラーサを治め、「シヴァ」と名乗っていた。神が人間を支配する「神治」に反対し、「世界の創造以外には神は関わらない」という「理神論者」の立場をとっていた。そのため神治を主張する主流派の襲撃を受けて、現在は身体を失い、首から上だけの姿でウマーによって運ばれている。 神を倒すときはウマーと合体し、強大な力を持つ神敵「アルダナーリーシュヴァラ」へと変身する。
アダラダ・ジャボア (あだらだじゃぼあ)
蛇神によって支配された「蛇神の国」に住む少女。「蛇神の国」では蛇を殺すことが禁じられているため、町中に蛇が大量に棲息しており、蛇に噛まれるのを防ぐためレッグガードが必需品となっている。アダラダはレッグガード屋を営んでおり、旅人であるウマーに声をかけ、レッグガードを売り込もうとした。 父親は4年前に噛まれた妻を助けようとして蛇を殺してしまい、蛇神ヴァースキによって公開処刑された。
ヴァースキ
「蛇神の国」を治める神王。戒律によって蛇を「御使い」と定め、「蛇類殺生禁断令」で蛇を殺すことを禁じている。戒律を破った者を処刑場で自ら公開処刑して見せしめにするなど残虐な行為を好み、圧政を敷いて国民を支配している。通常は人間の姿をしているが、公開処刑時は巨大な蛇の姿となる。
カルティケーヤ
ヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)の構成国である神国シュヴェータの前王。4年前に神王の座を退位しており、現在はヒ連の主流派によって小都市に軟禁されている。6人の姉妹女神であるカルティ、ルケ、ルー、ティケ、ティー、ケーヤが合身することでカルティケーヤとなる。カルティケーヤはFカップの巨乳の持ち主で、国民たちからアイドルとして愛されていたが、合身前の状態の6姉妹はいずれも貧乳。 高校時代はシャンカラの子分で彼女には忠実。ウマーとシャンカラは、神と闘うために彼女たちに協力することを要請した。頭は悪いが攻撃は神速で、6姉妹が1人合身するごとに速度と破壊力が増す。
インドラ
軍神。かつてはヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)の第二代大神王だったが、100年前のヒ連内の抗争で、現ヒ連大神王ヴィシュヌに敗れて消息不明になっていた。現在は忠実な配下である増長天、多聞天、持国天、広目天と共にヴッキョー神民共和国(ヴ国)に亡命し、ヴ国のはずれにある喜見城を守る国境警備軍の長となっている。 ヒ連による神敵追討によって流浪状態にあったウマーやシャンカラ、カルティケーヤらを保護し、自らの復讐のために利用しようとした。
ハニュマーン
ヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)に仕える戦闘部隊の戦士。神だけで構成された特殊工作部隊「ヴァナラ」に所属する。かつてヒ連の現主流派が、シャンカラの治めていた神国カイラーサを攻め滅ぼした際の襲撃犯の一員だった。猿の姿形をしており、驚異的な身体能力を誇る。
ラーマチャンドラ
ヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)の情報院局長を務める神。最高の智将として知られ、ヒ連の事実上のNo.3。かつてヒ連の現主流派がシャンカラの治めるカイラーサ国を襲撃した際に、特殊部隊の司令官を務めた。シャンカラの首から下の肉体と、その体内に宿った赤子を盾にとって、ウマーとシャンカラに無神論を放棄することを迫った。
ヴァーマナ
ヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)に所属する神。「矮神」と呼ばれている。極小になったり巨大になったり、身体の大きさを自由自在に変えられる性質を生かして、シャンカラを罠にはめようとした。
場所
シャングラッド
『シャングラッド神紀』に登場する異世界。神が人を統治する「神治国家」が林立する世界。神治国家は、約200年前に天上より降臨したあまたの神々によって作られたといわれている。現在はヴィシュヌが治めるヒ連(ヒンドゥー梵我主義連邦共和国)のほか、ヴッキョー神民共和国(ヴ国)などの国家が存在する。