あらすじ
第1巻
結城友奈は、讃州(さんしゅう)中学校の勇者部として、仲間達とボランティア活動に励んでいた。そんなある日、友奈は自分の持つスマートフォンから「樹海化警報」という謎の知らせを受け取り、非日常に放り込まれる。そして友奈は犬吠埼風から、時が止まり、木の根で覆われたこの樹海の中に存在するのは、勇者部の人間のみである事を聞かされる。さらに友奈と東郷美森は、自分達が世界を守るためにバーテックスと戦わなければならない運命だと知らされるのだった。そんな中、バーテックスの襲撃を受け、風と犬吠埼樹は共に勇者に変身して戦うが、初めての戦いに苦戦。そして迫るバーテックスを前に、友奈は東郷を守るため勇者に変身する。圧倒的な力を持つバーテックスであったが、三人で封印の儀式を行う事でその力を削ぎ、その中心核である「御魂」を砕く事で倒す事に成功する。
敵を倒し、元の世界に戻った勇者部の面々は事情を風から聞くが、事情を話さずみんなを危険に巻き込んだ大赦と風の態度に、東郷は反発してしまう。しかし、友奈と話す事で、東郷は自分が感情的になり過ぎた事を自覚し、強い自己嫌悪を感じた。そして明くる日、バーテックスは3体同時に襲来し、勇者部に襲い掛かった。3体を相手に危機に陥る勇者部であったが、東郷が勇気を振り絞って勇者に変身した事で形成は逆転。勇者部の全員が協力し合う事で、バーテックスを倒し、神樹を守り抜いた。東郷も風に自分の思いを伝える事で和解し、四人は力を合わせて世界を守る事を誓う。
第2巻
勇者として戦い始めて1か月半が経った頃、5体目のバーテックスと戦闘を行っていた勇者部の面々の前に新たな勇者が現れる。バーテックスを一瞬で倒した三好夏凜は、勇者部を「用済み」と言い、これからは自分一人で戦うと宣言する。結城友奈のクラスに転入し、勇者部に対して強気に出るが、マイペースな勇者部には効果が薄く、夏凜のやる気は空回りしてばかりであった。そして半ば強制的に勇者部に所属する事となった夏凜は、口では何だかんだ言いつつも勇者部の活動にやる気を示し、少しずつ部のみんなと交流を重ね心を許していく。そして夏凜がすっかり部の一員として馴染んだ頃、犬吠埼樹は歌のテストへの不安を抱えていた。そんな樹に自信をつけるべくカラオケで歌の練習をする勇者部。仲間の支えと姉の励ましもあり、一歩を踏み出す結城を持った樹は歌のテストを無事に乗り切り、歌手になるという新たな夢を抱いた。そんな平穏な日常を過ごしていた勇者部であったが、その日常の裏にバーテックスが忍び寄る。残った七体のバーテックスが総攻撃を仕掛けて来る、という最悪の状況を勇者部は迎え撃つ。力を合わせて戦う事で善戦する勇者部であったが、バーテックスは合体し、巨大な姿へと変貌する。規格外な力を持つ巨大バーテックスに全滅寸前まで追い詰められた勇者部は、絶望の中で新たな力「満開」を目覚めさせる。
第3巻
「満開」する事で新たな姿と力を手にした結城友奈は、巨大バーテックスの「御魂」に向かう。制限時間が迫る中、勇者部は死力を振り絞って戦い、遂に巨大バーテックスを倒す事に成功する。そしてすべてのバーテックスを倒した勇者達は、戦いで負った傷を癒やすべく、入院する事となった。バーテックスとの戦いが終わり、勇者としてのお役目から解放された一行であったが、戦いの後遺症ともいうべき症状が勇者部を襲っていた。友奈は味覚、犬吠埼風は左目、犬吠埼樹は声、東郷美森は左耳に異常をきたしており、東郷はそれが単なる後遺症ではなく「満開」の副作用ではないかと疑い始める。
バーテックスとの戦いが終わった勇者部は日常に戻り、いつも通り過ごしていた。夏には海に合宿に行き、年頃の少女として楽しげに過ごしていた友奈達であったが、そんなある日、風のもとにバーテックスの残党が存在するという報が届く。世界を守るために再び勇者として戦う一行であったが、「満開」を恐れてギクシャクする一行。またバーテックスを倒したあと、友奈と東郷は一人の人物と邂逅する。二人の前に現れた包帯で包まれた少女の乃木園子は「満開」に隠された残酷な真実を語り、涙ながらに東郷に自分の思いを伝えるのだった。
