概要・あらすじ
26歳のOL・松たま子は、水泳で痩せるために入会したスポーツクラブで、優しいイケメンのシンクロナイズドスイミングのコーチ・鎌田と遭遇する。彼氏・ミキオとの関係も不安定なたま子は、鎌田に筋が良いと褒められたこともあり勢いでシンクロを始めてしまう。しかし、始めたとたん鎌田の態度は一変、鬼コーチと化したうえ、彼がただの勧誘係であることも発覚。
かっとなったたま子は鎌田にシンクロをやめると宣言するが、たま子の指導をしたいという鎌田の気持ちに押されてシンクロを継続。たま子は友人のトミ子や、ゲイの銀太らと関わりながら、シンクロと恋愛に奮闘していく。
登場人物・キャラクター
松 たま子 (まつ たまこ)
イケメンに弱い26歳のOL。男に振られる度にやけ食いをしてしまう悪癖があり、体重が年々増加中。セルライトという言葉に非常に敏感。昔の彼氏に辞めるよう言われたため、中学のころからやっていた水泳から離れていたが、ダイエットのために水泳を再開。そこでシンクロの指導をしていたイケメンの鎌田に遭遇。 鎌田に惹かれてシンクロを始める。入会後態度が一変した鎌田に驚き、彼がただの勧誘係であることを知るとシンクロをやめようとしたが、自分のためにシンクロのコーチとなることを決めた鎌田の決意を聞いて思いとどまり、やがてシンクロにのめり込んでいく。恋人に対して遠慮してしまう、自主性のない性格であり、恋愛下手。 酒に酔うと無意識に自分の感情を垂れ流すことがあり、通称・赤裸々モードと呼ばれている。ハムスターの羽夢というペットがいる。
鎌田 (かまた)
松たま子のシンクロのコーチ。色気を漂わせるイケメンであり、ファンも多い。元・男子シンクロの選手であり、シンクロに対しては真剣だが、日本における男子シンクロへの目線の冷たさから一時期クサっていた時期があり、シンクロもただの勧誘係に甘んじていた。しかし、たま子との出会いを通してシンクロのコーチとなることを決意。 鬼とも称される指導っぷりを見せる。たま子のことは、彼女の過去を赤裸々モードで知って以来何かと放っておけない存在となっている。
トミ子 (とみこ)
松たま子の小学生からの親友。心優しく、たま子の一番の理解者。習い事マニアという一面を持っている。たま子に誘われてシンクロを始める。既婚者であり、旦那の顔立ちは良くないらしいが、それを笑い話としている。
銀太 (ぎんた)
鎌田の友人で、彼とルームシェアをしている男性。同性愛者であるがそれを隠すこともなく、自らを「ナイスゲイ」と称している。鎌田の一番の理解者であり、松たま子の恋を応援している。甘い言葉を囁く男が好みであるが、うまくいかないことが多い。
ミキオ
松たま子の恋人だが、最近連絡が取れないでいる。たま子が自主性に乏しいせいで彼女のことが良く分からず、つきあい方に困っている。一時たま子との距離を置くが、その後思い直して再び彼女の前に姿を現す。
乾 (いぬい)
プロを育成する日輪シンクロクラブの美人ヘッドコーチ。元プロ選手だが、肩を壊して引退している。計算高い性格であり、日輪シンクロクラブの知名度を上げるために鎌田に引き抜きをかける。
望月 (もちづき)
松たま子と同じスイミングスクールに通う女性。体格がたま子とよく似ており、彼女とコンビでシンクロの演技をすることになる。派手で主張性の激しい性格の持ち主。
大竹 (おおたけ)
松たま子と同じスイミングスクールに通う女性。入った時期はたま子よりも後。育ちの良さそうなお淑やかな性格であり、たま子との仲がいい。
羽夢 (はむ)
松たま子のペットのゴールデンハムスター。小屋からよく脱走する。たま子の癒やしではあるが、二歳という高齢。
その他キーワード
赤裸々モード (せきららもーど)
『シンクロオンチ!』に登場する用語。酒に酔った松たま子が自分の思いを無意識に垂れ流す状態のこと。本人に自覚はなく、記憶にも残っていない。大体三杯ほどで突入することが多い。基本的に他人の悪口をいうことはない。