登場人物・キャラクター
結城 友奈 (ゆうき ゆうな)
讃州中学校の勇者部に所属する中学2年生の少女。明るく活発な性格をしており、勇者部のムードメイカーとして仲間達からも頼りにされている。人が傷つく姿を見るのが何より嫌で、目の前で困っている人を見かけたら、率先して手を差し伸べる勇気とやさしさを併せ持った気質を持ち、勇者部の活動にも率先して取り組んでいる。また勇者部の本来の役割であるバーテックスとの戦いに、右も左も分からない状態で放り込まれたにもかかわらず、怯える東郷美森を守るため、バーテックスに立ち向かっている。 勇者の変身姿のモチーフになっているのは桜の花で、変身すると全体的に淡い桜色の服装になり、装備した手甲で殴りつける格闘戦で戦う。巨大バーテックスとの戦いでは、規格外の大きさの「御魂」を砕くため「満開」した。 「満開」をすると巨大な手甲が現れ、圧倒的な攻撃力を得る事ができ、「満開」した東郷美森と力を合わせる事で巨大な「御魂」を砕く事に成功する。バーテックスとの戦いのあとは明るく振る舞っていたが、「満開」の代償として味覚を失い、その後、乃木園子より、「満開」の真実を知らされる。 残酷な真実や過酷な環境におかれても、つねに周囲への気づかいを忘れない強さを持つが、それは自己犠牲的な面を持ち、みんなが「満開」を恐れて敵にトドメを刺せない状況で、空気を読まないふりをして、積極的に敵にトドメを刺しにいくなど危うさも存在する。
東郷 美森 (とうごう みもり)
讃州中学校の勇者部に所属する中学2年生の少女。長い黒髪をリボンで結んでおり、生まじめで、おしとやかな雰囲気を漂わせている。中学に入る前に事故に遭って記憶と両足の自由を失っており、移動は車椅子を使って行っている。そのような状態であるため中学入学前は不安でいっぱいであったが、人当たりのいい結城友奈と勇者部の存在によって不安が晴れ、今は毎日を本当に楽しいと思って過ごしていた。 そのため友奈と勇者部のみんなには感謝の念を抱いており、最初は勇者部の本来の使命を黙っていた犬吠埼風に反発したが、すぐに自らの行動を反省し、勇者としてバーテックスと戦う決意を固めた。パソコン関連の知識に造詣が深く、勇者部の活動ではパソコン知識を活かして貢献している。 また護国思想に傾倒しており、時折その思想を語っている。勇者の変身姿のモチーフになっているのは朝顔の花で、変身すると白と青を基調とした服装になり、銃火器を使用した遠距離攻撃で戦う。巨大バーテックスとの戦いでは「満開」し、展開している銃火器が戦艦のような形に巨大化した。圧倒的な火力と狙撃能力、機動力を持ち、巨大バーテックスの「御魂」のもとに友奈を運んだ。 「満開」の代償は左耳の聴力で、いち早く「満開」の副作用に思い至り、犬吠埼風に相談した。東郷美森が事故で失った記憶には実は多くの謎がつきまとい、普段肌身離さずつけているリボンは誰の物かわからないけど大切な物だと認識している。また彼女の前に現れた乃木園子は東郷を「わっしー」と呼び、何も覚えていないはずの東郷は、乃木の姿を見て涙を流した。
犬吠埼 風 (いぬぼうざき ふう)
讃州中学校の中学3年生の少女。勇者部の部長を務めるバイタリティあふれる少女で、年長者として部員をまとめている。部員の犬吠埼樹は妹で、両親が亡くなってからは、たった二人の肉親として支え合って生きている。勇者部の中で唯一、大赦からその真の目的を知らされており、大赦の指示に従って部員を集めていた。それを黙っていた事を東郷美森に反発されたが、犬吠埼風自身も罪悪感を感じていたためのちに和解している。 勇者の変身姿のモチーフになっているのはオキザリスの花で、明るい黄色を基調とした装束となる。巨大な両手剣を振るう剣士で、戦闘では部長としてみんなに指示を下しながら戦う。巨大バーテックスとの戦いでは、最初に「満開」し、その身を盾にして敵の攻撃を防ぎ、部員の行動を手助けした。 「満開」の代償で左目の視力を失っており、それ以降は左目に眼帯をしている。東郷から「満開」の副作用について聞き、声を失った妹の事を気にかけ、人知れず悩んでいる。
犬吠埼 樹 (いぬぼうざき いつき)
讃州中学校の中学1年生の少女。犬吠埼風の妹で、讃州中学校の勇者部の中では最年少となっている。内気でやさしい性格をした少女で、両親が亡くなって以降、母親代わりに自分を育ててくれた風の事を何より大切に思っている。自分に自信を持てない、引っ込み思案な性格をしており、人前では緊張してしまう。そのため歌に対して苦手意識を持っていたが、姉と仲間達の励ましによって克服し、周囲が思わず聞きほれるような歌声を披露した。 周囲の人から歌を褒められた事で、次第に歌手の道に興味を示し始めた。勇者の変身姿のモチーフになっているのは鳴子百合の花で、変身すると全体的にライトグリーンの服装になる。戦闘では右腕に付いた腕輪からワイヤーを出して敵を拘束して戦う。 攻撃力は高くないが、ある程度離れた相手にも効果を及ぼせるため、分裂したり、高速で移動したりする「御魂」の捕獲に大きく役立っている。巨大バーテックスとの戦いでは巨大バーテックスを囮にして、神樹を狙ったバーテックスを単独で倒すため「満開」した。「満開」すると天女のような神々しい姿になり、生み出せるワイヤーの数も威力も大きく上昇する。 「満開」の代償は声で、巨大バーテックスとの戦い以降、しゃべる事ができなくなったため、スケッチブックを持ち歩いて筆談で会話するようにしている。歌手の道に興味を示し始めた直後に声を失ってしまい、日常生活にも支障をきたしてしまったため、風に強く心配されている。
三好 夏凜 (みよし かりん)
讃州中学校に転校して来た中学2年生の少女。大赦から送られて来た新しい勇者であり、結城友奈と東郷美森と同じクラスに配属された。ほかの勇者達とは違って予めお役目を知らされて訓練を積み、さらに友奈達の戦いを参考に勇者の能力も調整されているため、三好夏凜は自らを「完成型勇者」と称した。確かな実力に裏打ちされた自信を持ち、勇者部の面々にも突っかかったが、マイペースな勇者部には通じず、逆に自分のペースを乱す羽目となった。 監視という名目で勇者部にも所属し、何だかんだ言いつつ部の活動には取り組み、バーテックスの情報も交換している。勇者として育てられてきたため、同年代の子との交流が極端になく、最初はどう接すればよいのかわからずにいた。 しかし、邪険にしても自分に構ってくる友奈達に心を許し、次第に本当の仲間として成長していく。勇者の変身姿のモチーフになっているのはサツキの花で、変身すると朱と白を基調とした装束になる。武器は細身の刀で、これを投擲したり、両手に持って二刀流で戦ったり遠近スキのない戦い方をする。幼少期から訓練を受けた勇者としての実力は本物で、初めて現れた際のバーテックス戦では、単独でバーテックスを倒したほど。 巨大バーテックスの戦いでは唯一「満開」しなかったため、「満開」の後遺症で苦しむ部の仲間を見て一人疎外感を感じていた。バーテックスとの戦いも終わり、自らの存在意義を見失いそうになったが、友奈の言葉によって救われ、以降は正真正銘勇者部の仲間として共に歩む決意を固めている。 実は栄養マニアでニボシが好物。サプリメントの類にも詳しいが、犬吠埼風に挑発された際には、多くのサプリメントを飲みすぎて逆に気分が悪くなる、という本末転倒な事をしていた。
乃木 園子 (のぎ そのこ)
バーテックスの残党を倒した結城友奈と東郷美森の前に現れた謎の少女。全身包帯で巻かれてベッドに寝たきりの状態で、左目と口以外はほとんど自由に動かせずにいる。日常生活すらまともに送れない状態だが、「樹海化」に干渉する力を持ち、戦いが終わって自らの世界に戻ろうとした二人を自らのもとに引き寄せた。友奈達の先輩にあたる元勇者で、友奈と東郷に「満開」に隠された残酷な真実を伝えた。 乃木園子のその姿も「満開」の代償で、友奈達に忠告をし、自らの本心を語った。また東郷の失われた記憶について知っているようで、彼女の事をかつての友人の呼び名である「わっしー」と呼んでいる。「満開」をし続けた所為で、体の自由はほとんどなくなったが、その身は半分神の領域に踏み込んでおり、大赦では生き神として崇められている。
牛鬼
勇者になった結城友奈が手にした精霊。デフォルメされた2頭身の牛の姿をしており、背中に4枚の羽が生えている。牛なのにビーフジャーキーが大好物で、放っておくとほかの精霊もかじってしまうほどの食いしん坊。友奈になついており、よく彼女の頭の上に乗っている。ほかの精霊と違って、しまっても勝手に出てきてしまうため、ほかの精霊はかじられるのを恐れてしまわれている。 バーテックスとの戦いではサポートに回っており、友奈が敵の攻撃にさらされた時は、その身を盾にして友奈を攻撃から守った。
集団・組織
大赦 (たいしゃ)
人類を守る神樹を奉り、勇者の支援をする組織。犬吠埼風をはじめとする各地の担当者に勇者部を作らせ、勇者に適合する少女達を集めてバーテックスの襲来に備えていた。またそれらとは別に三好夏凜のように独自に勇者を育てたり、勇者システムの調整を行ったりしている。徹底した秘密主義で、勇者部の面々も、勇者候補として集めながらバーテックスに襲われるまで、事情を知らされる事はなかった。 また、「満開」の真実についても知っていたが、勇者達には知らせず、乃木園子が勇者達にその真実を伝えようとするのも許可せずにいた。
勇者部 (ゆうしゃぶ)
讃州中学校に存在する部活動。「みんなのためになることを勇んで実施する」を目的としており、園児相手の人形劇や子猫の飼い主探しなど、ボランティア活動を主な活動内容としている。勇者部には「挨拶はきちんと」「なるべく諦めない」「よく寝て、よく食べる」「悩んだら相談!」「なせば大抵なんとかなる」の5箇条が掲げられており、部員はこれを守る事を信条としている。 実はバーテックスに対抗するため勇者としての適正が高い少女が意図的に集められた部活。その真実は部長である犬吠埼風にのみ大赦から伝えられており、結城友奈達は敵に襲撃されるまでその真実は知らなかった。これは勇者部が各地に作られており、勇者に選ばれるのが最終的に誰になるのかがわからなかったためである。 バーテックスの真実を知ってからは、世界を守るため勇者部は敵との戦いに身を投じていく。当初は風と友奈、犬吠埼樹、東郷美森の四人だったが、のちに大赦から三好夏凜が援軍として合流し、五人となって活動している。
その他キーワード
満開 (まんかい)
勇者の切り札となる大いなる力。「満開」ゲージとなる5段階のゲージを最大まで貯める事で発動できる。貯めた力を一気に発揮するため、一定時間のみだが圧倒的な力を振るう事ができ、その力は通常なら数人がかりで倒すバーテックスも、単独であっさり倒せるほどである。ただし、「満開」の裏には「散華(さんげ)」と呼ばれる隠された機能が存在し、「散華」が発動すると「満開」の代償として体の機能の一部が神に捧げられ、正常に作動しなくなる。 結城友奈は味覚、犬吠埼風は左目、犬吠埼樹は声、東郷美森は左耳の機能が、医学的には何の異常が出ていないにもかかわらず失われており、回復は絶望的だとされている。
バーテックス
人類を滅ぼすため神樹を狙って攻めて来る異形の怪物。十二星座になぞられて12体存在するとされ、それぞれが「乙女型」「獅子型」のように十二星座に合わせて識別される。1体1体が固有の姿と能力を持ち、強大な戦闘能力に頑強な体、さらには再生能力まで持っているため、勇者であっても通常の戦闘方法で倒す事は極めて困難とされている。 倒すためには勇者が「封印の儀」を行う事で、バーテックスの弱点である「御魂(みたま)」を露出させ、それを破壊する事が必要となる。ただし、この「御魂」単体でも高速移動を行ったり、分裂したりするために倒すのは困難を極める。また巨大バーテックス戦では、複数のバーテックスの「御魂」が融合する事でひたすら巨大な物になり、宇宙から「御魂」を分裂させて投下するという攻撃方法を見せた。 実は「双子型」のバーテックスのみは2体で1体として扱われていたため、巨大バーテックスとの戦いのあとも「双子型」の片割れが残っていた。のちにバーテックスの残党として活動していた「双子型」の片割れも倒されている。
勇者 (ゆうしゃ)
人類の天敵であるバーテックスに対抗するため、大赦が神樹の力を借りて作り出したシステム。正式名称は「勇者システム」で神の力と科学的な力を合わせて作られており、勇者部の面々は入部時に詳細を知らされないまま、スマートフォンにアプリという形でインストールされている。普段はそのほとんどの機能を隠されているが、バーテックスの襲来を引き金として本来の機能が現れ、適合した少女を勇者としてサポートする。 スマートフォンアプリの機能は、主に勇者への変身と精霊の管理で、樹海化時にスマートフォンのアプリを使う事で使用者は勇者に変身し、超人的な肉体能力とそれぞれ固有の能力や武器を振るう事ができる。神の力を振るうには、穢れなき少女でなければならないとされるため、大人は勇者になる事ができず、勇者になるのはもっぱら年若い少女達である。 また「満開」する事で強大な力を振るう事ができるが、「満開」はその代償として使えば使うほど、使用者の体の機能を失わせていく。乃木園子はその様を指して、「勇者」とは神樹に捧げられた「供物」であると語った。また乃木は、その代わり「勇者」として戦い続ける限り「勇者」は決して死ぬ事はないと語り、実際、「満開」によって体の機能のほとんどを失った乃木も、満足に体を動かせない状態で生かされ続けていた。
精霊 (せいれい)
勇者のサポートをする存在。それぞれ姿は違うが、妖怪や歴史上の偉人が姿のモチーフとなっており、自律的に行動して戦闘では勇者の働きを手助けする。日常でも同じく自律的に行動して勇者達に接するが、結城友奈の精霊、牛鬼が余りに奔放に過ごしているため、ほかの精霊は被害を恐れて勇者アプリによってしまわれている。友奈達には一人につき1体ずつ精霊が与えられているが、東郷美森のみなぜか最初から3体の精霊を与えられている。 バーテックスの残党退治の際に、三好夏凜以外の全員が1体ずつ精霊が増えたため、東郷は「満開」した数だけ精霊が増えるのではないかと考え始めた。
神樹 (しんじゅ)
人類に恵みを与え、守護する存在。バーテックスはこの神樹を狙って襲来しており、神樹はその時を「お告げ」として大赦に警告し、自らの力を貸し与えた「勇者システム」と精霊を使って人類を守ろうとしている。バーテックスが襲来した際には「樹海化」する事で人々を守護し、その際には巨大な大樹であるその姿を現す。 バーテックスが神樹に到達すると、世界は終わり、人類は滅びるとされている。
樹海化 (じゅかいか)
バーテックスが襲来した際に、被害が周囲に広がらないように神樹が張り巡らす結界。結界内部の時間は凍結され、瞬時に巨大な木の根が街を覆いつくして保護をする。勇者に適合した者には「勇者アプリ」の警報を通じて知らされ、バーテックスの襲来の知らせにもなっている。樹海化内部で大きな破壊が起きると、それはのちに現実世界にもフィードバックされ、事故や災害といった形で降りかかる。 そのため「樹海化」が起こった場合は勇者は、可及的速やかにバーテックスを倒すのが最良とされている。
クレジット
関連
結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章- (ゆうきゆうなはゆうしゃである わしおすみのしょう)
タカヒロの小説『鷲尾須美は勇者である』のコミカライズで、TVアニメ『結城友奈は勇者である』の前日談にあたる作品。異形の怪物、バーテックスから人々を守るため戦う鷲尾須美と、仲間達の活躍を描くバトルアクシ... 関連ページ:結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-
結城友奈は勇者部所属 (ゆうきゆうなはゆうしゃぶしょぞく)
TVアニメ『結城友奈は勇者である』のスピンオフ作品。人の役に立つ事を目的とした勇者部の活動をする結城友奈達の、ゆるい日常を描く日常系4コマ漫画。コメディチックに描きつつも、友情と将来に思いを馳せる年頃... 関連ページ:結城友奈は勇者部所属